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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-03(modern)】耐震等級-現代版最小限住居-

2015-10-09 20:11:19 | ministock-03(modern)
ネイティブディメンションズでは、設計する建物はすべて耐震等級2以上としています。

なぜか。

新潟において耐震等級1=建築基準法レベルでは安心できないから。

建築基準法上の耐震性能とは、

震度5強程度以下の中小地震に対してはビクともせず。
震度6強程度の大地震に対しては、建物の修復は難しいけど、最低限人命は守りますよっていうレベルが基準になっています。

そして、一般的な木造住宅の場合、建築基準法では

建物がほぼほぼ真四角の総2階で屋根に雪が積もっていない時を想定して必要な耐震性能が決められています。



こんなレベル、新潟じゃ絶対アウトですよ。

今時の家なんて凸凹してて当たり前。
新潟で雪をガン無視するなんて不可能。

だから、新潟において建築基準法通りに設計すると、倒壊の可能性も出てくるわけです。
そしたら、凸凹してても、雪が積もってても構造上大丈夫なように許容応力度計算で確認したくなりますし、耐震等級は2以上にしたくなるのが私にとって当たり前の感情。

許容応力度計算を行う事で、建物のカタチ、重さ、雪の量に対しての構造確認を行う事ができます。

耐震等級2以上とする事で、人命も守るし、建物の修復も想定内にできます。

耐震等級2以上ね。
新潟にお住まいの方で、住宅を検討中の方で、今日この記事を読んだ方は耐震等級2以上を最低限必要な性能と思ってください。
そうしないと大切な家族を失う確率が上がっちゃいますよ。

じゃぁ、耐震等級2ってどんだけですかって話になりますが、これは構造計画が出来ているか出来ていないかで全然変わっちゃいます。

ようやく本題。

ミニストック-03ももちろん耐震等級2。

1階、2階それぞれ12坪ずつ、延床24坪の建物です。

で、2階の室内に設けた耐震の為に設けた柱は4本。

たった4本。

構造計算すると柱や梁が増えるとか、耐震等級設計をすると耐力壁が増えるとか、構造計算は自由設計の自由度を奪う悪の根源扱いする人もいますが、それは構造を理解していないだけ。

構造計画を正しく行ない、構造計算を行なえば、コストダウンの最強の武器になります。







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