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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】まいどまいどまど-新潟の小さい家-

2019-09-16 21:32:04 | ministock-11(lab)
ここ最近では一番小さなお住まいとなるミニストック-11

その延べ床面積は58.38㎡つまり17.63坪です。

三人暮らしを想定した住まいで、このお住まいの居室(廊下などを除く人がくつろいだり作業するためのお部屋の事を言います)は1か所だけ。

つまり、ワンルームのお住まいなんですが、
その1か所で目線を変えながら、共用部だったり、個人の場所だったりをゆるく作ります。

仕切られているのは、玄関と水回りだけ。
あとは一つながり。

58.38㎡のお住まいですが、その内の48.65㎡が仕切られていないんです。
割合で言うと83%がオープンスペースです。

48.65㎡とは約29帖。

17.63坪のお住まいだけど、29帖のお部屋がある家だと広く感じますね。
しかも、実際には吹抜けやロフトも仕切りがなく繋がっているので、さらに広くなります。

元々家族の人数がピークの時に合わせた設計ではなく、住まう時期、人生において、一番長く住む人数を想定しつつ最大時にも対応できる大きさをご提案しています。

そして、ここからが毎度毎度のお話ですが、

ワンルームなんで、少ない窓でも十分外から差し込む光が行き渡るんです。
なんたって、壁やドアがないので。

窓が少なく済めばコストダウンにつながりますし、外皮性能もよくなる傾向となります。

今回も少ないですよ。

この29帖(プラス吹抜けプラスロフト)のスペースに対して、付けるサッシは4か所のみ。

すくなっ!

たった4か所で室内を明るくできるのでしょうか。

その判断は建築基準法第28条で確認できます。
今回の29帖のスペースに対して、法的に必要なサッシの面積は6.95㎡以上。

で、その4か所の面積の合計は35.10㎡(単なる面積ではなく、法律的に解釈した面積です)

でかっ!

つまり、基準の5倍以上もサッシが付いていることに。

もう一つ確認方法があります。

単純開口率と言って、床面積に対してサッシの面積が何%あるかという検討ですが、

国の統計では14%-20%くらいが一般的と言われています。

それに対して、ミニストック-11は24%を達成!



自分のスペースが欲しい

みんなでくつろぐスペースがほしい

明るいおうちにしたい

風通しがうんちゃらかんちゃら

なんて、誰もが思う事ですが、

そのご要望に対して

広いおうち」である必要はありません。

ミニストック」でも十分対応できます。











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