私は17年、住宅業界にいて様々なこだわりを持ったお客様と接してきました。
中には、寝られれば充分という方もいらっしゃいました。それも確かにこだわりです。その人のライフスタイルに沿っているなら納得です。
とは言っても、どんなこだわりがあろうとも「住みやすい家」が原則だろうと思っていましたが、「すみづらい家」を望む施主もいるとの事。
トップ・アーキテクトに設計してもらう事で、文化人としてのステータスを得られるので、住みやすいかどうかは重要ではないそうです。
さらに、依頼されたトップ・アーキテクトは、「住みにくい・不便・不快」に耐えられるかを確認してから設計するそうです。
その建築家は、「だから(クレームにはならない)大丈夫」と答えていました。
インタビュアーは、学会の論文と同じで、実社会には役に立たないが、志として必要であり、それが理解できなければ、他に頼めばいいとも言っています。
実社会では役に立たない「すみづらい家」に現に人が住んでいて、住んでいる人もステータスの為には我慢我慢と言って住んでいる。それを聞いたインタビュアーも、不思議な理由を付けて納得している。
私がトップ・アーキテクトではない事は理解できました。
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