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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-04】まねするな危険-建築家の小さな自邸-

2022-03-31 15:48:22 | ministock-04
今日は塩素系と酸性タイプを混ぜてはいけない話です。

違った。

「まぜるな」じゃなくて、「まねするな」でした。

先日TOTOさんのショールームに行って、お風呂とトイレを家族で見てきました。
ミニストック-04の仕様、

壮絶でした。

奥さんも娘も、今までのミニストックはすべて見ています。
だから、すんなり仕様は決まるんだろうなと思っていましたが、

もう見慣れちゃってるもんだから、考えが行くところまで行っちゃってました。

初心者の方に軽く説明しておきますと、
ネイティブディメンションズのお風呂の提案は、

「毎日の疲れをとる癒しの空間」ではなく、

「毎日掃除をしなければいけない面倒くさい場所」です。

癒しを求める場合は、掃除をしなくていい近所のスーパー銭湯か近場の日帰り温泉に行きましょうというスタイルです。
10年以上、変わらずに、頑なに提案しています。


こちらが選んだお風呂のイメージ画像。
まぁ、概ねいつも通りの何もない仕様です。
一番下のコピーを、「うちのお風呂は想像以上になにもない」に変えてもらいたいくらいに何もない仕様です。

カウンターもないし、窓もない。
鏡もなければ、棚もありません。

CGにシャワーフックついていますが、これも外しました
標準で付いてきちゃうんですけど、施工図面の方で指示しました。


CGには写っていませんが、風呂フタのフックもなしにしました。

とにかく何も付いてなくて、

追い炊き配管もありません。
別にジャバを信用していないわけじゃなくて、配管内部がきれいになったか確認できないことが不満だから。

ただし、「なきゃいけないもの」までがないんです。

それは、浴槽側の水栓。
通常、追い炊きなしの場合、浴室はこんな風になるはず。

もしくは、水栓を真ん中に一つ付けるか。
ただし、この画像はマンション用ユニットバスのCGで、戸建て用ユニットバスでコレにしようとすると洗い場側にカウンターを付けないといけないんです。

いや、だからカウンターはいらないの

だとしても、なぜか特注扱いでもカウンターを外してくれないTOTOさん。
(浴槽側に落ちた水が跳ねすぎるから推奨しないのかな?じゃぁ、なぜマンションはいいんだみたいなことになりますが)
つーか、このアパートみたいなお風呂にするために特注扱いって、

もうね。

行く方向間違ってますよ。

だから、水栓を洗い場側と浴槽側に二つ付けるしか選択肢がないんです。

いや、ないと思っていました。

ところが、関係者しか触れないメーカーの積算ソフトをこねくり回してみると
これが標準対応でできちゃうんです。

何をしたかというと、浴槽側には「水栓」も「追い炊き配管」もない仕様。
つまり、浴槽へのお湯張りは、「自分で解決してね」っていうスタイル。

もしくは、「湯船に入らないシャワー派の方がとりあえず体裁を整うため」のスタイル。←実は、共感してくれる人が多い予感。

なぜ、これが標準的に選択できるのかは謎ですが、これたぶん、TOTOさんも気が付いていないと思う。

誰も思いつかないし、やらないと思うし。

そして、なぜ私がメーカーの積算ソフトをこねくり回せるかは、内緒でもないけど直接お問い合わせください。

そして、我が家のたどり着いたスタイルがコレ。

マグネット式のシャワーフックを存分に堪能するスタイル。

めっちゃ貧乏くさい。
実物はもっと貧乏くさいと思う。

だけど、家族全員このスタイルで満場一致。

結局間違った方向に行ってる感満載の浴室に。

ちょっと長くなったので、その他の仕様はまた今度。
まねしちゃいけない仕様はまだあります。


ちなみに、浴室に張り付けるマグネットグッズはネットで調べると沢山あります。
一例としてこちらのリンクを貼っておきます。

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