さてウエイターとのやりとりの成果は如何に?
はこばれてきたお皿の上には香ばしいにんにくの香りが漂う小振りで手のひら大のイカの丸焼きが5~6杯とポテトフライが盛られていた。
つやつやぷりぷりかつ丸々と張ったイカの胴体にはほど良くこげ目がついていてレモンの角切り片が添えられている。
これがメインディシュ。
もう一方のやや小さめの皿には真っ赤に熟れたトマトと木綿豆腐のような真っ白い地肌をもつモザレラチーズの厚めのスライスがそして半透明の玉ねぎのスライスリングがその上にそれぞれの輪が重なりあうように並べられていた。
軽く塩コショウをして薄いオリーブオイルをさっとふりかけたサラダである。
空腹だったので間髪をいれずむしゃむしゃ食べ始めた。
歯ごたえしかり文句なくうまい。合間に舌についたオリーブオイルをコーラ・ライトで洗い流しつつ香ばしい海の幸をたんのうする。*(ハート目)**(グッド)*
さてお皿の上に乗っているイカたちはいずこの海水で育ったイカだったのだろうか?
バルカン半島は西のアドリア海とイオニア海、南は地中海そして東はエーゲ海と黒海に囲まれている。
ここからわずか200kmほど西方へディナールアルプスの峰峯を越えて行くと南北にのべ700kmほどのながく複雑に入り組んだ海岸線と数多の島嶼部が織り成すすばらしい景観を魅せてくれるクロアチアの海岸地帯が伸びている。
ダルマチア地方と呼ばれるアドリア海の沿岸地帯である。
大小の島々をちりばめて佇む長い沿岸地帯は風光明媚でまた豊饒な海の幸を恵んでくれる紺碧のアドリア海が対岸のイタリア半島との間に広がっている。
いま私の胃袋の中に落ちていくイカたちはおそらくそのアドリア海のたおやかな潮の流れにただよい育まれたイカたちなのだろう。
美味しかったせいかあっという間にお皿の上からなくなってしまった。
そのあと紅茶を一杯もらいテレビのニュース番組や天気予報をぼけーと観るでもなく眺めていた。
体の中の大方の血液はお腹の方に行ってしまった様で頭のほうは静寂で平穏なひとときが訪れているようであった。
満腹のお代は〆て10ユーロだった。
旅行中の幸せとは取り立てて特別なことを言うのではなく一日の終わりにちゃんと寝るところがあって美味しいものをしっかり食べられることに尽きるな。
たとえその日にとんでもないトラブル起き予想もしなかったようなハプニングに翻弄されたとしても。*(ニヤ)*
そんなことを考えながらうす暗い階段を上って自分の部屋に戻った。
すこしベッドに横になったが疲れがでてそのまま眠ってしまわないようにとシャワーを浴びてさっぱりとした。
まだそれほど遅い時刻ではなかったけど雨降りだから腹ごなしにホテルの近くを歩き回ることもできない。
それではともってきた幾舗かの道路地図を部屋の机にひろげて明日走る予定のルートを確認した。
いま居るところからおよそ2時間弱走ればクロアチアとセルビアの国境を越える。
それから昼すぎにはサヴァ川がドナウ川へ合流するベオグラードの市街を通過するはず。
ベオグラードからは南へ進路を取りアウトバーンM1=E75号をやはりドナウ川の支流のひとつであるモラヴァ川の上流域にあたるピニン山脈やコソボの山々が連なる山岳地帯に囲まれた丘陵地帯をぬうルートを取る。
ニスからピニン山脈を越えてブルガリアのソフィアへいるルートは3年前の夏休みトルコへ向かったルートである。
そちら方面のルートはまだアウトバーンが敷設中で一向に工事が進んでいないようだ。
道幅が狭くまた大小の穴ぼこが散在する路面状態もひどいルートでもある。
しかし今回はそのニスからはさらに南方へ向かうアウトバーンM1=E75をモラヴァ川に沿ってさらに遡る。
ゆるやかな峠になっているセルビアとマケドニアの国境を越えていく。
そしてこんどはヴァルダル川流域の大平野が広がるマケドニアの首都スコピエへ入るルートを行く。
そのまま南下し続けるとギリシャへ入っていく。
マケドニアの山岳地帯から流れ出るヴァダル川はスコピエを貫き大平野をうるおしギリシャのぺロポネセス半島東の付け根に位置する良港テッサロニキからエーゲ海へ注ぐ。
明日はマケドニアのスコピエまで行く予定である。
部屋のカーテンを退けて二重ガラスの窓から外を眺めてみたがあいかわらず雨足が衰えないようだ。
明日はよい天気になってくれればいよいのだけれど...。
夜中の雨のアウトバーンを走る車の騒音を子守唄にいつしか眠り落ちた。*(いっぷく)**(コメント)*
はこばれてきたお皿の上には香ばしいにんにくの香りが漂う小振りで手のひら大のイカの丸焼きが5~6杯とポテトフライが盛られていた。
つやつやぷりぷりかつ丸々と張ったイカの胴体にはほど良くこげ目がついていてレモンの角切り片が添えられている。
これがメインディシュ。
もう一方のやや小さめの皿には真っ赤に熟れたトマトと木綿豆腐のような真っ白い地肌をもつモザレラチーズの厚めのスライスがそして半透明の玉ねぎのスライスリングがその上にそれぞれの輪が重なりあうように並べられていた。
軽く塩コショウをして薄いオリーブオイルをさっとふりかけたサラダである。
空腹だったので間髪をいれずむしゃむしゃ食べ始めた。
歯ごたえしかり文句なくうまい。合間に舌についたオリーブオイルをコーラ・ライトで洗い流しつつ香ばしい海の幸をたんのうする。*(ハート目)**(グッド)*
さてお皿の上に乗っているイカたちはいずこの海水で育ったイカだったのだろうか?
バルカン半島は西のアドリア海とイオニア海、南は地中海そして東はエーゲ海と黒海に囲まれている。
ここからわずか200kmほど西方へディナールアルプスの峰峯を越えて行くと南北にのべ700kmほどのながく複雑に入り組んだ海岸線と数多の島嶼部が織り成すすばらしい景観を魅せてくれるクロアチアの海岸地帯が伸びている。
ダルマチア地方と呼ばれるアドリア海の沿岸地帯である。
大小の島々をちりばめて佇む長い沿岸地帯は風光明媚でまた豊饒な海の幸を恵んでくれる紺碧のアドリア海が対岸のイタリア半島との間に広がっている。
いま私の胃袋の中に落ちていくイカたちはおそらくそのアドリア海のたおやかな潮の流れにただよい育まれたイカたちなのだろう。
美味しかったせいかあっという間にお皿の上からなくなってしまった。
そのあと紅茶を一杯もらいテレビのニュース番組や天気予報をぼけーと観るでもなく眺めていた。
体の中の大方の血液はお腹の方に行ってしまった様で頭のほうは静寂で平穏なひとときが訪れているようであった。
満腹のお代は〆て10ユーロだった。
旅行中の幸せとは取り立てて特別なことを言うのではなく一日の終わりにちゃんと寝るところがあって美味しいものをしっかり食べられることに尽きるな。
たとえその日にとんでもないトラブル起き予想もしなかったようなハプニングに翻弄されたとしても。*(ニヤ)*
そんなことを考えながらうす暗い階段を上って自分の部屋に戻った。
すこしベッドに横になったが疲れがでてそのまま眠ってしまわないようにとシャワーを浴びてさっぱりとした。
まだそれほど遅い時刻ではなかったけど雨降りだから腹ごなしにホテルの近くを歩き回ることもできない。
それではともってきた幾舗かの道路地図を部屋の机にひろげて明日走る予定のルートを確認した。
いま居るところからおよそ2時間弱走ればクロアチアとセルビアの国境を越える。
それから昼すぎにはサヴァ川がドナウ川へ合流するベオグラードの市街を通過するはず。
ベオグラードからは南へ進路を取りアウトバーンM1=E75号をやはりドナウ川の支流のひとつであるモラヴァ川の上流域にあたるピニン山脈やコソボの山々が連なる山岳地帯に囲まれた丘陵地帯をぬうルートを取る。
ニスからピニン山脈を越えてブルガリアのソフィアへいるルートは3年前の夏休みトルコへ向かったルートである。
そちら方面のルートはまだアウトバーンが敷設中で一向に工事が進んでいないようだ。
道幅が狭くまた大小の穴ぼこが散在する路面状態もひどいルートでもある。
しかし今回はそのニスからはさらに南方へ向かうアウトバーンM1=E75をモラヴァ川に沿ってさらに遡る。
ゆるやかな峠になっているセルビアとマケドニアの国境を越えていく。
そしてこんどはヴァルダル川流域の大平野が広がるマケドニアの首都スコピエへ入るルートを行く。
そのまま南下し続けるとギリシャへ入っていく。
マケドニアの山岳地帯から流れ出るヴァダル川はスコピエを貫き大平野をうるおしギリシャのぺロポネセス半島東の付け根に位置する良港テッサロニキからエーゲ海へ注ぐ。
明日はマケドニアのスコピエまで行く予定である。
部屋のカーテンを退けて二重ガラスの窓から外を眺めてみたがあいかわらず雨足が衰えないようだ。
明日はよい天気になってくれればいよいのだけれど...。
夜中の雨のアウトバーンを走る車の騒音を子守唄にいつしか眠り落ちた。*(いっぷく)**(コメント)*