navikuma のブログ 陽炎のようにゆらめく景色のなかを走行中です。

ユーラシア大陸の端っこからのたわごとです。

北緯52度

2009年08月14日 | 日記
昨晩遅く帰宅しました。

ワルシャワを午前9時すぎに発ってただひたすら真西へ走り続け、夏日が沈む頃オランダへ入りそして12時過ぎに無事我が家へ帰りつきました。
途中一度もうれつな土砂降りに見舞われましたが、それ以降は積乱雲の間からさす夏のまぶしい日差しをうけながら走ってきました。*(晴れ)**(ウインク)*

今回は約5日間の擬似里帰りでした。
ゆっくりして美味しいポーランド家庭料理をいただいてきました。
*(グッド)**(ニヤ)*
喜ぶべきかどうか心境複雑ですが、2004年にEUへ加盟してからいたるところ変貌急な様子がうかがえました。
途上新敷設なったポーランド内のアウトバーンも走行できたし国道も以前よりあきらかに走りやすくなったのは事実なんですが...
20数年まえとは大違いですが特に都市部で東欧臭というよりあの西欧臭が妙に鼻についてきてネ…
*(最低)**(いっぷく)*

往きも帰りもまったく同じルートで、地図で見るとはじめから終わりまで北緯度線52度上を走ることになる。
西端のアムステルダムからドイツのハノバー、ベルリンへポーランドへ入ってポズナンそして東端のワルシャワまで。
ちなみに北緯52度というと北海道の上樺太の首?ぐらいのところです。

この行程を1日でこなすんですが、その20数年前のこなし方と較べるとこれまた隔世の観ありです。
あの頃はまだ各国境ごとに審査があって東ドイツを通過してポーランドへ入ったものです。
今国境は素通りでOKですから。
今もむかしも変わらないのは北緯52度にあることでしょうか。*(車)**(砂時計)**(地球)*

欧州の蝉

2009年08月03日 | 日記
北ヨーロッパの人たちに蝉の話をしてもまず通じない。
姿かたちを一生懸命説明すると、
”なんだそれはゴキブリか?”なぞという始末になる。 

もっと南の地域へ行くと蝉という昆虫については知っているが日本の夏の蝉の話をしてもやっぱり話が合わない。
蝉しぐれなんていってもいっこうに興味を示してくれない。

ミンミン蝉やヒグラシあるいはツクツクホウシなんて美声(日本人にとっては)の蝉はちょっと見当たらない。
南欧や東地中海地域の蝉はあまり種類は多くないけれどたいていガラガラとかジャカジャカと色気のない鳴き声の蝉がほとんどであるからやもうえないか。

それとどうも彼らにとっては蝉の鳴き声はただうるさいだけで情緒とか風情とかの心への発露のようなものではないようだ。
秋の虫の音色もまたしかり。

こういう点からも言えるがやっぱり欧州世界は自然との共生については隔たりが大きい。
そういう欧州であるがはるか昔は南欧・東地中海諸国の方(ギリシャ・トルコ・シリア・レバノンなども)さへうっそうとした森林地帯に覆われていたそうである。
あのイベリア半島だって一面青々とした森林地帯だった!
そのころの地中海っておそらく今よりももっともっと”濃厚な海の香”に包まれて豊饒な海だったのだろう。

そしてそのころは夏になると美声の蝉が”欧州蝉しぐれ”を奏でていたのでは。*(山)**(波)**(音符)**(晴れ)*

静かな北欧州でふとそんなとりとめないことを思い浮かべてみた。*(地球)**(砂時計)*