ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

奄美ノネコ駆除の問題点1

2019-12-26 20:42:35 | 奄美ノネコ駆除問題
遠い島の話ではありません。
身近な生物である猫のこと。
罪なく謂れなく奪われる命のことです。

私たちが問題としているのは、動愛法から外し、曖昧な線引きのまま、ノネコの駆除処分は合法としたことです。

これは、どんな理由があろうとも受け入れ難いのです。

今まで草の根運動で切り開いてきたことが、無駄になってしまうから。
その長い年月の間、救えなかった幾多の命に申し訳がたたないから。


2019/4/24の記事に加筆して再投稿。



駆除がための「ノネコ」

ノネコという表現・分類・存在を認めてしまえば、とんでもないことになります。

私たち動物愛護に関わる者は、人と動物の共生社会を目指しています。
「ノネコだから駆除しても良い」とすれば今までの活動が雪崩れを起こします。

災害時もしかり、また虐待の理由としても、そして殺処分のハードルを下げることになります。



ノネコが狩猟鳥獣として文言に記録されているのは昭和22年とのこと。

以降、環境省は事ある毎、伝家の宝刀ごとく持ち出します。
その度にグダグダの結果を招くのですが、ナゼか懲りません。
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ノネコは動物学上の分類では区別がないと昭和38年国会の農林水産委員会で発言。

〈 問題の起源 ~抜粋〉
若江説明員
「野山に自生しておりますノイヌ、ノネコを狩猟鳥獣に入れておるわけでございます。ただしこれは動物学上の分類では区分がないわけでございます。」
湯山委員
「これはいつお入れになったのですか。」
若江説明員
「たしか昭和二十二年に狩猟鳥獣に加えたというふうに考えております。」
第43回 国会 農林水産委員会 議事録
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奄美でのノネコ駆除の旗振りは環境省。
殺処分ありきの計画は、10年間に渡って我々の血税から行使されます。
手術済み1割超、人里からか  奄美大島でノネコ捕獲検討会 | 南海日日新聞

マングースといい、奄美大島では増えて都合の悪い生物は殺し続けるのでしょうか。
猫を排除すれば、今度はネズミやウサギが過剰繁殖になるではないでしょうか。

時は移り変わり現在は、ペットは家族の時代になっていること、その仲間の不遇に心を痛める人が多くいることを知って頂きたいと思います。

大勢が希少生物を含む生態系保全と世界遺産登録のカモフラージュに踊らされてしまいました。
世界自然遺産登録を目指す島のノネコの人権は | あぐりートのブログ

どちらが大事とかいうことではなく、どちらかを排除しなければならないでもない。

猫と共生しながら共存できる方法を考える。
それが我々人間の覚悟と責任です。



愛玩動物である猫を駆除目的で、捕獲したり殺処分するのは法律違反です。

動物だから、人間の便宜のため、殺しても良いように変えることは許してはなりません。

どうぞ、この2点を ご記憶下さるよう お願い致します🙏

🔻ノネコなどいない!
動物保護法(愛護法の前)成立以前に、林野庁が便宜的に名付けたのがノネコ。
それを愛護法で愛護動物と規定されている現在も、環境省は当てはめ駆除したがっている。


🔻愛護動物(イエネコ)であれば、駆除は動物愛護違反になり不可能!
だから環境省はノネコを偽造し、駆除対象にしている。



管理計画の影響によって、ようやく進み出したTNRや地域猫活動に支障が及ぶことを恐れています。

それは外で暮らす猫たちが行き場を失い、不幸な命が増え続けることになるので💧😿
分かっている者が声を上げなくてはならないと考えています。