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届かなかった小さな命への善意

2020-01-21 23:00:00 | 国が外猫を殺す理由


私は、阪神淡路と東北の大震災の際に災害時動物救援本部へ寄付をしました。
毎日、報道される未曾有の大災害。
テレビの前でも震えが止まりませんでした。

いったい、小さな命たちはどうしているのだろう?
いてもたってもいられません。
同じように思われた方は多いのではないでしょうか。

2019年1月18日の投稿記事。
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「福島への義援金は愛護センターに化けた」

公益法人と行政が名義貸しした臨時の任意団体である福島県動物救護本部の「三春シェルター」は、皆さんが知らない内に行政に譲り渡され、檻がガラガラの愛護センターに化けている。



また、東京で名の通った獣医師らが「どうぶつ家族の会」と名打って集めた義援金で購入され福島に寄付された不妊去勢のためのハイエースロングバンは、写真のように1匹たりとも手術されることなく愛護センター内で今も眠っている。
寄付する側の無責任極まりない。
いったい何の見通しがあったのか?

皆さん、これがシガラミだらけの日本の現実であり、行政や獣医師会に愛護を期待して支援しても皆さんの善意は活かされず、動物は全く助からないというカラクリです。



愛護センターを建て直したら動物は助かると
思いますか?
処分ゼロを謳い、センターで殺したら苦情が絶えないなどという役人の言い訳により、福島県は動物を山奥の施設でガス処分しています。
未だにガス処分は安楽死だとも平気で言う。

福島の民間の施設はパンク状態なのに、問題を放置したまま、義援金で立ち上がった施設は行政に譲り渡されて楽な仕事をしている。
獣医師が10人いても年間手術数は二桁です。
これ、つまり日本国民が甘過ぎるのです。



結論。
行政と獣医師会には絶対に絶対に愛護を
させてはいけない。
彼らには皆さんの期待に応える愛護活動や福祉の理念を実現することは出来ないのですから。

2019年1月15日 福島より
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2つの疑念の矢が脳裏に突き刺さりました。

「なぜ、お金が余るのだろう?」
とても余剰金が出るような状況ではなかったはず。
だから、声をかけ かき集め祈りを込めて寄付をしたのです

理由は、動物たちを積極的に助けなかったから。
被災動物の定義を限定し、大金を投じた常時空きがあるシェルターに受け入れることをしませんでした。
つまり、見殺しにしたのです。



「なぜ、阪神淡路大震災での反省を生かさなかったのだろう?」
被災動物への繁殖制限についてです。
阪神淡路で起きた被災動物による過剰繁殖。

被災地の保健所で恐ろしい数の命、特に飼い主不明の子犬子猫が、長年に渡りガス処分されました。

それにも関わらず、福島では災害地での不妊去勢手術を行わず、凄まじいスピードで増え続ける野良犬猫を救護対象から外したのです。



これは現在の殺処分ゼロの弊害、そして奄美ノネコ管理計画へと踏襲されていきます。

わけがわかりません。
動物たちとの共生を目指す私たちは、道半ば
で奪われた命に心で手を合わせ、その尊厳は守りたいと常に考えています。



行政や公益法人は違うということ。
どんなに犠牲があっても、どんなに不幸が連鎖されようとも責任を負わない。

正当化を図ることが彼らの大義なのです。
もしも、これから災害に見舞われたとしたら同じことが継承されるでしょう。

理不尽な命の線引き、切り捨てられる命。
無策に投じられる大金、偽善の愛護なき収容施設やセンター。

殺されるために生まれ続ける無数の命。
これが、この国では建前上の正義となっているのです。

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