ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

猫の歯肉炎 口内炎/治療&投薬

2020-01-28 22:25:00 | 元気✧サポート
2017/11/30の記事を再投稿。
ピナンちゃんは地域猫の給餌場所にフラリと現れた子。
垂涎症状が酷くガリガリ🙀

まだ若く大変に人懐こかったため、保護して治療することにしました。



🌷ピナンちゃんのケース🌷
2歳/♀/2017・10・27 保護
■ 口内炎 食事&フード Ver.

〈 治療経過 〉
よだれ
ピナンちゃんは初対面の時、かなりヨダレが出ていました。
野良猫で考えられるのは、エイズで免疫力が低下し歯肉口内炎発症。
幸いピナンちゃんは、エイズ陰性でした。

診療&投薬不可能
歯茎が化膿し歯部分は見えないほど...この状態だと口を開けてくれません。
触られると痛いのでしょう。
首を振って手を払ってしまいます。

持続性抗生剤投与
2週間効果が持続する「コンベニア」を注射。
この抗生剤は強く高価なのですが、今回は投薬が無理なため仕方がありません。

〈 リリースの場合 〉
不妊去勢手術時に、触れない子や風邪&皮膚病の野良猫さんへ「インターフェロン」を注射しています。
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不妊手術&抜歯
1週間後検診の折に医師と相談をし、不妊手術の麻酔が効いているうちに、歯全般も治療するようにしました。
結果は、両奥歯計10本を抜歯。

タイミングが良かったと思います。
歯周病はシニア世代から現れやすい症状ですが、その時に完全麻酔で歯を抜くのはリスクが高くなるからです。

これから不妊去勢のちび猫ちゃんには、歯石除去なども、手術中に一緒に診療して貰うことをお薦めします☺



非ステロイド性抗炎症薬
手術後は、使える薬剤が限られます。
(ステロイドNGのため)

ピナンちゃんは、痛み止め注射+炎症を抑える「メタカム」を。
これは白くトロッとした薬剤で、フードに混ぜて投薬可能です。
服用ストレスフリーだったので楽チンでした。

メタカム
猫用の抗炎症経口溶液。
有効成分のメロキシカムはオキシカム系の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)。
抗炎症作用・抗滲出性作用・鎮痛作用・解熱作用・軟骨組織が破壊されることを妨げる作用などがあります。



🔻里親様宅で、メタカム in「乳酸菌 ちゅーる」を口にするピナンちゃん🐾

投薬方法
1日1回/体重1kg に対して1ml
シリンジ付属

🌷ピナンちゃんの処方🌷
里親様帰宅後に「ちゅーる」or「スープパウチ」に混ぜて。

ピナンちゃんは食欲があるので、この方法。
痛みで食べられない猫さんには、シリンジで直接口へ。

里親様お届け直前の診察で、まだ抜歯する前にあった口内炎に赤みがあったため、同じメタカムを1ヶ月分処方して頂きました。




メタカムは使用上の注意点として、併用してはいけない薬や期間があります。
獣医の指示に従い 使用方法を守りましょう🍀

【 ねこてん 公式HP 】

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