ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

共に生きるためTNRの有効性

2020-01-31 22:55:00 | TNR&地域猫活動マニアル
~なぜ国は野良猫を切り捨て見殺すのか~
■ノネコの原点TNR反対の始点
外猫を増やして殺したい国



SNS上では毎日のように「子猫ちゃん🐱拾いました」という告知を見かけます。
本当は「子猫を保護し、お父さんお母さん猫に手術したよ」が、当たり前になればと願って止みません。

動愛法改正がされ、愛護センターで野良猫(飼い主のいない猫)も引取り拒否されるようになってしまいました。
これから皆さんの地域で野良猫が増え、トラブルが深刻になるかもしれません。
■ 動愛法改正35条3項の改正案
https://blog.goo.ne.jp/nekoten2015/e/23102c6f5dec11f18d2f25ce4434ec43

そうならないために、最も効果的な予防策が野良猫へ不妊去勢手術を施すTNRです。
早く確実に不幸な悲しむ命を減らせます。
人に動物にも優しい社会が近づきます。


どうぞ 頭の片隅にとどめておいて頂き、困っている外暮らし猫さんや飼い主のいない猫で悩んでいる人がいたら「不妊去勢手術のカード」を差し出して欲しいと思います。



🔴外猫は共生できる命

犬と猫の愛護活動で、決定的に異なるのは、野良猫に対して行われるTNR。
野犬は、狂犬病予防法で行政捕獲となります。

TNRは、人と猫の共生を成し得るためには不可欠。
ひいては社会にとってプラスしかない、私たち人間にもイイ事尽くめ。


ザックリ云うと、TNRは飼い主のいない猫に不妊去勢手術を施す方法と考えて下さい。

手術を済ませたら、一代限りの命として地域で管理していきます。
これが「地域猫活動」です。

混同されやすいと思います。
TNR は不幸な命を増やさないための繁殖制限を行うこと。
動物愛護活動です。

手術を済ませたら、野良猫から地域猫になります。
だから、TNRをしなくては、地域猫活動は始められません。

地域猫活動は、野良猫トラブルの軽減と共存共生が主な目的となり、住民が主体の社会活動になります。
つまり、猫ギライの方や猫について知識のない人も ご参加頂けるのです。

TNRと地域猫活動は表裏一体ですが、あくまでTNRが基本となります。



🔴排除の選択はない

駆除などしなくても、外猫は減らせるということ、だから共に生きるを選びます。
全国に TNR&地域猫活動の理解が広がれば、猫の殺処分頭数はガクンと少なくなるはずです。

保護譲渡が永遠に続くことも、助成金をエンドレスにバラ撒くこともありません。
TNR&地域猫活動は、リバウンドが抑えられ、確実で即効性がある手段。

そのため私は、餌やり行為に目くじらを立てることはありません。
餌をあげている人へ声をかける第一声は「猫たちのために ありがとうございます」と感謝の言葉です。

対して、餌やり禁止と唱える人を問題視します。
排除することでは、何も解決しないということから、お話をさせて頂いています。



🔴保護譲渡では解決しない

猫の愛護活動は、TNRが中心にドカッとあり、本幹です。
保護活動はTNR の付随になり、支流です。

だから、活動に携わる全員が「不妊去勢の徹底」を重要視しています。
皆んな、保護が必要な猫がいなくなることを、保護活動が終わる日を望んでいます。

保護って目の前の子が救われるにしか過ぎません。
それだけでは決して終わることはありません。
譲渡拡大は出口を広げるだけ。
蛇口を閉めずに、次から次へと新しい容れ物で受け止めるバケツリレーです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

猫の保護団体支援についての注意⚠
保護しなければならない猫を減らす活動に基づいているかを確認しましょう!
⭕️譲渡前不妊去勢手術の徹底
⭕️TNR&地域猫活動の推奨

間違った活動に寄付をしないで!⚠
保護頭数の多さを前面に提示
❌自家繁殖
❌越境保護&譲渡
❌収支報告無し
❌餌やり非難
💧無責任な餌やりとはTNRをしない給餌行為
地域猫活動はルールありき提唱
💧不幸な命を増やす結果を招きます



🔴医療の拡大

60代女性で「TNRを年間100頭ぐらいした」という方もいらっしゃいます。

年間100頭を保護譲渡しなければならないとしたら、気が遠くなりますよね。
手術だから、60代の女性でも可能なのです。
それは1年後に増える何千頭の命を救ったことに価します。

TNRを年3桁頭数ほど実施するためには、獣医師の協力が不可欠になります。
一斉捕獲の場合は、1日に何十頭も手術しなければならないからです。

そのため、ボランティアは、活動に理解して下さる獣医師を探します、ご協力を求めます。

NPO団体だと病院を持っていたり、専属医師がいます。
そうしなければ、活動自体が成り立たないのです。
年々、各地でTNR専門の動物病院が増えていっています。

こうしたことにより、地域猫活動では住民に病院を案内したり、保護譲渡活動では里親様に紹介したりと動物病院との距離はグッと近くなります。

動物医療が、より身近に広がってきます。
それにより、猫の適正飼育が後押しされます。



🔴真実の啓発

TNRをし地域猫活動を進めるのには、とにかく広報。
住民の皆さんに周知して頂かなければなりません。

この際に、ナゼ野良猫が減るのかを説明するには「過剰繁殖」「頭数制限」「不妊去勢手術」というワードを使います。

「知らなかった」「初めて聞いた」という人が ほとんど。
地域猫のお世話をしながらも、エサやるなと言われば、活動の目指すことについてお伝えさせて頂きます。

こうして「不妊去勢の徹底」が浸透していきます。
5年経つと目に見えて外猫が減って来ますので、論より証拠です。

リリースがカワイソウと思われるのは、その通りです。
毎日 見かけた子が突然に姿を消したり、お世話していた子が交通事故で死んだり。
だから、遺棄はいけない!外暮らしは過酷だ!と心から解ることが出来るのだと思います。

ちょうど10年で猫は、ほぼゼロになり、周囲の人々の意識は変わります。
虐待遺棄・放し飼いは自然になくなります。
ペットの不妊去勢手術は常識になります。

猫は人と共に過ごしてきた身近な生き物、人間の意識を変えなくては、その環境は改善されません。



🔴メリットしかない

まだまだTNR由来の福音は、てんこ盛り。

手術は、一頭につき一生に一回だけ。
TNRの頭数は年々ダウンし、数年(数ヶ月)で未手術ゼロになります。
TNRもズットやり続けるわけではありません。

TNRが終了したら子猫が産まれなくなります。
だから、今まで慣れるのに年単位かかる野良生まれの成猫や病気のリスクが高い老猫を室内に入れてあげられます。

町内会や商店街のご賛同ありきな部分があるので、たぶん活動がなかったら関わらなかっただろう催しに参加したり、交流が持てます。
つまり、地域が活動を通して活発化します。

あとは人々の目線が、おウチのない猫に優しくなる瞬間を体験できます。
私が地域猫活動を始めたキッカケは、外の猫さんが嫌われないようにだったので、天にも上る気持ち。
お礼を言われた時は心から幸せを感じます。

排除や殺処分からは何も生まれず問題解決もしません。
共に生きる道を行けば、猫も人も共に幸せになれます☺️🍀

~なぜ国は野良猫を切り捨て見殺すのか~
■外猫駆除の牙城

~関連記事~
■ゼロは目指すものではなく結果
■子猫の季節を迎えないために
■野良猫の餌やりでお困りの方へ

ポチッとリアクションに感謝 😸
にほんブログ村 猫ブログへ
にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村