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奄美ノネコ院内集会/ノネコの言葉

2020-02-26 21:55:00 | 奄美ノネコ駆除問題
奄美大島の世界遺産登録と「ノネコ」管理計画を考える院内集会は延期となりました🙇‍♀️

主催の福岡大学 山崎教授より

皆さま、コロナウィルス不安から集会の自粛ムードが広がる折柄、運営ボランティアの皆さんを十分に集められない仕儀に至りました。

院内集会を、改正動愛法施行を目前にした5月に延期したいと思います。
4月にはあらためてアナウンスをし、新しい出席申込みフォームを公開しますので、皆さま奮ってご参加のほどお願い申し上げます。

5月の院内集会では、動物販売業者への数値規制の問題、動物愛護管理基本指針改正の問題も含め、マスクなしで大いに議論し、国政に訴えかけていきましょう。

奄美の問題を考えることは、まず殺処分ありきという発想の危険性を考えることであり、動愛法行政のあり方を根本的に考えることです。

昨年6月に行われた「ノネコ管理計画」見直しを求める院内集会 レポートの最終回(2019/6/20)を再投稿します。

閉会後、環境省へ我々の想いと共に『宣言』を届けました。

文末に掲示しております。
暖かい目線に、優しい気持ちへなれる言葉です。
是非とも、一人でも多くの方へ ご一読頂けたらと思います😊🍀

~院内集会レポート集~
なぜ、笹井ジャーナリストは「奄美大島 猫3000匹殺処分計画」を週刊文春に書いたのか?
それは、今まで経験したことのない“気持ちの悪さ”を感じたからだったそう🙀

ノネコ管理計画には『殺処分を前提にしなければ駆除は出来ない』とあり、積極的に殺処分を肯定しています。
猫たちは、殺される理由がないのです。
奄美のねこだけです。
税金を利用し、駆除目的で猫を捕獲。
7日の間に引き取り手がなければ殺処分されるのは😿
これを許したら、小さな命の格差は広がり、ますます軽視されます。
環境省は、猫が捕食し絶滅の危機とされたクロウサギの頭数が10倍に増えていたことを隠していました。
その事実を導き出したのは、朝日新聞の太田匡彦記者。
つくづく勿体ない。
野良猫の頭数が少なく、TNR が画期的に進んでいる奄美大島。
世界に誇れる共生共存の楽園も夢ではなかったのに💧




奄美ノネコ管理計画は、動物愛護の枠を超え「税金の不正流用」「命の搾取」「弱者切り捨て」など様々な問題を孕んでいます。

太田記者が当日、インジェクターで発表された資料やお話し頂いた内容は、原稿用紙にすると50枚以上のボリューム。
いずれはルポとして書物になったらと期待しています。



🔴ノネコはいない

日本にノネコという生き物は存在しません。
この言葉は排除の目的でのみ、所有者のいない猫に使われる差別用語です。

管理計画では、愛護動物である猫を駆除処分をするために捏造されました。

ですから、定義がありません。
今回は森に棲息する猫とのことで、例えば、飼い猫が脱走し、森に迷い込み捕獲されたら処分対象。
地域猫が、森へ遠出の散歩をしても駆除処分されます。

その理不尽、そしてレッテル貼りの傲慢さに気がついて欲しいと思います。

『ノネコってなあに?』
ノネコって小さなお子さんでも読めますから、問われるかもしれません。

『大人たちが外暮らしの猫さんを仲間外れにするために作った呼び名。
本当はノネコなんて猫はいない。
皆んな、私たちと同じ命があるのよ。』




🔴10年という計画

猫が社会の脅威となるとしたら、その繁殖力。
だから、10年は有り得ないのです。

仮に10年かけたら、永遠に猫の駆除処分は終わりません。
捕食され絶滅の危機とされる生物は、10年どころか数年後、確実に完璧に絶滅します。

「バカなの?環境省」と呆れていたのですが、逆なんですよね。
「どーせ愚民には分かるまい」とコチラが馬鹿にされているのだと思います。

「10年」と「TNR否定の駆除処分」で、疑問を持たなかった猫ボランティアさんは、反省をしましょう。
動物愛護は「知る」「考える」の繰り返し、考えるには自省が含まれます。

犬猫に纏わるトラブルのほとんどは「不妊去勢手術の徹底」で防げます。
しかも、野良猫には TNR が出来ます。



🔴不幸の連鎖を断つため

「あまみのねこ ひっこし応援団」の里親募集リストを見ていると子猫を含む若い猫さんばかり。

推測下限で6,000頭とされたノネコの捕獲が現在50頭足らず。

それでも、未だ相当頭数いるのではないかと気を揉んでいます。
理不尽な計画とは別に、調査と繁殖制限は継続して頂きたいと切に願います🙏



【奄美大島「ノネコ管理計画」見直しを求める院内集会 集会アピール】

平成30年度から環境省は、島に生息する希少種を保護し、奄美大島の生態系を保全する目的を謳った「ノネコ管理計画」をスタートさせました。

同管理計画では、捕獲したノネコの譲渡先が見つからない場合、殺処分も辞さず迅速な駆除を行うべきことを明言しています。

この計画は、同省の 2003 年度時点のアマミノクロウサギ推定生息数 2,000~4,800 頭を前提としていますが、環境省は 2015 年度時点で 15,000~39,000 頭まで回復していることを示すデータを得ていたことがわかっています。

さらに、これまでのノネコ捕獲実績が目標の6分の1程度であることから見て、ノネコ生息数も数倍程度は過大に評価されていることが推測されます。

つまり、ノネコが生態系に甚大な被害を与えているという主張、ノネコの駆除を迅速に進めるためには殺処分が必要であるという主張の根拠はともに失われたと考えざるをえません。

このように、効果のほどが疑われる計画に、10年間で推定5億円の税金が投入されることは国民として看過できるものではありません。

希少種の保護のための別な方法を検討し、そちらにこれらの税金を振り向けるべきです。

安倍晋三首相は即位後朝見の儀において、令和新時代は「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代」であると述べられました。

美しき日本の国振りのなかには、動物愛護管理法の保護法益である「動物を愛護する気風という良俗」が含まれていることは疑いの余地がありません。

全国自治体で犬猫の殺処分ゼロが謳われるようになった現在、奄美大島で愛護動物「ねこ」の殺処分を前提とした「ノネコ管理計画」が進められることは、この観点から見ても全く道理に合わないのです。

こうして、この集会に集まった私たちは宣言し、環境省の皆さんに呼びかけます。
「ノネコ管理計画」を見直してください。

きちんと検証された推定生息数に基づき、アマミノクロウサギをはじめとする希少種保護に真に有効な対策を考えていきましょう。

共に手を携え、不幸な猫たちが これ以上増えないための行動をしていきましょう。

捕獲された猫たちの譲渡先を、時間をかけて探し出し、安易な殺処分に頼らずに済む方途を見出していきましょう。

令和新時代が、この日本の国土に生きる人々にとっても、同じ国土の隣人であるすべての動物たちにとっても平和で幸せな時代になりますように。

こう祈念しながら、私たちは謹んでこのアピールを宣言いたしたいと思います。




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