ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

母さん野良猫 Q&A

2020-03-19 22:30:00 | 不幸な命を増やさないために


猫の出産ピークは桜が咲く頃から下降線へ🌸

⚠母さん猫の不妊手術は済んでいますか?

メスの成猫は、捕まりにくいと定評があります。
子猫と一緒の捕獲がチャンス🌟
おチビを先に捕まえケージに入れ、その横に捕獲器セットなどの方法が可能です。

乳飲み子のお世話は、大変ですがホンの1ヶ月程度。
日毎ではなく、時間おきに成長し、出来ることが増えていくのを見守るのは楽しみでもあります。

でも、これを毎年、もしかしたら年何回も繰り返すのは どうでしょう?
気力体力を消耗してしまいます。

ノラ母さんも同じです。
過酷な外暮らしでの出産&子育ては、母体に負担となり、寿命をも縮めることになります。
また、望まれない命の連鎖も止まりません。

必ず、母猫へ不妊手術を行って下さい‼




🔴母猫は いつから妊娠可能?

産んだ子猫が離乳すれば妊娠は出来ます。

猫は、春先から秋頃まで2~3週間のサイクルで発情期と休止期を1周し、それを何回も繰り返す季節発情という発情周期をもっています。

これで計算すると年3~4回の出産となり、出産してから早ければ1ヶ月後には妊娠するかもしれないのです。

🔴出産後の母猫 いつ不妊手術OK?

やはり、子猫の離乳を待ってとなります。
出産から1ヶ月以上経ってからをお薦めします。
小さな命の救い方
https://blog.goo.ne.jp/nekoten2015/e/a3b3bd7195551af6e07ca7af39881c81



🔴母猫の避妊術後リリース時期

私はTNRを推進していて、不妊去勢手術に慣れている動物病院で手術をして貰います。

抜糸の必要のない糸を使っているため、
捕獲→手術→リリースは、トラップのまま放置で許される時間(約2日間まで)を目処にしています。

もちろん、医師の診断や状態を確認してから元の場所へ戻します。

もしも心配な点があるならば、獣医師へ 納得がいくまで相談することお薦めします🐱

~関連記事~
梅の花と猫の堕胎手術
遺棄は子猫を殺すこと

飼えない猫を里親募集するために

2020-03-17 22:55:00 | 飼えなくなったら命のリレーを
引越しシーズン。

あなたを信じている世界に一つだけの大切な命。

飼えなくなったら命のリレーを。
責任を持って信頼できる人へ託して下さい。


🌷小麦ちゃん/里親様募集時のメイン画像

諸般の事情で、共に暮らせなくなったペットを愛護センターへ持ち込むと高確率で殺処分となります。
遺棄(犯罪です!)も同じく、交通事故や怪我・病気、そして虐待によって命を落とす危険がいっぱい。

どうぞ命を繋ぐ選択として「里親探し」をして下さい。

環境の変化(転居・離婚・入院など)あるいは飼い主死亡によって居所を失ってしまったというのは、犬猫が死をもって責任をとるようなことではありません。

そして、赤ちゃん猫や助けを求める動物を保護して下さった方へ里親を見つける方法をご紹介します。


🌷リンちゃん

🔵医療処置
先住動物がいる お宅から申し出があるかもしれません。

また、犬猫の体調を今後飼育して頂く里親さんへお伝えする必要があります。
里親探しの前に動物病院へ。
以下を処置して下さい。

不妊去勢手術(未処置の場合)
⚠必ず譲渡前手術を済ませて下さい。

ワクチン接種
ウィルス検査
駆虫処置

猫バースコントロール/45,827の命

〈 生後6ヶ月未満の子猫 〉
ワクチンは免疫を定着させるために1ヶ月おいて2回行います。
✳不妊手術は体重2kg 以上で可能です。
✳譲渡は生後2ヶ月半以降をお薦めします。

猫の病院🐈🐾 初期医療費用


🌷ゴマメちゃん

🔵身近で探す
親戚→友人→近所→職場 etc
メールで拡散🌟猫の画像を添付してね


自分が直接知り合いでなくても、皆さんの周りに声をかけて貰いましょう。
例えば、親戚の近所の人、その方の友人から職場の人へという風に広げていきます。

一番、確実で安心な方法だと思います。
譲渡会&里親募集サイトなどは、縁もゆかりも無い他人とのやり取りになりますので。

ココからスタート、最大限に努力をしても見つからなかったら、広く外側へ呼びかけます。

🔵近くのShopにポスターを掲示
動物病院
ペットフードを販売している所
スーパー
コンビニ
銀行

里親さんは、あなたに代わって犬猫を家族として迎え「終生飼養」して下さるのです。
猫の容姿や年齢だけではなく、現在の環境・健康状態・性格の詳細を正直にお知らせしましょう。


🌷カイリくん

🔵譲渡会
ボランティアによって保護された猫が参加をしています。

個人でエントリー可能かを主催者へ予め問い合わせをして下さい。
参加資格があり、譲渡条件も決められています。
そうだ 譲渡会、行こう

🔵里親募集サイト
ペットのおうち

「ペットのおうち」掲載マニアル/1
「ペットのおうち」掲載マ二アル2
「ペットのおうち」掲載マ二アル3
https://blog.goo.ne.jp/nekoten2015/e/220c501f1a269a05dab517e2cdd50b76


🌷ワカメくん

まずは、周囲に困っていることを打ち明けて、相談してみましょう。
「命を守りたい」という熱意があれば、必ず通じると思います。

人に慣れない、粗相がある、腎臓疾患や糖尿病で医療費が嵩むという理由で、処分される命もあります。

私は経験から、その風前の灯火である命へ手を差し伸べる人もいるのだ、救うのも人間だということを知っています。

命、あきらめないで!
生かす道に辿り着きますように🍀

~関連記事~
里親詐欺に気をつけて!

ペットの命を守る「買わない選択」

2020-03-16 22:20:00 | No more!ペットショップ



本日、ブリーダー崩壊の猫ちゃんを全頭引き上げました。
人間がごめんね。
人間ほどクズな生き物はいない。
この子の目を見て下さい。
人を恨んでる。

私たちに何が出来るでしょう。
私たちは何をしなければならないでしょう。



「どんな子をお探しですか?」
「この子、お客さんを見つめていますね。相性が良い証拠です。」
「ただ今、セール中です。抱っこしてみませんか?」
「この子は可愛いですし、明日には売れてしまうかも...特別に今日は内金だけで構いませんよ。」

🔴抱っこさせたら勝ち

ペットショップにおいて、生体販売はドル箱。
1匹あたり10万以上の利益を見込めるそうです。

加えて、旬の短い商品。
早く売れば、飼育管理にかかるコストが軽減できます。
店員が必死で、衝動買いを促す理由がココにあります。



🔴無分別な買い物の果て

「かわいい、欲しい、持ち帰りたい!」
欲望だけに心を奪われ、後先を考えず勢いで買ってしまった特価品。
しかしそれは、ぬいぐるみやアクセサリーではありません。

その動物に関する知識も、飼育する準備も、終生育てられるかの検討もなく購入してしまった結果...。
X'mas が過ぎ年明けの頃、「やっぱり無理」と愛護センターへ処分依頼に持ち込まれるケースが後を絶ちません。

販売時に適切な説明を受けていればさえ、救えたはずの命があります。



🔴「買う」と「飼う」の違い

保護犬猫の譲渡会では、その場で気に入った子を連れ帰ることは出来ないシステム。
抱っこも動物へストレスになる場合には、お断りをさせて頂いています。

譲渡までには審査があります。
「なぜ命を迎えるのか」
「命と向き合う覚悟はあるか」
「終生飼養の責任は果たせるか」
その他、環境や適正を確認させて頂きます。

決して、ペットショップのような「手軽さ」はありません。

なぜならば、これからずっと共に生きる命だから。
人間は「覚悟と責任」を持って飼わなくてはならないから。



無責任な衝動で簡単に命をショッピングできる生体展示販売店。
このビジネスを利用することは、動物たちに残酷な生を強いることになります。

「ペットショップで買わない!」─その意識改革が動物たちの命を思いやることに、命を大切にすることへ繋がっていきます💐

私たちに出来ることは命を買わないこと。
しなければならないのは小さな命への覚悟と責任を伝えること。

~関連記事~
純血種のペットをお探しの方へ

猫疥癬と蚊アレルギー

2020-03-15 22:20:00 | ほっとけない野良猫との遭遇
2018/8/2の記事を再投稿。

地域猫のお世話やTNRの様子をSNSで眺めていると、疥癬で皮膚炎になっている猫さんを見かけます。

これ、厄介なのは猫から猫へ感染すること。
皮膚接触はもちろん、目に見えない細かいダニが飛んで寄生するのです🙀



8月1日に2歳になったココロ姫💕
保護時、脚部分に疥癬がありました。
🌸猫アレルギーを克服したい!
🌸Happy Birthday♡ココロちゃん

困ったのは、その時ココロちゃん、生後2ヶ月で体重が1kg 未満。
効果の高い強い薬が使えません。

獣医さんがココロちゃん用の抗生剤を作って下さいました。
幸い軽症だったのもあり、里親様の元へ行くまでには完治👍



🔴猫疥癬
疥癬は、猫同士で感染しますので注意が必要です。
猫を保護した時
✳地域猫をお世話している人

ココロちゃんのように子猫でも。
地域猫さんも一緒に給餌していれば寄生してしまいます。
よく猫さんが後脚で首周りをカキカキしますが、その際にもダニが落ちます。
人間や犬が持ち込む場合もあります。

「ねこにゃらーず@広報」
マンガで解説されていてメチャ解かりやすい!
疥癬猫を保護したら

多頭飼い家庭や猫ボラさんは、皮膚病だけではなく、消毒を日々実践すると感染症予防万全になります🤗



疥癬は「ヒゼンダニ」というダニが、皮下に寄生し、カユミを引き起こす皮膚病。

皮膚の角質層へ潜り込み、穴を掘り卵を産み増え続けていきます。
このダニは、猫の体で一生を過ごしますが、乾燥に弱く、宿主の体から離れると数日で死んでしまいます。

最初に、両耳と頭を中心に激しいカユミが襲いフケとカサブタが広がります。

カユミの強さは、疾病の中でも最も高いレベルで猫は苦しみます。
末期では、病変が頭部だけでなく全身にも広がり、毒血症と衰弱のため死亡に至ります。



「ボロボロの皮膚病ぽい野良猫」を見たら疥癬を疑って下さい。

レボリューション
地域猫の治療に細長いシリンジに分けて貰い塗布します。
1週間おきに4回分から


地域猫で思いあたる子がいる場合は、動物病院で相談してみて下さい。
投薬で治療すれば、他の猫さんへの感染防止にもなります。

回復するとビックリですよ!
若返り可愛さぐーんとアップして、プチ整形状態😻



🔴蚊アレルギー
私が地域猫活動をしている公園では、虫刺され被害の方が深刻です。

毎年 蚊の季節、マリリンは耳が真っ赤に。
蚊刺咬性過敏症(蚊アレルギー)のため保護をしました。

ステロイド&抗ヒスタミン剤を注射すれば、痒みストレスや傷の広がりは軽減しますが、一時的な処置。

この治療方法は「蚊に刺されないこと」に尽きるのです。
だからマリリンみたいな子は、おウチに隔離するしかありません。



また、猫もフェラリアに感染します。
猫のノミ&マダニ対策

犬よりかかりにくいのですが、猫フェラリアは判断が難しく重症化しやすいのです。
外暮らし猫さんへは、蚊の季節の前に「ブロードライン」で対策をしましょう‼

【 ねこてん 公式HP 】

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高齢化社会ペット問題解消法

2020-03-14 22:45:00 | 60 歳からのペット暮らし


高齢者へ子猫が譲渡できないワケ

この投稿に反響がありました。
実は2年前の記事。
ちょうど猫ブームから保護猫のことも周知されるようになった頃です。

ボランティア間で、高齢者の譲渡について問題視されていました。
これも無知が招くトラブルだろうと思います。

時間の余裕や人生経験が豊富ではなく、命を引き受けるには「覚悟」と「責任」が必要ということを知って頂きたかったのです。

🔴地産地消
下記に「高齢者が不幸な動物を救う!?」と題し、地域猫の預かりを自治体主導で、シルバー世代にボランティア活動として参加して貰うことを提言しています。

やはり2018年を迎えたばかり、活動がゴール間近で、地域猫の高齢化で頭を悩ましていました。

それから、外猫の蛇口は閉まったため、新たに飼育放棄や多頭飼育崩壊がクローズアップされています。

これも地域猫活動の延長線上として、地域の問題として捉え、住民の協力で解決していくのが理想です。

🔴助け合いの輪
今後ますます高齢化社会は進みます。

飼い主が病気や入院、あるいはお亡くなりになり、飼育困難になったペットに対して町内会で情報共有し、自治体に届けます。
相談窓口があれば良いですよね。

遺棄や放棄されたペットを「預かれます」「引き受けます」という人たちも役所に登録をしていて、マッチングが行われたら…。

高齢者や単身家庭でも、安心してペットと暮らせます。

動物の問題は人の問題。
ペットや地域猫も地域の一員として扱い、皆んなで助け合うシステムが出来ればと願っています🌱


2018/1/30の記事

画像は、若洲のチャコちゃん。
見たところ推定年齢10歳以上、疾患があるかもしれない、里親様募集は難しい...。
でも、この子にスリスリ寄って来られては、寒空に放ってはおけません。

ウチはマリリンが慢性膵炎発症で、保護が無理な状況でした。

それでは、どうするか?
他の地区のボランティアや餌やりさんにメール送信。
「一時預かりをして下さる方を探しています!」

地域猫ボランティアをしていると何が困るって、年老いて体調を崩している子に出会った時です。

過酷な外暮らしを頑張って生きてきた猫さん。
最期ぐらいは、暖かな室内でユックリとご飯を食べ、穏やかに過ごして欲しい😿



この「長期預かりボランティア」を一人暮らしで60歳以上の方へ、お力を貸して頂ける取り組みがあれば良いと思います。

月に1~2回ほどの定期連絡をさせて頂き、万が一の場合にはサポートする体勢。

高齢者動物預かりボランティアの窓口を設け、各自治体で支援して頂けたら、不遇な動物たちは救われます。

協働(行政とボランティアと地域住民)でシステムを構築し、高齢者へ呼びかけるのは、どうでしょう。
シルバー世代の困ったペット事情

ペットと暮らしているシルバー世代が、入院などで一時的に預かり先を探す際も、相互に助け合うことが出来たら安心ですよね。



孤立しがちな独居高齢者は、ボランティア活動に参加することによって、仲間が出来て社会貢献となり、動物にも触れ合えます。

「地域猫預かり家庭」は、動物病院で年1回無料で健康診断を受けられたり、企業からシニア用フードやグッズのモニターになって貰うとか…命を繋ぐ輪が広がります🤗