「にらですよ、赤いおうち・・・だれが住んでるのかしらね・・・?」
赤い派手なお家に住んでるのは神様ですよ。
「かみさまですか!? いつから派手好きになったんですか?」
いつからって・・・
神様のいるところは、どこも割とけばけばしいとこが多いと思うけど・・
「ふうん・・・それは、かみさまの認識をあらためなきゃですね」
ここの神様は山手線の鶯谷駅近くの、あやしい地域にある神社の分社だから、やっぱ派手派手が好きだと思うよ。
「あやしい地域って、どういうとこなんでしょうか?」
コドモは知らなくてもいいとこですよ。
ところで、この神社は私ずんが幼少のみぎり、よく遊んだ場所でございます。
「おとなりは公園ですよ」
そう、そしてこの裏側にあるのは小学校です。
私が通った古い校舎は取り壊され、新築したときに場所が若干移動して、新しく小さな公園が出来たのです。
このあたりは、私が通ってた頃はプールでしたし、兄姉が通ってた頃は校庭でした。
父が通ってた頃のことは存じません。
学校に歴史ありです。
「ずんちゃん、小学生だったんですか?」
そうですよ、ウン十年も前ですけどね。
ヒトに歴史ありです。
そして、今日は歴史の大きな転換点になるかもしれない日です。
アメリカに新い、若い大統領が誕生しました。
これからあの国が本当に変われるのか、大いに期待したいところですね。
それによって、日本がどう変わるのかも、大いに興味があるところです。
「ボクもいつか小学生になるのかしら・・・?」
う~ん、どうかな。
日本がどう転んでも、キミが小学生になる日が来るとは思えないけど・・・
でも何が起きるかわからない世の中だから、希望を捨てる必要はないよ。
いつか・・・小学生になれるといいね!
「小学生になったら、きゅうしょく食べます」
そうね、給食は楽しみだよね。
今日のメニューは何だろうね。
「ずんちゃん、きゅうしょく食べましたか?」
うん、小学生だった頃にね。
今の私からは想像できないくらい、偏食で小食だったから、給食の時間は苦痛だったな。
「アイツはきゅうしょく食べたのかしら!」
鳩は食べたことないと思うけど・・・
「ボクは何をだされても、のこさない自信があります!」
それは良いことですよ。
栄養を考えて作ってくれるんだから、残さず食べなきゃね。
「でもやっぱり、好きなものばっかりのほうがうれしいなぁ」
そりゃあそうだね、らーちゃんは何が一番嬉しいのかな?
「やっぱり、なまのお肉とあなごちゃんですよ!」
う~ん、どんなに世の中が変わっても、給食に生肉とあなごちゃんが出されることはないだろうなー
私がアメリカ大統領にでもなれば実現できるかな〜
期待してて!