5月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。5月はバラの花の種類が一番多い月で、新緑の季節でもあります。5月は170品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として18回に分けて投稿します。
ザ・リリーズ 「すずらんの花」 1975
スペイン領カナリア諸島原産の半耐寒性低木です。関東地方以西では戸外でも冬越しが可能で、冬から春まで長期間花を楽しむことができます。
別名マーガレットで流通していますが、本来のマーガレットは本種(アルギランセマム・フルテッセンス)の園芸品種のことを言います。
他に本種と近縁種を交配させた園芸品種が、マーガレットという名前でたくさん流通しています。
<モクシュンギク(木春菊) キク科モクシュンギク属>
5/2 つくば実験植物園
伊豆半島以西の本州及び四国に分布する日本固有のツツジで、林の縁や崖など日当たりの良い場所に自生します。
開花は4~5月で新葉の展開と同時。枝先に2~3輪ずつ紅紫の花を咲かせます。花は漏斗型で直径5~6センチほどです。
葉や茎がネバネバし、触れると指が貼り付くことから、餅あるいは鳥もちに擬えて名付けられました。
ヒラドツツジやアワノモチツツジなど、多くの園芸品種の母種となります。
<モチツツジ(餅躑躅) ツツジ科ツツジ属>
5/2 つくば実験植物園
イベリア半島 (スペイン、ポルトガル、地中海)産の球根植物で多年草。 岩礫質で日当たりの良い草原や牧草地等に自生しています。
4~5月頃、径2~2.5cm程度で青紫色の花をつけます。花は一日花。花被片は6個で、淡青紫色地に濃青紫色の条線模様が入ります。外花被片の基部には黄色い模様が入ります。
草丈は10~30cmほど。葉は幾分肉厚で、中央部に溝を持つ線形で、1~2個根出する。葉の長さは20~40cm、幅2~8mm程度で、概して地面に横たわることが多い。
<モラエア・シシリンキウム アヤメ科 モラエア属>
5/2 つくば実験植物園
シロチョウ科に分類されるチョウの一種。畑などの身近な環境でよく見られるチョウです。
比較的採取しやすいため、アゲハチョウの仲間やカイコなどと並び、チョウ目(鱗翅目)昆虫の生態や生活環境を学習する教材としてもよく活用されます。
前翅の長さは3cmほどです。翅は白いが、前翅と後翅の前縁が灰黒色で、さらに前翅の中央には灰黒色の斑点が2つあります。和名はこの斑点を紋に見立てたものです。
<モンシロチョウ(紋白蝶)シロチョウ科モンシロチョウ属>
5/22 北柏ふるさと公園
春から初夏に開花するキク科の一年草。花びらの形は矢車に似て放射状に広がっています。
青、白、ピンク、紫系濃淡、黒、ダークレッドなど、花色がとても豊富な草花です。
本種はハーブの一種で、ハーブ名(英名)では「コーンフラワー」と呼ばれ、古くから薬用、食用、染料用、観賞用として利用されています。
また、ドライフラワーでも楽しむことができます。茎をつけたまま、直射日光の当たらない風通しの良い部屋に花を下にして天井や壁に吊り下げておきます。
<ヤグルマギク(矢車菊) キク科ヤグルマギク属>
5/22 北柏ふるさと公園
南アメリカ原産で、日本には園芸植物として導入されましたが、野生化して空き地や道端などに生えます。三尺バーベナとも呼ばれます。
大きな根株から、茎はよく分岐して伸び、直立します。高さは1~1.5mほどにもなります。高さの割に茎は細く、全体に剛毛が生えています。
花は紫がかった濃いピンクで、径3~5mm、長さ1cmの5弁です。細い茎の先に小さな花をびっしりと多数咲かせます。その見た目は名前の通り、花笠のようです。
<ヤナギハナガサ(柳花笠) クマツヅラ科クマツヅラ属>
5/22 北柏ふるさと公園
本州(太平洋側)~九州の山地の谷筋など、湿った場所に生育する落葉低木です。枝を水平にのばし、高さ6mほどになります。
白い蝶のような花で、花序の中心には小さな両性花が多数付き、そのまわりを直径2~4㎝の装飾花が取り囲んでいます。
この装飾花は花冠が大きくなったもので、同じように見えるガクウツギやガクアジサイの装飾花は萼が大きくなったものです。
花や実の美しさから、近年は庭木として使われるようになりました。「ピンクビューティー」や「恋花火」などの園芸品種も出回るようになりました。
和名は薮のような場所に生え、花序が丸いことに由来します。
<ヤブデマリ(薮手毬) ガマズミ科ガマズミ属>
5/2 つくば実験植物園
南アメリカ原産で、きれいな花を咲かせるため世界じゅうで栽培されている多年草です。国内には明治期に園芸植物として導入されました。
初夏から秋にかけて、桃色の花を次々と咲かせます。花の直径は1.5センチメートルほどで、花びらは4枚です。
名前は、夕方になると化粧をしたように一斉に花を咲かせることから来ていると言います。しかし、実際には昼咲きで、朝に開花して夕方には閉じてしまうものが多いようです。
<ユウゲショウ(夕化粧) アカバナ科マツヨイグサ属>
5/22 あけぼの山農業公園
トウダイグサ科のユーフォルビアの一種です。ユーフォルビア属は多肉植物、木本性、草本性と性質が多種多様です。
本種は耐寒性があり、戸外で育てられる多年草のユーフォルビアです。自生地では乾燥した岩場の斜面などに自生しています。
ユーフォルビアは、杯状花序と呼ばれる花を包む苞葉が花びらの様になっています。苞と花芯の色合いが美しく、シルバーグリーンの葉は冬も常緑を保ち、花のない季節もカラーリーフとして使うことができます。
<ユーフォルビア・カラキアス トウダイグサ科ユーフォルビア属>
5/2 つくば実験植物園
トウダイグサ科の中の属の一つ「ユーフォルビア属」には、多肉から低木まで幅広く多種多様な植物があります。
本種は、黄色い花が可憐なユーフォルビアです。茎は途中で分枝せずに、株元から茎が1本ずつ出てきて頂部にとても爽やかな明るい黄色い花を咲かせます。
開花期は4~6月ですが、花が終わった後も常緑のため葉を一年中楽しむことができます。
<ユーフォルビア・ミルシニテス トウダイクサ科トウダイクサ属>
5/2 つくば実験植物園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「5月の花のアルバム(17)」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「5月の花のアルバム(18)」に続きます。