6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。
<本日のバラ アイスバーグ>
作出:コルデス(独) 発表年:1958 年
フロリバンダ・ローズを代表する最高傑作のひとつ、名花中の名花です。世界中で愛されている銘花です。
純白の花を次々と咲かせる、とげが少ない品種です。花名「アイスバーグ」は氷山の意味で、別名「シュネービッチェン」は白雪姫の意味です。1983年世界バラ会連合殿堂入りしました。
南アフリカ、熱帯アフリカを原産地キク科の耐寒性多年草。そこにはおよそ65種類が分布しています。
その中でも日本に初めて入ってきたのが本品種で、昭和の初期に渡来してきたといわれています。
白い花弁に中心がネイビーの花とシルバグリーンの葉の色のコントラストが美しく、花の中央がブルーがかることから別名はブルーアイ・デージー。
春から秋まで次々と花を上げ長く楽しめますが、高温多湿を嫌うのでやや乾燥気味に育てます。
<アークトチス・グランディス(羽衣菊) キク科ハゴロモギク属>
6/5 アンデルセン公園
本種はユウゲショウの名前でも呼ばれ、アメリカ大陸(熱帯地域)原産の外来(帰化)植物です。
初夏から秋にかけて、桃色の花を次々と咲かせます。花の直径は1.5センチメートルほどで、花びらは4枚です。
名前は、夕方になると化粧をしたように一斉に花を咲かせることから来ていると言います。しかし、実際には昼咲きで、朝に開花して夕方には閉じてしまうものが多いようです。
<アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧) アカバナ科マツヨイグサ属>
6/5 アンデルセン公園
南アフリカに10~20種ほどの原種が自生し、交配などにより300以上の園芸品種が育成されています。
初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開花します。
小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので、英名では「アフリカンリリー」と呼ばれ、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。
<アガパンパス(紫君子蘭) ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)
6/12 北柏ふるさと公園
地中海沿岸地方を中心に50種ほどがありますが、最も一般的で多く栽培されている種が、和名で葉薊(ハアザミ)と呼ばれる品種です。
草丈、株張りともに1.5mほどになる大型の宿根草で、ほぼ周年観賞できます。6月から8月に咲く花は、紫色の萼と白い花弁のコントラストが際立ち、開花後も萼は長く残ります。
学名には「とげ」の意味があり、花のつけ根の苞に鋭いとげがあることに由来します。
<アカンサス(葉薊) キツネノマゴ科ハアザミ属(アカンサス属)>
6/5 アンデルセン公園
ヨーロッパ~アジア西部原産のフウロソウの仲間です。アルプスでは標高2000m前後の丘陵、開けた林床に生えます。
コーカサスを中心に自生する原種、サンギネウムをもとにした品種群をサンギネウム系と呼んでいます。国内では流通名の本種の名で呼ばれています。
花色は濃いピンクで、こんもりとした柔らかなドーム状の草姿で、非常に花つき良い多花性で、一面に花をつけます。
<アケボノフウロ(曙風露) フウロソウ科フウロソウ属>
6/5 アンデルセン公園
加茂花菖蒲園作出のアジサイの園芸品種です。花は、すべてが八重咲きの装飾花で、てまり状に咲くので、とても見応えがあります。
花びらにも丸みがあって、とても可愛らしいです。この可愛い装飾花が、1つの花房にたっぷり集まって咲くので、花房で見ると豪華に見えます。
<アジサイ「ギャラクシー」 アジサイ科アジサイ属>
6/5 アンデルセン公園
日本ハイドランジアブリーダーズ協会(HBA)で作出されたアジサイの品種です。
開花時期は5月〜7月中輪で一重咲きの玉アジサイで色はコーラルピンクです。
HBAはオランダの育種専門会社とドイツの紫陽花生産者2社による合弁によってできた協会です。
<アジサイ「デュロ」 アジサイ科アジサイ属>
6/5 アンデルセン公園
愛知県の奥三河原産です。本種は装飾花がなく、両性花が大きく生長して、装飾花のような姿形をしています。
そのためか通常のボリュームのある一般のアジサイと異なり、小ぶりで楚々とした風情があります。
葉は西洋アジサイよりもやや小さくて細長く、厚みが薄く、野生味があって人気があります。
名前の由来は貝殻のような花弁が反り返って雄蕊が長く、千鳥の足に似ていることから。
<アジサイ「三河千鳥」 アジサイ科アジサイ属>
6/12 あけぼの山農業公園
アザミに似たつつましく、ポンポンのようなかわいい花を房状に咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。
高性種と矮性種がありますが、ポット苗でよく出回っているのは矮性種の方です。高性種は切花に用いられます。
和名のカッコウアザミは、葉がシソ科のカッコウ、花がアザミに似ていることからきています。
<アゲラタム(郭公薊) キク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)>
6/5 アンデルセン公園
原産地は日本、中国、朝鮮半島、北アメリカ。日本の山野にもチダケサシやアワモリショウマなど6種が自生しています。
円錐形の優雅で綿菓子のような花穂を伸ばし、こんもり茂った葉とのバランスもよく、安定した草姿が魅力です。
和名のアワモリソウ(泡盛草)は、白い泡が集まったような花を形容してつけられました。
<アスチルベ(泡盛草) ユキノシタ科チダケサシ属>
6/4 柏の葉公園
地中海沿岸から西アジアに分布しているミントの品種の1つです。シソ科・ハッカ属に分類される多年草となっています。
甘いりんごの香りがするミントです。葉の色は明るい緑色で、料理やハーブティー、デザートなどに幅広く使えます。
ミントには本種の他、「スペアミント」「パイナップルミント」など多くの種類があります。
丸い形の葉から、和名で「丸葉薄荷(マルバハッカ)」とも呼ばれます。また、葉の表面が密生した細かい毛で覆われていることから「綿毛のような」を意味する「ウーリーミント」の呼び名もあります。
<アップルミント(丸葉薄荷:マルバハッカ) シソ科ハッカ属>
6/12 北柏ふるさと公園
南アフリカ原産でヒガンバナ科の耐寒性常緑多年草(球根植物)です。日本には明治時代の初期に渡来しました。
夏の夕方に、花茎を伸ばし先端に散形花序を出し、白い ユリ(白百合)のような漏斗状の花を多数咲かせます。
花の名は、アフリカ原産で葉がハマユウに似ていることから付けられ、ハマユウは白い花が木綿を垂らしたように見えることから名づけられました。
<アフリカハマユウ(印度浜木綿) ヒガンバナ科ヒメノカリス属>
6/12 あけぼの山農業公園
19世紀中期にイタリアで作出された交配種です。両親の長所である、長い開花期や、寒さに強いという特徴を受け継いだ優秀な園芸品種です。
花は春から咲き始め、秋まで咲き続ける四季咲きです。真冬以外はほとんど花を見る事ができます。
花色は白色の他にピンク色があります。アベリアは葉の色も豊富で、光沢のあるグリーンや、白斑や黄斑が入るもの、赤く紅葉するものなど、多様です。
別名のツクバネウツギは漢字では「衝羽根空木」と書きますが、これはウツギに似た姿で、プロペラのように広がる5枚の萼が花後も残り、羽根つきの羽根のように見えることに由来しています。
<アベリア(花園衝羽根空木) スイカズラ科アベリア属>
6/4 柏の葉公園
ヨーロッパ原産のキク科アザミ属の多年草。名前に「アメリカ」とありますが、ヨーロッパ原産で、誤解をさけるためセイヨウオニアザミと呼ばれることがあります。
繁殖力が強く、在来の植物の生育場所を奪うなどの影響を与える可能性があるため、環境省により生態系被害防止外来種に指定されています。
葉や茎、総苞片に鋭いトゲがあるのが最大の特徴です。このトゲはとても尖っているため、手袋をしても貫通してしまうことがあります。
<アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊) キク科アザミ属>
6/3 近隣の路傍
本種には北半球に約700種の野生種があり、ニンニクやネギも同じ仲間です。
主に、花茎が長い大型種は切り花として、また花茎の短い小型種は花壇用に利用されています。
葉のない長い花茎とその頂部に傘形または球状の花序がつく姿はほかの草花にはないユニークさがあり、人気があります。
中でも変わらぬ人気で長い間作り続けられているものに「ギガンチューム」があります。ボールのような形の大きな花を咲かせます。
<アリウム(花葱:ハナネギ) ネギ科アリウム属>
6/5 アンデルセン公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「6月の花のアルバム(1)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(2)」に続きます。