5月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。5月はバラの花の種類が一番多い月で、新緑の季節でもあります。5月は170品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として18回に分けて投稿します。
JUJU 『ナツノハナ』
原産地はアメリカのテキサス州南部からメキシコ原産で、常緑の多年生植物です。高さは2~7メートルになり、よく分枝します。
12月から4月ごろに50~120センチの長さの花茎を伸ばし、クリーム色がかった白い花をたくさん咲かせます。
西部開拓時代には、葉はロープ作りや屋根葺きに使用されていました。また、花はピクルスやキャベツと同じように調理されていたそうです。
名前の由来はカリブ諸島でユカと呼ばれるキャッサバと似ており混同したために付けられ、日本の園芸種では「青年の木」という名前でも呼ばれます。
<ユッカ・トレクアナ(青年の木) ユリ科ユッカ属>
5/2 つくば実験植物園
南アフリカ原産のキク科の常緑低木です。樹高は90〜100cmほどで、低木に分類されています。暑さや寒さにはほどほどに耐える性質です。
日本に本種が伝わったのは、1970年代。比較的新しい花で、当初は鉢花として販売されていました。
開花期は11〜5月と長く、しかも冬でも咲いてくれるのが最大の美点です。マーガレットのようなキク科らしい花を次々と咲かせます。
花色は黄色のみで、花径は3〜4cm。花姿は一重咲き、八重咲きなど。花茎を10〜15cm伸ばした頂部に花を咲かせます。
<ユリオプスデージー キク科ユリオプス属>
5/2 つくば実験植物園
アメリカ南東部などに自生するツツジ科ネジキ属の常緑低木です。
株元から枝が立ち上がってブッシュ状の樹形となります。
4~5月にすずらんのような可憐なピンク色の花を鈴なりに咲かせます。
アセビの近縁種で枝葉に含まれる成分が有毒です。
<ライナリア・マリアナ ツツジ科ネジキ属>
5/2 つくば実験植物園
原産地は南アフリカ(ケープ地方)の球根植物で多年草。現地では海岸沿いの岩礫地に生えます。
開花時期は2月~5月上旬。花茎を伸ばし総状花序をつけ、管状(筒状)で表面が蝋のような花を多数咲かせます。
花の長さは2~3cmで、蕾はオレンジ色で、成熟すると濃い黄色になります。
やや肉厚で紫褐色の斑点模様が入る披針形の葉を2枚出し、葉の長さは15cm~20cm程度です。
<ラケナリア・アロイデス キジカクシ科ラケナリア属>
5/2 つくば実験植物園
原産地は西地中海沿岸で、日本へは明治時代の末期に渡来しました。
5~6月に赤、ピンク、黄、紫、紅、オレンジ、白など多彩な色の花を咲かせます。
上向きの花びら(上唇弁)が縦に大きく2つに裂け、それがウサギの耳のようでかわいらしく見えます。
<リナリア(姫金魚草) ゴマノハグサ科ウンラン属>
5/22 北柏ふるさと公園
本種ははイソマツ科イソマツ属に属する多年草の植物です。日本ではその暑さに耐えられず、一年草として親しまれています。
生花やドライフラワーとして多量に栽培されています。赤や黄や紫色に色づく部分は花ではなく、花の部分はその外側の苞になります。
日陰で乾燥させると、ドライフラワーとして長く楽しむことが出来ます。通常は秋蒔き、高冷地では春蒔きします。
<リモニウム・ゴールドコースト イソマツ科イソマツ属>
5/2 つくば実験植物園
原産の北アフリカでは山脈の岩場に自生し、高温多湿が苦手で暖地では1年草として扱われます。
初春~初夏まで次々と花が咲きます。花が無い時期でも切れ込みの入った、繊細なシルバーリーフが1年中楽しめます。
姿はマーガレットによく似ていますが、氷点下になると傷んでしまうマーガレットに比べて低温に強く、-10℃程度まで戸外で育てることができます。
草丈も10〜30cmほどと小ぶりなため寄せ植えにも人気です。また特徴として、葉は切れ込みが入ったように細く分かれており、産毛が生えています。
<ローダンセマム キク科ローダンセマム属>
5/2 つくば実験植物園
5月の花のアルバム①~⑧ 全179品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は「6月の花のアルバム」を2024年7月中旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。