4月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月に入ると桜を始めとして春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。
今回も、3月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
一青窈 - ハナミズキ
スズランは春の訪れを知らせる代表的な花です。日本で最も多く栽培されなじみがあるのは、ヨーロッパ原産の本種です。
日本原産のスズラン(君影草)よりも草姿および花ともに大型で丈夫です。日本原産のスズランは本州中部以北のほか、朝鮮半島、中国に分布します。
日本原産のスズランは葉に隠れるようにひっそりと咲き、主に山野草として扱われますが、高温多湿に弱くてやや育てにくく、流通は多くありません。
<ドイツスズラン(独逸鈴蘭) キジカクシ科スズラン属>
4/19 北柏ふるさと公園
原産地は日本、台湾で、もともとは西日本に自生していたものが品種改良されて、日本全国に普及しました。
枝が細かく分かれて葉が密に茂るので、生け垣として利用されることが多い花木です。
花がたわわに咲く春、美しい新緑、真っ赤に紅葉する秋と、季節によって表情を変えていくのも魅力です。
<ドウダンツツジ(灯台躑躅) ツツジ科ドウダンツツジ属>
4/10 あけぼの山農業公園
日本、東アジア南部~南アジアが原産の常緑小高木です。
4月~5月にピンクや白の花が一斉に開花し、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほど華やかです。
病害虫に強く丈夫で、和風、洋風どちらの雰囲気にも合い、街路樹や公園樹、マンションなどのエントランスの植栽としてよく利用されています。
糸状の細い花びらの集合体が花となっている一風変わった見た目をしています。
濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクは、本種の変種です。
<トキワマンサク(常盤万作) マンサク科トキワマンサク属>
4/15 自宅
日本原産の落葉性の低木~小高木です。主な開花期は3月下旬~4月、葉が出る前に枝からぶら下がるように黄色い花を咲かせます。
早春から明るい黄色の花を咲かせ、江戸時代から庭木や盆栽、切り花として親しまれてきました。
花の後は鮮やかな黄金色の葉が出てきますが、丸みを帯びたハート形がとても愛らしく、葉の紅葉は、黄金色が次第に黄色からオレンジへと色づきます。
<トサミズキ(土佐水木) マンサク科トサミズキ属>
4/7 手賀沼
本種の美しい白い花は、通常、4月上旬から中旬を目安に開花します。中心部が赤や黄色になる花が多い中、本種の花は中心まで純白で、白さが際立ちます。
本種の花は美しい形状から「泣き梨」の名で親しまれ、その小さく繊細な花びらは、夜が訪れると花びらが閉じます。
花期の後、夏から秋にかけて果実をつけます。この時期に徐々に実が成長し、食べごろとなります。
<ナシ(梨) バラ科ナシ属>
4/7 近所の梨園
本種の仲間であるダイアンサス属は、世界に約300種が分布しています。やさしい草姿に可憐な花を咲かせ、香りも魅力です。
わが国では、秋の七草の一つであるカワラナデシコをはじめ、ハマナデシコなど4種が自生しています。
園芸品種には、四季咲き性のものが多く、常緑性で耐寒性も強いので、品種や場所によってはほぼ周年にわたって観賞できるほどです。
<ナデシコ(撫子) ナデシコ科ナデシコ属>
4/19 北柏ふるさと公園
中国産のモクレン科の落葉樹です。蕾のときは銀色の毛で覆われ、3月から4月に白い美しい花を咲かせます。
一般的にモクレンというと紫色のモクレンを指すことが多く、樹高が10~20mになる白いモクレンはこの名前で呼びます。
花期は本種がモクレンより1カ月ほど早く、香りは白い花が強く、花弁は紫の花のほうが大きいです。
<ハクモクレン(白木蓮) モクレン科モクレン属>
4/7 柏の葉公園
中国原産の落葉樹で、庭木や鉢花、盆栽として親しまれています。リンゴの仲間で日本には江戸時代に入って来ました。
ソメイヨシノが満開~散り始める頃に紅色の可憐な花を枝いっぱいに咲かせます。
漢字で書くと『海棠』です。棠は梨のことで、海棠とは海外から来た梨という意味です。中国では古くから牡丹と並び称されて人気の高い花で、美人を表す言葉でもあります。
<ハナカイドウ(花海棠) バラ科リンゴ属>
4/8 近所のお宅
原産地は北アメリカで、日本へは、東京市長の尾崎行雄がワシントン市へ贈った桜の苗木の返礼として1915年(大正4年)に寄贈されたのが始まりです。
春に八重桜の咲く頃、枝いっぱいにかわいらしい花を咲かせます。花びらは正確には苞(ほう)と呼ばれる葉っぱです。
果実は赤く、表面がツヤツヤとしているのが特徴です。実の大きさはだいたい1cmほどで中には種が2粒入っています。
正式な和名はアメリカヤマボウシですが、別名の本種のほうがよく知られています。
<ハナミズキ(花水木) ミズキ科ヤマボウシ属 >
4/17 アンデルセン公園
原産地は中国。花を観賞するために改良された桃で、花つきがよいため、主に花を観賞する目的で庭木などによく利用されます。
日本では江戸時代から改良が進められました。3~4月に開花し、雛祭りの花として日本でも古くから馴染みが深い花です。
花の色には紅色、桃色、白などがあり、また、花の形には一重と八重があります。
<ハナモモ(花桃) バラ科サクラ属>
3/27 泉自然公園
本種はモクレン科モクレン属の落葉高木で、ニュージーランドで作出された品種です。
木蓮(モクレン)と白木蓮(ハクモクレン)を交雑させたものを更紗木蓮(サラサモクレン)といいますが、その仲間の1つです。
花色は鮮やかなワインレッドで、目を引きます。生育旺盛で若木のうちから開花します。
<バルカン モクレン科モクレン属>
4/17 アンデルセン公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「4月の花のアルバム⑥」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「4月の花のアルバム⑦」に続きます。
そしてハナミズキが咲き、一青窈さんの歌を思い出します。
スズラン(君影草)
この漢字ですか、絶対読めない^^;
ドウダンツツジ
初めて知ってから、このぶら下がって咲く姿を楽しんでいます。
台風、こないと良いのですが
雨、風、強くなりそうです、注意しましょう
Ninbu さん、こんにちは。
いつも拝見するだけで失礼してます。
素敵な写真と解説に感動です。
時期、時期 に咲く花の多さ、
よく観察されたと思います。
幾つかは見た花、
ふと、観察した当時を思い出し、
懐かしく拝見してます。
拝見し、ウズウズしてきますが、
行動力の無さを感じます。
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コメントありがとうございます。
今回登場した花はattsu1さんにとって、ハナミズキ始めよくご存じ
の花ばかりで、4月を思い返して頂けてとても嬉しいです。
君影草(きみかげくさ)の由来は「葉の陰でひっそりと咲いている
姿が、男性の後ろでたたずむ古き日本女性のイメージと重なる」と
いう説のようです。
男女同権の今の世の中、このような女性を讃えると、ボロボロに叩
かれてしまいますね。(笑)
ドウダンツツジは可愛らしい花と秋の紅葉を楽しめるので、グリコ
のオマケのようにお得感満載の植物です。(^.^)
コメントありがとうございます。
いつも私のブログに訪問いただきありがとうございます。見ていた
だくだけでとても嬉しいです。(^.^)
毎月恒例の花のアルバムも今年で3年目になります。最近は花の数
が多くなりすぎて、投稿が少し”しんどく”なってきています。
また、見ていただくブロ友のみなさんにとっても、花の数と解説文
が多すぎて、読んでいただくのが大変かと、少し気になります。
みんなの花図鑑の頃の花を思い出すと懐かしいですね。私も当時の
行動力は私もありません。お互い歳をとりましたから・・。(笑)
今回も、遠い昔に咲いたように思える花と、つい最近見たような花まで色々ですね!
この中ではトサミズキが一番最初に咲いていたように思います。
ナデシコは、うちの家に今アメリカナデシコが咲いているので、全然違和感ありません。
ベニバナトキワマンサクは、年中パラパラさいている印象です。
今回ちょっと気になったのが、「ハナカイドウ」の写真の一枚目。
ひょっとして、ハナズオウではないでしょうか・・・
間違ってたらごめんなさい。
コメントありがとうございます。
4月の花をまもなく6月になろうとしている今見ると、本当に遠い昔
のことのように思えてしまいますね。特に、4月初旬に撮影したト
サミズキやナシは、今や影も形もありません。
わが家のトキワマンサクは、世の中の開花より少し遅めのこの時期
に、毎年律儀に咲いてくれます。
ハナカイドウのご指摘ありがとうございます。ご指摘のようにハナ
ズオウを間違えて貼り付けていたようです。早速、ハナカイドウの
差し替えました。
今回も素敵な植物がたくさんですね!!
トキワマンサク。
我が家にベニバナトキワマンサクがあります。
まだ小さいので枝を少し切って根が出るのをまっています