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布施弁天(紅龍山布施弁天東海寺)参拝

2022-07-01 | 日記
私が花の撮影によく訪れる、あけぼの山公園の隣に布施弁天があります。すぐ隣にありながら、いつも素通りばかりでは申し訳なく、6/16に参拝してきました。布施弁天は江の島・江島神社弁天堂、浅草寺弁天山(弁天堂)と並んで関東三弁天と呼ばれています。

<布施弁天境内案内図>


<鳥居>
鳥居と言えば神域(神の世界)と俗界(人の世界)を隔てる門として存在していると理解しています。それがお寺の入り口にもあるのですから、珍しいですね。


ではなぜ、神社の入口を「鳥居」と呼ぶのでしょう。古来日本人は、人の魂は鳥の姿をしていると考えてきたから「鳥居」は「魂が居る場所」という意味にもなります。

また、鶏は魔を祓うと考えられてきたので、魔物は鳥居をくぐれないと考えられたからだとも言います。

<仁王像>
お寺の入口で魔を通さないように睨んでいるものといえば仁王像ですが、歴史を考えれば、鳥居があってもおかしくはないようです。


布施弁天以外にも、大阪の四天王寺、奈良の生駒聖天(宝山寺)にも立派な鳥居があるそうです。

<楼門(ろうもん)>
布施弁天の入り口には楼門(ろうもん)があります。総欅二階建の「最勝閣」。階下に四天王、階上には釈迦三尊を安置しています。二階建て(重層)になった門で、下層に屋根がなくて上層に高欄付きの縁をめぐらしたものです。


<扁額(へんがく)>
建物や寺社名が書かれた額のことです。神社に掲げられている額を「神額」、寺社に掲げられている額を「寺額」と言います。竜、麒麟、亀、松、鶴といった素木造りの彫刻が彫られていました。


<四天王>
帝釈天の配下で仏教世界を護る神様です。東方を護る持国天(じこくてん)、南方を護る増長天(ぞうちょうてん)、西方を護る広目天(こうもくてん)、北方を護る多聞天(たもんてん)からなります。


<持国天>
東方を護る持国天(じこくてん)はオン・ヂリタラシュタラ・ララ・ハラマダナ・ソワカと音写されます。


<増長天>
南方を護る増長天はオン・ビロダキャ・ヤキシャ・ヂハタエイ・ソワカと音写されます。


<広目天>
西方を護る広目天はオン・ビロバクシャ・ノウギャ・ヂハタエイ・ソワカと音写されます。


<多聞天>
北方を護る多聞天はオン・ベイシラマンダヤ・ソワカと音写されます。


<水屋(手水舎)>
ここで、参詣人が口をすすぎ手を洗い清めます。手と口を水で洗うことで、全身のけがれが落ちると考えられています。


<花手水>
「花手水」とは、手水舎に生花をしつらえることです。もともとは神社仏閣の入口にある手水舎に置いた草花の露などで手を浄める行為を指しました。2019年からは新型コロナウイルスで手と口を浄める手水(ちょうず)が難しくなった背景もあり、花手水を取り入れています。


<本堂>
本堂は、享保2年(1717年)に建立されたものです。多くの部分に彫刻や彩色を加えるなど華やかな近世的な作り方が見られる点が特徴とされます。


<本堂>
「布施の弁天さま」として親しまれている当山は、紅龍山布施弁天東海寺と称し、大同2年(西暦807年)に弘法大師空海御作といわれる弁財天像をご本尊(秘仏)として開山された祈願寺です。


弁財天は親しみを込めて『弁天さん』とよび、池の中の島や川端など水に近いところに祀られている、誰にも馴染み深い天部の仏一女神です。

<寺額>


<三重塔> 
三重塔はお釈迦さまの遺骨(仏舎利)を祀るために造られました。布施弁天では、昭和48年、38代秀淳大僧正が建立しました。お釈迦様の教えに一歩でも近づくためのものとして建立したと言われています。


<鐘楼(しょうろう)>
時刻や緊急情報などを知らせるため鐘を設置した建物のことを言います。全国でも珍しい多宝塔式の総欅造(そうけやきつくり)です。千葉県指定有形文化財(建造物)に指定されています。


基担は、みかげ石積み八角形、その上に12本の円柱で円形の本体を構成し、その柱頭に十二支の彫刻を配して方位を表しています。

<布施観音像>
観音様は、人々の家内安穏、夫婦和合、心身健全、病気平癒を希い、常に身近にいます。


<ぴんぴんころり地蔵>
ぴんぴん(健康で長生き)、ころり(寝込まずに楽に大往生する)という願いから、ぴんぴんころり地蔵を安置しています。


神社仏閣を訪ねると、何と見事な建築物を造ったのかと、いつも感動します。神社や仏閣の建築を手がける「宮大工」と呼ばれる大工は高度な技術、技法を用いて、素晴らしい建物を造っていったのです。まさに手先の器用な日本の職人達がなせる業ですね。










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10 コメント

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Unknown (yokomasc1390)
2022-07-01 22:46:26
ninbuさん、こんばんは。
あけぼの山農業公園までは行きましたが、その隣にこんなに立派なお寺があるとは知りませんでした。
布施弁天様ですか。
楼門も本堂も立派ですが、鐘楼の造りには驚きました。
多宝塔式の総欅造で、千葉県の有形文化財に指定されているんですね。
全てに詳しい説明を付けて下さったので、よく分かりました。
公園だけ見て帰って来てしまったので、こちらのお写真に手を合わせておきます。
紅龍山布施弁天東海寺を見せて下さって有難うございました。
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Unknown (ninbu)
2022-07-02 08:27:31
@yokomasc1390 さざんかさん、おはようございます。
早々のコメントをありがとうございます。
さざんかさんがあけぼの山公園に来られたのは昨年でしたね。

あけぼの山公園からは、布施弁天に気づくことはないでしょうね。
逆に、布施弁天からはあけぼの山公園はわかると思います。

このお寺の造りが立派で、豪華なのには驚かされます。
鐘楼の素晴らしさは実際に見てみるとよくわかります。
県の有形文化財に指定されている理由も頷けますよ。

今度あけぼの山公園に来られた際は、ぜひ参拝してください。(^.^)
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Unknown (なつみかん)
2022-07-02 10:23:33
おはようございます。
なんと関東三大弁天のひとつが、おなじみのあけぼの山農業公園の隣にあるのですね。
詳しい説明ありがとうございます。
「天部」は元々インドの神様で、神様なのか仏様なのかあいまいな印象を持っていました。
弁天さんだけではなく、四天王もおられるのですね。
極彩色でにらみを利かせ、いかにも悪いものから守ってもらえそうです。

関東三大弁天があるのなら関西もあるのではと調べてみましたが、日本はあっても関西はありませんでした。
日本三大弁天のひとつ、琵琶湖の竹生島の弁天さんには随分前に行ったことがあります。
音楽と財宝の神様としても有名で、巳の日に参るとお金が増えるそうですよ。
ちなみに7月3日、明日が巳の日だそうです。
ぜひもう一度参拝を!
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Unknown (ninbu)
2022-07-02 20:28:50
なつみかんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。

天部は仏教の守護神のことを言う言葉ですね。
天界に住む神様の一つである帝釈天は、仏教を守る神様ですね。
帝釈天の家来が四天王ということで、訳が分からなくなります。(笑)

関東は何でも三大を作りたがる土地柄なのでしょう。
関東三大神社、関東三大師、関東三大不動尊、関東三大檀輪、関東三大稲荷
関東三大天満宮、関東三大稲荷、関東三大寺など数えればキリがありません。
明日7月3日巳の日に参拝するとお金が増えるなら、参拝したい~。
でも、琵琶湖は少し遠すぎるので、こちらから手を合わせておきます。(^.^)
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Unknown (breezemaster)
2022-07-03 06:11:08
おはようございます^^
布施弁天、
江の島・江島神社弁天堂、浅草寺弁天山(弁天堂)と並んで
関東三弁天
江島神社だけは行ったことありますが、勉強になります。
それぞれ、機会を作って行ってみたいものです。
なかでも、布施弁天、
歴史を凄い、睨んでいる仁王像、四天王、
魔物から、守っているのを感じます。
私も、神社、お寺を見るたび、昔の人は、どうやってこれを設計し、
それぞれの部品、樹木を準備し、作ったんだろうって
不思議と精巧さ、見入ってしまいます。
素敵な場所ですねぇ^^
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Unknown (toyotamatm828)
2022-07-03 15:15:32
ninbuさん、こんにちは(^^)/
とても素晴らしいお寺をご紹介頂き有難うございましたm(__)m
鳥居の有るお寺、明治になって神仏習合から分かれるまでは、鳥居の有るお寺も珍しく無かったそうですが、最近では珍しくなりましたね。
それとお寺でも弁天堂を建てられ、弁天様を祀られているお寺は多いかと思いますが、ご本尊が弁財天は珍しいかも・・・
因みに都内では浅草寺の弁天堂は勿論、上野寛永寺の不忍池に有る弁天堂も親しまれております。
やはり弁天様を拝みに行きたいのでしょうか?特に男性!(笑)
それとこちらは真言宗豊山派のお寺とか、たまたま仕事のお付き合いで豊山派のご住職とはお目に掛かる機会が有るので是非こちらに付いても伺って見たいと思います。
(勿論折を見て参拝に伺いたいと思います)
あと、前回の朝顔に付いて、さすがninbuさんです。またまた勉強させて頂きました。
以前小石川植物園で朝顔やヒルガオ科の植物に付いて交配も含め詳しく書かれておりましたが、私はスッカリ忘れてしまいました(^0^;)
今年もコロナで近くの入谷朝顔市は中止となり、私の所の朝顔は数年前から有るノアサガオだけですが、ninbuさんの素晴らしい朝顔、
ブログで拝見出来るのを楽しみにしております(^O^)/
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Unknown (ninbu)
2022-07-03 19:15:15
@breezemaster attsu1さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。
私は江島神社、浅草寺弁天堂は何度も行ってますが、布施弁天は2度目です。(^^;)
地元にありながら、なかなか参拝できないので、今回参拝しました。

神社仏閣は参拝するだけでなく、由緒や建造物の等々色々調べるのも楽しいものです。
私も3年前までは近隣の神社仏閣によく行きました。ブログにも神社仏閣シリーズで投稿
していましたが、第11回の成田山で途切れています。(^^ゞ
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Unknown (ninbu)
2022-07-03 19:16:37
@toyotamatm828 ヒゲオヤジさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。

確かに弁天様がご本尊と言うのは珍しいかもしれませんね。
弁天様というと、私は七福神の中の女神というイメージしか持っていません。

今回のブログをまとめるに当たって、いろいろ調べたのですが、言語、音楽
学芸の神だそうです。弁財天とも言われ、蓄財の神様と思っていました。
実はかなりアカデミックな神様なのですね。(^.^)

変化朝顔、私もこの歳になるまでまったく知らない世界でした。
江戸時代から延々と受け継がれ、変化朝顔研究会と言う全国組織まであります。
また、九州大学や筑波大学など大学でも研究が続けられているそうです。
なかなか奥が深い世界でもあり、楽しみたいと思っています。(^.^)
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Unknown (monarda)
2022-07-04 08:52:48
お初にコメントさせて頂きます

お寺に鳥居があるのは珍しですね
初めて知りました 有難うございます
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Unknown (ninbu)
2022-07-04 19:01:44
monardaさん、こんにちは。
コメントをいただきありがとうございます。
最近ではお寺に鳥居があるのは珍しいですね。
神仏習合の明治時代以前は当たり前だったようです。

大阪の四天王寺や奈良の生駒聖天(宝山寺)にもあるようです。
探せば近くで見つかるかもしれませんよ。
私も最近、近くのお寺で珍しい屋根付きの鳥居を見つけました。
我孫子市にある子の神大黒天・延寿院というなんです。
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