ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

バンドやろうぜ!その46

2015-04-15 10:16:17 | 日記
ツアー・プロデューサーの石坂健一郎さんは
元々はディスクガレージにいらした方で
甲斐さんとは、BIGGIGの頃からのおつきあいだそうだ

10年在籍された後、もっとアーティスト寄りのお仕事がしたくて
関連の制作会社に移られたんだとか…

甲斐さんはセルフ・プロデュースが出来る方なので…と石坂さん
『今度はこういう風にしたいんだ』と言われることを実現するために
音でも映像でもスタッフ選びから動かれるらしい

エンタテイメント・ビジネスなんで
究極は、お客さんがどれだけ喜んで帰るかだと思うんですよ

お客さんが物凄く喜べるライブっていうのは
演ってる人が楽しそうだとか、納得して演ってない限りは
本当には伝わらないような気がするんです

まあ、僕らがスゲエいいライブだと思ってても
アーティスト本人は全然納得してないとか
ライブの到達点がズレることはありますけど…(苦笑)

もし、奥さんがバンドをやるならベーシストで
お芝居をやるなら、脚本家か舞台監督じゃないかと
以前にご紹介したことがありましたが

石坂さんの話されていることと、ふだん奥さんが言ってることがカブってるような気が…(笑)

ちなみに石坂さんは、イベンターの仕事がイヤとかじゃなくて
おおもとの所で『ああだ、こうだ』言いたい性格なので(笑)…とおっしゃってるんだけど

イチバン目立つのはイヤでも、全くの外野も…という奥さん(笑)
ツアー・プロデューサーに向いてるのか!?(笑)

それはさておき…通称・タケさんこと、PAエンジニアの佐藤武彦さんは
甲斐バンド解散後の一時期を除いて
ずっと甲斐さんのライブを支えて来られた方です

ライブ中にトラブルがあった時やMCの時などに
甲斐さんが『タケ、何とかしろよぉ~』と話しかけていらしたらしい(笑)

甲斐バンドのステージを担当なさってみて
『ずいぶんライブが多いなあとは思ってましたよねえ』とタケさん(笑)
『(年間)120本くらい回ってましたから…』って、そりゃ多いですよぉ(爆)

タケさんによると、オペレーターの腕の良し悪しは
こうしようと思って、その通りに出来るのが腕の良い人で
しきれないのが悪い人なんだとか…

前島さんも照明の『上手い・下手』っていうのはホントはあるんだよと話され

『やりたい』と思ったイメージで仕込みをしても
イメージに比べて何か足りない時には何かを足すわけ

でも、足せば足すほど明かりって汚れて来るから
下手な人は台数を点けられないんだとおっしゃってました

お二人とも『ザ・職人』って感じですが
タケさんがイメージされてる音は
『うるさくなくて、迫力ある音が鳴ってるんだけど
自分が声を出すとチャンとわかる』音なんだとか…

甲斐さんのライブで言えば
バンドをバックにして(笑)観客が歌ってるような感じですかね
…って、じゃあアノ『カラオケ状態(笑)』はタケさんのせいなんじゃ…(爆)

奥さんによると…昔の甲斐バンドのライブでは
終わった後に耳がウォンウォンとなってて
自分の声が聞こえ難く、翌日も『声が大きい』と言われたらしい(笑)

音響機材や技術が進化してか、会場の設備が整って来たのか
いつの間にか『耳がヘン』になることはなくなったという
まあ、たまにスピーカーが近過ぎて
左右どちらかがヤラレることはあるみたいですが…(苦笑)

ともあれ、タケさんいわく…
甲斐さんのライブのPAは大変ですよ
常にコンスタントなイメージで音を出すって部分で
僕の体調、甲斐さんの体調が影響する部分が大きいんですよね

やっぱり二人とも『ヤマ』をはるから(笑)
それは人には判らないかも知れないし
二人でそのことについて話したことはないですよ
でも、だいたい判るんです

甲斐さんが絶大な信頼を寄せておられたであろうことは
タケさんが急逝された後にセイヤングで話されていたご様子からも窺えましたけど

ボクが今、参考にしているこの25周年の甲斐報でも
唯一、タケさんのインタビュー記事にだけ
甲斐さんのコメントが掲載されていて…

タケの凄さは、ライブでオーディエンスが自分達の声が聞こえながら
バンドの迫力ある音を感じとれる環境を作れること

日本では、そこまで計算しながらロックのグルーヴを作れる人は
ほとんどいないでしょう…とおっしゃってます

奥さんは、ある方からタケさんがお倒れになったと聞いて
ずいぶん心配していたんだけど…
そのまま帰らぬ人になってしまわれました

個人的なおつきあいなど勿論なかったんですが
ライブが終わって会場を出る際
PAの近くを通る時は、感謝を込めて会釈していたそうで

その後しばらくは、ライブに行っても
『タケさんがいない…』と淋しい思いをしていたみたいです

タケさんの後を引き継がれた方は、さぞかし大変だったでしょうね?
大きなお世話ですけど…スミマセン!m(_ _)m
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする