晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

2005年06月06日 16時25分32秒 | その他
今日はとてもいい天気になりました。
こんな日に川沿いをワンコと散歩すると、色とりどりの花が風に揺れていていい気持ち。
丸山薫さんの「誰も見ていないのに咲いている花と花・・・」という詩を思い出します。
題名は忘れてしまったけど、中学か高校の国語の教科書に乗っていました。
とても素敵な詩だったので 今でもよく覚えています。

思い出してみると、国語で習った事はよく覚えてるかも。(数学はまるっきりだけど(笑)
先日、東京新聞に載っていたアメリカ9・11テロの詩を読んだ時は 石垣りんさんの「崖」という詩に少し似ているなと思いました。やはり教科書に載っていた詩です。
「戦争の終り、サイパン島の崖の上から次々に身を投げた女たち。美徳やら義理やら体裁やら何やら。火だの男だのに追いつめられて。とばなければならないからとびこんだ。」
影響を受けやすいたちなので、石垣りん詩集をすぐに買って読みました。 「表札」というのが印象に残っています。

中学の国語の授業で、一人一篇 好きな詩を選んでみんなの前で暗唱するというのがありました。
今 思えば、とても短いのを選んで暗唱した子はかっこよかった。
その頃 少し成績がいいのを鼻にかけた感じの悪い男の子がいて、その子がとても長い詩を覚えていると知り、俄然ライバル意識を燃やした私は 与謝野晶子さんの「君 死にたもうことなかれ」を覚える事にしました。 私も相当に感じの悪い子だったかも。
戦地に赴く弟にむけて歌った詩で、長い上に意味のわからない言葉が並んでいて、とても覚えずらかった。でも反戦の言葉と、弟に切々と「死んでは駄目だ」という言葉の強さに感動しました。

他にも 高村光太郎さんの「道程」という詩を習い、そこから「智恵子抄」を知り「檸檬哀歌」や「あどけない話」など好きになったり、吉野弘さんの「I was born」を習い詩集を買い「夕焼け」という作品に涙したり。寺田寅彦さんの「茶碗の湯」という文では日常のなんでもない事への科学的な視線に驚いたりもしました。
今 思えば授業をちゃんと聞いていたのは、国語くらいだったのかも。