晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

長新太さんが亡くなりましたね。

2005年06月28日 12時00分22秒 | 日記
私の家は子供に絵本を与えてくるような家ではありませんでした。
とてもお金持ちの親戚がいて、そこのお家からお下がりで頂いた「アンデルセン童話集」が何冊か。
これはとても分厚くて、たくさんお話が載っていました。
それと日本の「民話集」。
どちらも本がバラバラになるまで読みました。でも絵本ではありませんでした。
小学校1年の時に図書館の使い方を教わり、初めて借りたのが「赤いろうそくと人魚」。
人間の身勝手さと人魚の運命を思ってぼろぼろ泣きながら読みました。 挿絵がまた素敵で。
今にして思うと いわさきちひろさんの絵だったような・・・
そこから私の図書館通いが始まり、毎日一冊読みつづけました。
でも、絵本はすぐ卒業してしまいましたし、その頃多分 長 新太さんのことは知らなかったと思います。

大きくなって就職したところが、本屋さん。
最初の4ヶ月ほど 児童書の担当をしていました。
長 新太さんの絵本はとても目立っていました。
絵がなんとも言えず、個性的なんです。
太い線で、うまい、というより味があるというか、今でいう「へたうま」みたいな。
「おしやゃべりなたまごやき」やうみぼうやのお話。
長さんはご自身で文も書かれています。
それがなんというか、乾いている、突き放したようなユーモアがあるんですよね。
キャベツくんとブタヤマくんのお話、へんてこライオンのお話。
大人が読んでも面白いお話でした。

その 長 新太さんが 亡くなられました。
あんな生命力のある線を描いていられたのに。 残念です。
私は知りませんでしたが、エッセイストとしても活躍されていたとのこと。
今度本屋さんに行ったら探して見たいと思います。
ご冥福をお祈りします。

PS. 画像は本文と関係無いんだけど、あえて関連付けるなら「100万回いきた猫」に似ていませんか?
昨日の内容の続きですが、デジカメとPC繋いだので、アップしてみました。ちょっと画面暗いけど。