晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

「4TEEN」の頃

2006年02月06日 12時12分50秒 | 趣味
石田衣良さんの「4TEEN」を読みました。
私にとって石田作品2本目。
これは2003年の直木賞受賞作品です。
4人の14歳の少年を中心にした8本の作品で出来ています。
頭の中、エッチなことで一杯。そして中学生らしい焦燥感も感じている。
けれど とてつもなく優しく友達を大事にしている4人です。
こんな心優しく、気のきく14歳っているのかなあと思うくらい。
どの作品も読んだ後、キュンとしたり、爽やかな風が吹いたり。 ああ、こんな年頃に戻りたいなあと思わせてくれます。
私だったら 間違いなくジュンに恋してる。

私の14歳の頃ってどんなだったろう・・・
中学2年の時、私はそれまでとの友達とは全く違う個性を持った子と仲良くなりました。
お母さんが大好き!と公言し、遠慮や人の顔色を見ることなど全くしない子でした。
私は人の目をとても気にする性質なので、その子がとても新鮮でした。
引っ込み思案の私が その子に引きずられるようにして、男子とも仲良くなった。
そして、友達として仲良しになった男の子にほのかな想いを寄せ始めたのに。
私のたちの悪い悪ふざけのせいで、その男の子を怒らせてしまい口もきけなくなりました。
その後その子はお父さんの転勤で転校することになり(マンガみたいだね)、私は謝る勇気も出せずにそのままになってしまいました。
ただ転校する前に一度だけ、何かのきっかけで以前のように楽しく話せた瞬間がありました。
その時、本当は心の中で一生懸命謝ってたんです。「M君、ごめんね。他の女子と仲良くしている姿をみて少しヤキモチやいて あんなひどい事しちゃったんだ。」

結局、それ以来その子とは会っていません。
数年後にまたこちらに戻ってきたと噂に聞きました。
彼女とも学年が変わったら付き合いは途絶えました。
私の14歳は 「4TEEN」のみんなより ずっと幼くてバカでしたね。