「卵殻膜パック」で思い出したことがある。
子どもの頃、私は、かなり色黒だった。
外遊びが好きだったので、良く日に当っていた所為か?それとも人一倍日焼けしやすい体質だったのか?
「『色の白いは七難隠す』と言うけど、お前は隠しようがない」と祖父は私をからかい「黒ちゃん」と呼ぶこともあった。
それが祖父なりの愛情表現。祖父は孫娘にちょっかいを出したかったのかもしれない。
運動会の練習などあると、人一倍、顔が真っ赤に日に焼け、それが赤から黒に移行して行った。
あれは中学生の頃だったか?高校生の頃だったか?
そういう娘を見るに見かねたのか父が「色が白くなるようパックをしてあげる」と言ってパックしてくれたことがある。
どのようにして作ったのか知らないが「小麦粉パック」だったことは確か。
それをするとさぞかし色白になるだろうと期待したが、あまり効果が無かったような気がする。
しかし、早世した父の思い出の一つとしてこの「小麦粉パック」は今も私の心のどこかに貼りついている。
そういう子ども時代があったが、今は「醜いあひるの子」が「美しい白鳥」になっている。
(↑あなたはこれを信じますか?信じる者は救われる。アーメン。)