外で草取りをしていた夫が午後1時ごろ、「冷やすものをくれ!」と言って部屋に入ってきた。
ふと見ると大量に汗をかいていて顔が蒼白、耳は紫色。
リビングの板の間に倒れ込むように横たわった。
熱中症か?低血糖か?ただ事ではない。
死の恐怖が頭をよぎった。救急車を呼ぼうか?
その前に応急処置をしなくては・・・。
慌てて冷蔵庫の氷をビニール袋に詰め、少し水を入れて、まず頸動脈を冷やし、次にまた冷蔵庫に行って保冷剤を鼠径部に当てた。
意識があったのでスポーツドリンクを飲ませようと冷蔵庫を見るといつも入っているのに切れていた。
低血糖の可能性もあるので冷蔵庫の砂糖が目に入ったのでそれを少しつまんで夫の口に入れ、急いで座敷の奥の収納庫からスポーツドリンクを取って来てコップに氷を入れてストローでそれを飲ませた。
次にタオルを水に浸し、濡れタオルで体を拭いた。
「救急車を呼ぼうか?」と夫に尋ねると「楽になったから大丈夫」と言う。
少し私も落ち着き、ゴルフ友達に貰った『ブドウ糖』というお菓子をバッグから取り出してそれも舐めさせた。
『塩飴』もこういう時の為に買っておいていたのだが丁度切らしていた。買わなくては・・・。
冷やしたこととスポーツドリンクが効いたのか、しばらくすると「もう大丈夫。普段通りになった」と言って夫はシャワーを浴びて着かえ。
もう少し水分補給を・・・と思い、スイカを食べさせ、その後、夫が食べる気になったので昼食。
ああ、一時はどうなる事かと思った。死はこのように突然やってくるのかもしれないと尋常でない夫の姿を見て死の恐怖を感じた。
夫、今朝は9時ごろ起きて買い物に行き、仕事着に着かえて外に出ようとしたのは11時半ごろ。
「昼ご飯を食べてすれば良いのに・・・」と声をかけたがそのまま外に出て行った。
朝食が遅かったので、それ以上言わなかった。
私は12時ごろ昼食をとり12時45分ごろ、また夫に声をかけた。
「もうすぐ1時になるよ。お昼ご飯を食べると良いのに・・・」
それから間もなく(1時ごろ)夫はこういう事態になった。
暑い中、水分補給もせず、しかも空腹、軽度の糖尿病もある。その上、我慢強く、よく働く。
熱中症の危険条件、勢揃い。
夫、「これから早寝して(12時までに寝るとのこと)朝間、涼しいうちに仕事をするようにしよう」と反省。
その言葉を守ってほしい。(いつも3時ごろまで起きていて朝起きるのが9~10時)
ああ、この程度で済んで良かった。