(ふと見ると裏庭の木蓮が咲いていた。)
明日は夫の祖父の50回忌を家でする。
「お布施を入れる封筒を買い物ついでに買って来て」と夫に頼んでいたら
「お布施」と印刷された10枚入りの封筒を買って来ていた。
それを見て、「こんなにお布施の封筒を買ってきてどうするの?
お布施という字くらい書けばいいのに。この封筒他に使い道がないよ。
あまりお寺さんと縁を持ちたくないのに・・・」と率直な感想を申した。
その後、空を見上げて「あー、今日も曇り。せっかく桜が咲いたというのに・・・。
青空の下で桜を見たかった。どうしてこうも天気が悪いのかなあ」と嘆いた。
そこで夫の突込みが入った。
「お前、お婆さんが、不平不満をぐちぐちいうのをなんというか知ってるか?」と言う。
「知らない!なんて言うの?」と訊くと
「『うじやみ』ち聞いたことが無いか?お前、全くそれだ。
とうとう天気にも文句をつけて愚痴り出した」と笑う。
実は私も『うじやみ』ということばを知っていた。
恐らく大分の方言だろう。今はその言葉を耳にすることがないが
私が子どもの頃は耳にする言葉だった。
往々にして高齢女性がネチネチと愚痴ることをさしていたような気がする。
夫の反逆が面白くて笑ってしまった。
せっかく桜が咲いたのに今この時間は雨・・・
『うじやみ』の一つも言いたくなる。