今回出版した「ぽんぽこぽんのすっぽんぽん」という本にも書いているが
数年前、思いがけずエッセイで賞を頂いたことがある。
その時、審査員だった草野仁さんが私が書いた文(・・・というか活動を)
褒めて下さった。
私は嬉しくて授賞式の後、草野さんを追いかけて握手して頂いた。
あの感激が忘れられなくて今回出した本も
あの草野仁さんに読んで頂けないだろうかと
妄想するようになった。
私は何事もダメ元と思って行動するところがある。
草野さんへ私はメールを出し、こういう本を出版しましたので
良かったら送らせて頂けないでしょうかとお願いした。
お忙しい身なので相手にしてくれないだろうと半ば諦めていたのに
「本を注文して読ませていただきます」と返信して下さった。
なんと誠実な方なんだろうと改めて思った。
昨日、出版社の方から「草野仁さんから電話がありましたよ。
あなたの電話番号を訊かれたのでお伝えしました。
もしかしたら電話があるかもしれませんよ。」と連絡が来た。
驚いた。妄想が現実になりそう・・・
そして今朝10時ごろ、携帯に知らない番号から電話がかかって来た。
電話の声はいきなり草野仁さん。
張りのあるあの声で
「本を読ませていただきました。面白くて一気に読みましたよ」
と丁寧な優しい口調で言って下さった。
そしていろいろ褒めて下さった。
私はすっかり舞い上がってしまい、夢うつつ状態。
「あの時(授賞式の日)着ていらっしゃった服は、この本に
あった例のあの服なんですね」と草野さんはいたずらっぽくおっしゃった。
「はい、あれが3000円の服です」と私。
草野さんはまさに真摯に私が書いた本を読んで下さったのだなと
実感し、感動した。
テレビで受ける印象通りの誠実で優しい方だった。
ああ、生きるっていいな。
人生思いもよらない嬉しい事があったりするから♪
草野仁さん、ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
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