このかたはボクと同じ年生まれだったのですね、米原万里。知的で、活発で綺麗なかただった。知ったのは最近一昨年か、「世界・わが心の旅」の再放送にて。
追悼...になってしまった。来週また再放送。ワールドカップの時間帯だけど...
■追悼米原万里さん
≪NHK-BS2≫
世界・わが心の旅[再]「プラハ・4つの国の同級生」(1996.2.3に放映)
≪放送時間≫
2006/06/13(火) 21:30 ~ 22:15
1960年日本共産党幹部だった父米原昶氏がチェコCzechoslovakia のプラハPrahaに派遣され、一家で渡欧。9歳から14歳まで現地のソビエト学校に通ってロシア語で授業を受ける。
そして31年がすぎた。ソ連・社会主義体制崩壊、東欧の激動...クラスメートと別れた時のノートを手がかりに...ソビエト学校時代の友人たち、親しかったギリシャ人のリッツァ、ルーマニア人のアーニャ、ボスニア人のヤースナの級友三人を探し歩く...
<...別れた時は必ず、いつでもすぐ逢えると思っていましたが...みんな大海の一滴のように...自分の国の歴史を抱えている、生まれた土地、育った国、言葉から完全に自由になることはできないんですね...>と、まずはプラハ再訪...
こののち『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(2001年)で大宅壮一ノンフィクション賞とのこと。
申し訳ない、これから読むね、米原さん。
今から十数年前に放映されていた「世界・わが心の旅」。
最近も、思いついたように時々再放送されていて、パソコンで録画、DVDに落として100人ちかく保存した、お亡くなりになった方もずいぶんいらして...
立原摂子さんのあのテーマ音楽、語り手も落ち着いたお声の俳優さんたち、何より企画と準備と取材に時間がかかったすばらしい内容。それぞれの人生と思いを背負って、それぞれの思い出の地を再訪する...
さて、サッカーのワールドカップ・ドイツ大会、きのうから。
ボクがワールドカップを初めて見たのは40年も前、映画で。開催国イングランドEnglandが西ドイツBundesrepublik Deutschland,West Germany を決勝で破った、ベッケンバウアーFranz Anton Beckenbauerがまだ若僧のころか。
もっとも、シドニーポワチエSidney Poitier 、ルルの「いつも心に太陽を」観に行ってのオマケだったような...前月に親父が死んで、受かったトンペイも諦めて鬱屈の春、キャプテンだったSSKがさそってくれた、このポン友とはいまだにときどき遊んでいる。
東西冷戦の象徴「ベルリンの壁」Berliner Mauer 1989年11月10日市民たちが駆け上って壊し始めた。感動的なニュース映像であった。
翌年3月、ハノーヴァHannoverに10日ぐらいいたとき、ベルリンBerlinにも行ってみた。正規統合前、ブランデンブルク門Brandenburger Torも修復工事中、東側には行けなかった。近くで子供達がベルリンの壁のカケラを売っている。落書きペンキの色もついてますね。かわいそうなのでいくつか買ってやると親なのか大人が出てきて売り上げを巻き上げてしまった。
ハノーヴァは、北ドイツ・Niedersachsenの落ち着いた城下町、今回のW杯会場になっているサッカー場なんてどこにあったんだろう。路面電車でMesseに通って、建ってから100年以上たつアパートに民宿、若夫婦の部屋のダブルベットに男二人で寝ていたっけ。くすんだ重厚なつくりの外観、玄関の鍵と部屋の鍵、誰もいない中庭...
この町からちょっとアシを伸ばすと「音楽隊」のブレーメンBremen、ここもキレイな町、石造りの建物の小道を抜けると、人の集まる広場があって花やソーセージfrankfurter 売りや宝くじ売り。日曜は、ウインドウショッピングだけ。
...ドイツBundesrepublik Deutschland 、イタリアRepubblica Italiana、日本Nihon-koku 。枢軸国?Axis Powers、今度はがんばろうねッ、
...以上、ボクの「世界・わが心の旅」。
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