「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

入院生活

2023-11-09 22:04:11 | 日記
 私は59歳の時「早期胃がん」を患い、内視鏡手術を受けるため半月ほど入院したことがあります。その病院は某大学看護学部の看護実習生受入れ指定病院であったため私にも実習生が付きました。

 私の入院中に21歳の誕生日を迎えた若い女子大生でしたが、まだ看護師資格を取っていないので1日数回やってきて検温や血圧、血中酸素濃度の測定程度をしたあとは、患者とのコミュニケーション能力向上や不安感を和らげるための話術習得という名目で「雑談」をして帰って行きました。暇な入院生活で時間を持て余していた60前のおっちゃんにとっては、ちょうど良い話し相手でした。もちろん患者と看護師の一線を画し、セクハラに配意した関係でしたよ。

 ところがカーテンを1枚隔てた隣の患者さん。声や話し方、話の内容などから70過ぎと思われる男性でしたが、なんとその男性に付いた実習生は男子学生だったのです。それが気に食わなかったのか、その男性は実習生に対して「お前にはまだわからんやろ……」とか「大体、人間というもんはな……」など説教ばかりするのです。実習生が「おはうようございまーす」と入ってきた時も「お前の声は暗い。そこからやり直しや」などなど。隣で聞いていても不快で「それってモラハラじゃないの」というような態度でした。将来ある若者が胸を借りに来ているのに、もっと大人の対応はできないのかな。私もあと10年もすれば、あんなんになってしまうのでしょうか。

 その男性が検査か何かでいなかったとき、私のところに来ていた彼女に「彼、大変やね。メンタル大丈夫やろうか」と話しかけると、彼女は肩をすぼめながら「それも大事な実習ですから」と笑っていました。どちらも立派な看護師さんになってくださいね。
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