「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

運動会

2024-10-30 21:16:52 | 日記
 先日、以前勤務していた小学校から招待状をいただき「元教職員」という立場で運動会の見学に行ってきました。前日まで雨風が強く開催が危ぶまれましたが、当日はちょっと風が強かったものの晴天に恵まれ青空のもと無事に開催されました。

 運動会に行くとよく「昭和生まれ」の人たちから「ワシらの時代は弁当持って一日中したもんや」という声が聞かれます。そうでしたね。ただ今はどこの学校も運動会は午前中に終わります。午前9時前ころから始まり正午前にはすべて終ります。
 理由はいくつかあります。家族と一緒に弁当を食べられる家庭環境にない児童への配慮。少子化による児童数の減少。今は本当に子どもが少なく団体演技でも個人競技でもひとつの学年ではチーム編成ができず、通常、低学年、中学年、高学年の3組に分けて行われます。つまりプログラム数がほぼ半減しているのです。また毎年続く「酷暑」。直射日光を遮るものがない運動場で丸一日競技を行うのは不可能です。どれも本当の理由だと思います。
 そして一番の理由は見学者の高齢化ではないでしょうか。保護者席の半分くらいが私たちのような「じいじ」「ばあば」で占められています。こんな老人を炎天下にさらせば干からびてしまいますよ。そう思うようになってからは私は「ワシらの時代は弁当持って一日中したもんや」という言葉は言わないようにしています。

 さて競技が始まりました。まだ転勤して2年ほどしか経っていないので、ほとんどの児童の顔は覚えています。3年間勤務したので一番手がかかった1、2年生だった子どもたちが5、6年生になっていました。みんな上級生らしく元気に走り、踊っていました。一番前で踊っている女の子。彼女はホルモンの関係で体がとても小さな子どもでした。ランドセルの底が地面に着きそうです。入学当時「せんせ~い」と言いながら駆け寄ってきて転倒、ヘッドスライディングして泣きながら抱きついてきた子です。今は5年生になり知能や運動神経には問題がないので上手にダンスを踊っています。とても「美人」な子です。ただ5年生とは思えないほど小さな体です。3年生くらいの体で一生懸命踊っていました。ちょっと何か涙腺が崩壊してしまいました。

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