「薬師寺展」東京国立博物館
4月6日
奈良薬師寺のご本尊薬師如来の脇侍である日光菩薩・月光菩薩が揃って東京にやってくるという触れ込みの展覧会で大いに期待していました。
ほかにも、大好きな東院堂の聖観音菩薩・吉祥天像・八幡神像など国宝が一堂に会するということも話題でした。
実際、拝見すると国宝以外の文物があまりにも少ないのに驚きました。メインの宝物は確かに重要かもしれませんが、それを単に並べてあるだけで感動も何もありません。去年、薬師寺を訪れた時の感動は微塵もなかったのが自分でもびっくりです。
展示方法に工夫(高い位置から見られるようにするなど)も見受けられましたが、全体的に平板で面白みにもかけました。やはり魂を抜いた仏像には心が動かされないのでしょうか?
後日、NHKのハイビジョンで二時間の薬師寺の一年の放送がありました。その時の不覚にも仏様に手を合わせてしまいました。実物よりも画像のほうが感動を与えるという点が非常に印象に残りました。その点でも、仏像は寺にあってこそなんだと思いました。
大好きな聖観音菩薩もやはり東院堂にいらした方がしっくりしますね。でも、美しさにしばし見とれたことは確かです。この辺りが美術品としての完成度の高さだと思います。もちろん、日光菩薩・月光菩薩の美しさも格別でしたが。
「モディリアーニ展」国立新美術館
4月24日
モディリアーニには首の長い人物画のイメージしかありませんでした。近くの国立新美術館で展覧会が開催されたので、期待もなく拝見しました。
ところが数枚の絵を見ているうちにどんどん引き込まれてしまいました。長いところでは15分以上立ち止まって見ること数回。目が離せないというのが本当の気持ちだったかもしれません。特に女性の画像はどれもこれも力強く迫ってきます。
モディリーアニが彫刻がを目指してそれを断念して画業にいそしんだことを知り、独特な絵の雰囲気がそこからくることを知りました。
思ったよりも非常に感動した展覧会でした。
「ガレとジャポニズム」サントリー美術館
4月1日・24日・25日
日本文化の影響という点からガレの作品を集めた展覧会です。日本で大変人気のあるガレの作品を、初期から順に日本文化がどのように作品に影響を与えて、ガレ自身がそれをどのように表現しているかを丁寧に解説しています。実際に当時ガレが見た作品をガレの作品と並べて展示しています。
初期のそのまま北斎漫画などから模様を写すという方法から、影響を受けながらも独自の表現を確立するまで非常にわかりやすく展示です。
特に最後の蜻蛉にまつわる作品群は単なるジャポニズムから心に響く作品に変化しています。フランス人の顔をした日本人といわれるガレの真髄に触れられました。
4月6日
奈良薬師寺のご本尊薬師如来の脇侍である日光菩薩・月光菩薩が揃って東京にやってくるという触れ込みの展覧会で大いに期待していました。
ほかにも、大好きな東院堂の聖観音菩薩・吉祥天像・八幡神像など国宝が一堂に会するということも話題でした。
実際、拝見すると国宝以外の文物があまりにも少ないのに驚きました。メインの宝物は確かに重要かもしれませんが、それを単に並べてあるだけで感動も何もありません。去年、薬師寺を訪れた時の感動は微塵もなかったのが自分でもびっくりです。
展示方法に工夫(高い位置から見られるようにするなど)も見受けられましたが、全体的に平板で面白みにもかけました。やはり魂を抜いた仏像には心が動かされないのでしょうか?
後日、NHKのハイビジョンで二時間の薬師寺の一年の放送がありました。その時の不覚にも仏様に手を合わせてしまいました。実物よりも画像のほうが感動を与えるという点が非常に印象に残りました。その点でも、仏像は寺にあってこそなんだと思いました。
大好きな聖観音菩薩もやはり東院堂にいらした方がしっくりしますね。でも、美しさにしばし見とれたことは確かです。この辺りが美術品としての完成度の高さだと思います。もちろん、日光菩薩・月光菩薩の美しさも格別でしたが。
「モディリアーニ展」国立新美術館
4月24日
モディリアーニには首の長い人物画のイメージしかありませんでした。近くの国立新美術館で展覧会が開催されたので、期待もなく拝見しました。
ところが数枚の絵を見ているうちにどんどん引き込まれてしまいました。長いところでは15分以上立ち止まって見ること数回。目が離せないというのが本当の気持ちだったかもしれません。特に女性の画像はどれもこれも力強く迫ってきます。
モディリーアニが彫刻がを目指してそれを断念して画業にいそしんだことを知り、独特な絵の雰囲気がそこからくることを知りました。
思ったよりも非常に感動した展覧会でした。
「ガレとジャポニズム」サントリー美術館
4月1日・24日・25日
日本文化の影響という点からガレの作品を集めた展覧会です。日本で大変人気のあるガレの作品を、初期から順に日本文化がどのように作品に影響を与えて、ガレ自身がそれをどのように表現しているかを丁寧に解説しています。実際に当時ガレが見た作品をガレの作品と並べて展示しています。
初期のそのまま北斎漫画などから模様を写すという方法から、影響を受けながらも独自の表現を確立するまで非常にわかりやすく展示です。
特に最後の蜻蛉にまつわる作品群は単なるジャポニズムから心に響く作品に変化しています。フランス人の顔をした日本人といわれるガレの真髄に触れられました。