釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

萩寺・龍眼寺

2009年09月16日 21時47分00秒 | お散歩日記/東京地名の話
江東区亀戸三丁目、亀戸天神の裏手に龍眼寺はあります。
門前には横十間川が流れ、川の向こうは墨田区、最寄り駅は押上駅になります。

江戸時代後期に出版された江戸のガイドブック「江戸名所図会」にも『龍眼寺 庭中萩を多く栽て中秋の一奇観なり 故に俗呼んで萩寺と称せり』(昭和二年刊行有朋堂文庫参照)と紹介されている江戸時代からの萩の名所です。

 
「江戸名所図会」の挿絵(有朋堂文庫より)


9月14日の様子

例年9月の下旬に満開を迎えます。
私が訪れた9月14日は咲いているには咲いていましたが、まだちらほらの状態でした。満開を迎えているのが彼岸花です。



昨年は9月29日に伺いました。
萩も満開で、彼岸花もまだまだ咲いていました。

昨年9月29日の様子







龍眼寺の近くには柳島妙見や亀戸天神、梅屋敷などがあって、江戸近郊の行楽地だったのでしょね。

時代は移り震災後の亀戸。
浅草十二階下にあった銘酒屋街が取り締まりや震災で亀戸天神裏や玉の井に移ってきたということです。
銘酒屋といっても酒だけの商売じゃない。いってみれば私娼窟だったわけです。
戦前は、赤線(特殊飲食指定地域)になったということです。
世の中変わっても男性の行楽地だったわけです。
玉の井は小説で有名ですが、ここ亀戸もとても繁盛した町だったようです。

赤線が終わって50年、萩寺から亀戸天神の一帯はいまだに不思議な雰囲気の残る場所です。

萩 月 遊女・・・・とくれば思い出す芭蕉の名句

一ツ家に 遊女も寝たり 萩と月

萩の花にはこぼれ落ちるさまに一抹の寂しさと色気を感じますね。


コメント (2)
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