釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

切子燈籠

2013年07月14日 23時17分52秒 | 季節
お盆です。

青山墓地はお墓参りの方がたくさんいらっしゃいました。

錦糸町の報恩寺では切子燈籠が飾られています。

報恩寺の日蓮宗や浄土真宗では切子燈籠を飾って先祖の霊が迷わないようにするそうです。

この切子燈籠、最初に飾っているのを見た時にちょっと怖かったのです。

三遊亭圓朝原作「牡丹灯籠」の劇化を文学座の上演で見た時の牡丹灯籠がこの切子燈籠だったのです。

だいぶ昔の話。

三越劇場で、お露の乳母が杉村春子だった時代です。

客席後方から差金でこの切子燈籠が通路を通って舞台へ飛んでいった時は本当に恐ろしかった。

だからなぜか切子燈籠が怖いのです。

夜、軒下に吊るされた灯籠はちょっと不気味ですよ。

「牡丹灯籠」は、もともとは中国の「剪燈新話」にある話の翻案だそうですので、中国の牡丹の形の提灯だったのかもしれません。

中国の話ですから「牡丹灯籠」の幽霊は下駄のカランコロンという音を響かせてやってきます。

日本の幽霊には足がないはずなのに。



報恩寺の子院、法泉院の切子燈籠

風に吹かれて不気味です。
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