今週の月曜日と火曜日に朝の情報番組
『とくダネ!』内で、
西アフリカ・シエラレオネ共和国の子どもたちのおかれた現状について、フジテレビ中野美奈子アナウンサーのリポートがありました。
とっても良いリポートでした。
だから余計に今、憂鬱なんです。
番組はフジの人気アナ・中野さんの12日間に及ぶ、渾身のリポートといってもいいでしょう。
テレビによくある「お涙頂戴物」、「中野アナと子どもたちの触れ合い物」になってない!!ところが特に良かったです。
無地のシンプルなTシャツにお化粧っ気のない中野アナの姿を借りて、自分がそこにいるような感じがしました。
タレントによくありがちな感情過多は、時にこちら側はシラケたりしますが、そういうのがありませんでした。
シエラレオネ共和国世界で一番平均寿命が短い国
世界で一番子どもを生むのが危険な国どちらも有難くない称号ですが、この称号のおかげで取材等が多いのも確かなようです。
シエラレオネ共和国とは
2002年に10年にわたった内戦が終結
その後も国民のおよそ7割が最悪の「貧困状態」新生児の死亡率は56/1,000人、5歳未満児の死亡率は270/1,000人国民の平均寿命は世界で一番短い40歳
シエラレオネの街の様子が映し出されます。
車が行き交い、マーケットは活気があります。
へぇ~、主食は米なんだ。
手足の不自由な人が目に付きます。
戦争で傷ついたり、小児ポリオだったり。
取材クルーに敵対する目が向けられます。
「そうやって貧乏な国。可哀相な子どもたちって話だけ聞いて、自分達の事を大袈裟に紹介するだけ。自分達は世界の笑い者にされている。」
ドキッとしますよね。
街の中にあるスラム街というより、ゴミの山。
病院とは思えない不衛生な病院。
テレビなので臭いは伝わらないけど、容易に想像がつきます。
それ程、ひどいです。
日本の戦後もそうだった。
そうかも知れない。
その時代を乗り越えて現在の日本がある。
だから、シエラレオネだってきっと立ち直れる。
そう思いたいけど、でも何かが違う。
60年以上も過去の時代がそこにある。
歴史とは過ちを繰り返さないための勉強としたら、この60年の日本の智恵をシエラレオネに役立てることはできないのだろうか?
失業・政治の腐敗、癒着~たくさんの負の連鎖が絡み合って、どこから手を付けたらいいのかわからなくなっています。
ちょうど番組を見た後に、日本の小児救急の番組があった。
日本の乳幼児の死亡率は3人弱/1000人で世界でもトップクラス。
数百グラムで生まれた赤ちゃんもすくすく育ってるしている。
新生児の保育器1000万円。保育器の維持費4000万円。
NICUは常に満床状態。
それはとっても誇らしいことなんだけど、世界の裏側を思うとどうしても、言葉にならない気持ちになる。
番組で、砂の中からダイヤモンドの原石を探している少年達が紹介された。
1年間働いて得たお金は数百円たらず。
自分達の見つけたダイヤモンドがどういうものかもよく知っていない。
そう、ダイヤの価値も知らないし、
ダイヤのリングも見た事がないという。
昨日、タレントの豪華披露宴がTV中継されていた、
ティアラにネックレスにイヤリング。
目も眩むダイヤモンド。
お値段だってスンゴイ
ひょっとしたら、そのアクセサリーのお金で、シエラレオネの国家予算が賄えるかもしれない。
一日に一食の食事に事欠いている子どもたちがいるっていうのに、
日本では「コンビニ弁当の見切り販売」のニュースをやっている。
賞味期限と大量廃棄。あ~もったいない。
廃棄処分にも莫大なお金が掛かるらしい。
今はまだ夢も持てずに、今を生きるのが精一杯の子どもたち。
その中でも、「自分のような子どもたちを作りたくないんだ。だから副大統領になりたい」と言った少年。
君だって、まだまだ子どもなのに。。。
貧困は心を蝕みます。
どうかこの子どもたちが健やかに暮らせますように。そう祈ることしか出来ません。
↑
このバラは
「アブラカダブラ」ラテン語で
「病気や災いを払う呪文(じゅもん)や護符に用いる語。」だそうです。
フジテレビのチャリティーキャンペーンについてはコチラ
http://wwwz.fujitv.co.jp/charity/index.html
中野アナの現地リポートや募金の方法なのが載っています。
私は「可哀相」って思わせる番組がキライです。
でも、地球の裏側を知るのは大切なことだと思っています。
援助が必要なのはシエラレオネだけじゃないですよね。
だからといって、何もしないのも、無視するのもどうなのかな。
リポートする人の資質って、とても大きいですよね。
呼びかけ人になるのも、とても勇気がいると思います。
だからこそ、日本のタレント・アーティストも頑張って欲しいな。
前はチャリティー活動をしている人を見ると「偽善者・売名行為」とか後ろ指さされることが多かったかもしれない。
でも今なら、本当かどうかすぐわかるから。
こうして文章にしていても、自分の気持ちを整理することが出来なくて、う~ん、困ったねぇ~。
私は一体、何を云いたいのかナァ~