滋賀県が7月11日〜8月1日に実施した「滋賀県民世論調査」で、鉄道やバスなどの公共交通について「整っていると感じない」と回答した人が64・7%に上り、12年続けて最も不満度が高い分野となった。
三日月大造知事は定例記者会見で「取り組んでいる施策に生かし、今後のビジョン作りの参考にしたい」と述べた。
調査は、滋賀県内在住の満18歳以上の3000人に、郵送とオンラインで実施。2034人が回答した。
滋賀県によると、
最も満足度の高い分野は、「健康的な生活を送れている」で、79・7%の人が肯定的な回答をした。
力を入れて欲しい施策は多い順に以下の通り。
・医療の充実
・公共交通の活性化
・社会インフラの整備
・防犯・交通安全
・子育て環境の整備
■滋賀県政への満足度では、「住み続けたい」と答えた人が前年度比4・2ポイント減の75・5%。
★滋賀県に「誇りがある」と答えた人は前年度比1・3ポイント減の76・6%だった。
★男女平等については「男性が優遇されている」との回答が63・8%を占めた。「平等だ」と答えた人は11・4%にとどまった。
■環境への意識では、
国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の認知度が高まった。「知らない」と答えた人の割合は2019年度に70%だったが、本年度は14・9%に減少。一方、滋賀県が定めた琵琶湖版のSDGs「MLGs(マザーレイクゴールズ)」は「知らない」が72・7%を占めた。
<中日新聞より>
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以下、ブログ筆者のコメント
滋賀県の特質は良きにつけ悪しきにつけ県の中央に「琵琶湖」が大きく締め、その周りは盆地平野と山で他県に囲まれた内陸県である。
琵琶湖が真ん中にあるため交通網は琵琶湖の周囲を鉄道ではJR線だけが走っており、唯一、私鉄は湖東地域の南北に近江鉄道が走っているのみである。(京阪電車京津線もあるが)
JR琵琶湖線(旧東海道線)沿線の大津〜守山くらいまでの湖南地域のみが京阪神の通勤通学のベッドタウンになっている。一方、湖西、湖北地域は人口減少などもあり取り残されつつある。
高速道路も同様に琵琶湖の周囲を走っている。滋賀県内のバス網は殆ど発達しておらず、各地域で狭い範囲内での運用で県民の足にはなり得ていない。路線バスの経営も鉄道同様苦しいに違いない。
唯一の事業は琵琶湖を東西に橋を架けたのは「琵琶湖大橋」くらいなものでもう半世紀以上変わっていない。交通の便だけで見れば中央部の琵琶湖が邪魔をしているのである。
これを解消するには東京と千葉を結ぶ「海ほたる」みたいな道路を琵琶湖の中央部の湖底に少なくとも東西南北のクロスに「琵琶湖ホタル」を開通させれば交通の便は一気によくなる。人、物流の流れが変わり時間は短縮される。
夢みたいな話だがそのくらいしないと滋賀県の永遠の課題は解消しない。
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