滋賀県の夏の風物詩、「びわ湖大花火大会」が8月8日(木)夜、大津市のびわ湖岸一帯で開かれ、主催者発表でおよそ30万人が1万発の花火を楽しんだ。 「びわ湖大花火大会」は、滋賀県内でも最大規模の花火大会。
今年のテーマはNHKの大河ドラマ「光る君へ」にちなみ「いにしへより変はらぬ近江の四季」。平安の昔から変わることのない美しい滋賀の春夏秋冬を花火1万発で表現し、湖上を美しく飾った。
大会の実行委員会は有料の観覧場所を去年より1万4000人分多い6万2000人分用意しましたが、ほぼ完売したという。
また、無料の観覧場所を含めた観客数は、去年と同じおよそ30万人と発表された。
会場に詰めかけた人たちは歓声を上げたりカメラで撮影したりして、夜のびわ湖を彩る花火を楽しんでいた。
京都市から訪れた20代の女性は「初めて来ましたが、予想以上にきれいで感動しました。涙が出そうになりました」と話していた。
大会をめぐっては去年(令和5年)、地元の自治連合会が、道路の混雑や観客のマナーの悪さなどを理由に開催反対を表明した経緯があり、実行委員会は湖岸の道路沿いに高さが4メートルある目隠しのフェンスを設置し、歩行者が花火を見ようと路上で長時間立ち止まって混乱が起きるのを防ぐ対策を取った。
また、警備員を過去最多の970人に増やすとともに、ゴミのポイ捨てや私有地への立ち入りをしないよう、SNSなどを通じて観客に呼びかけた。
【実行委 大きな混乱なかった】
実行委員会によると、ことしゴミ箱の数を増やしたり、警備員を増員したりするなどの対策を取った結果、去年よりも放置されたゴミは少なかったとしていて、実際、取材している中でも去年見られたようにゴミ箱からゴミがあふれている様子は見られなかった。
人混みについても終了直後は混雑したものの、午後11時までに解消したということ。
一方で、歩行者が花火を見ようと路上で長時間立ち止まるのを防ぐために有料観覧席の後ろに設置されたフェンスについては、隙間から花火を見ようとフェンスの裏で多くの人が立ち止まっている姿が見られた。
実行委員会では大きな混乱はなかったとしているが、今後、会場近くの学区内の住民にアンケートを行って、大会の影響を聞き取り、改善につなげたいとしている。
実行委員会の事務局を務める「びわこビジターズビューロー」の濱田康之 企画広報部長は「事故や大きなトラブルがなく、スムーズに進行できたことはよかったと思う。地元との話し合いは去年から継続していて、今年はある程度、理解をいただいた上で開催できたと考えている。どういう形の大会が望ましいのか、地域住民や関係者と話し合いを続けていきたい」と話していた。
<記事・写真: NHK大津、びわこ放送より>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます