トランプ米大統領の演説は通訳泣かせ-。トランプ氏の発言や演説は内容や文法が単純だが、理屈や文脈にしばしば矛盾があり話題が飛ぶなど、外国語に翻訳する通訳らが苦労している。米紙ワシントン・ポスト電子版が24日までに伝えた。フランス語通訳のベランジェール・ビノさんは、トランプ氏のくだけた構文やボキャブラリー不足、繰り返しの多用が理由で、論理的な言語であるフランス語で意味が通るようにするのは難しいと話す。「彼自身が何を話そうとしているか分かっていないと感じることが多い」という。
オーストラリアのAAP通信によると、ターンブル豪首相は24日、米国のTPP離脱に関し、「時間がたてば米国が政策を変更する可能性はある」との見解を記者団に示した。米国抜きでTPPを進める可能性にも言及。中国の参加が望ましいかを問われると「中国がTPPに参加する潜在性は確かにある」と語った。豪州のチオボー貿易・投資相は24日のラジオ番組で「豪州の輸出に利益をもたらす質の高い貿易取引から立ち去ることはしない」とし、米国抜きのTPPを模索する考えを強調。日本のほか、カナダやメキシコなど他のTPP参加国と、米国抜きのTPPについて議論を始めたことを明らかにした。