マレーシア外務省は4日、北朝鮮の姜哲駐マレーシア大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外追放すると発表した。48時間以内の6日午後6時(日本時間同午後7時)までにマレーシアを出るよう求めた。姜大使は金正男氏殺害事件を巡るマレーシア政府の対応を繰り返し批判し、同国が求めた謝罪にも応じなかったという。両国関係の悪化は決定的となった。 マレーシア政府はこれまで駐北朝鮮大使を召還させ、北朝鮮国民のビザなし渡航の中止も表明。今回、国交断絶に次ぐ強硬措置を打ち出した。
中国の全国人民代表大会(全人代=国会)が5日に開幕するのを前に、全人代の傅瑩報道官が4日午前、北京の人民大会堂で記者会見し、2017年度の国防費予算案の伸び率は前年度実績比7%前後だと公表した。16年度と同水準の伸び率で、初めて1兆元(約16兆5千億円)を超えることが確実になった。トランプ米政権は、国防費を大幅に増額する方針を表明している。中国の国防費は、国内総生産(GDP)の成長率を上回り高水準を維持。経済が減速する中、南シナ海問題などで対立を続ける中国が、対抗する形で軍拡を継続する方針を鮮明にした。
日本映画が中国で続々と公開されている。日中関係の悪化で一時期はゼロだったが、昨年は2000年以降では最多の11本が公開。アニメ「君の名は。」の興行収入は中国での邦画の最高記録を更新した。世界2位の映画市場に、日本政府も熱視線を送るが、規制や政治といったハードルはまだ高い。「何にも余計なものが混じっていない純粋なラブストーリーに最も感動した。現実は映画と異なり、愛だけではダメで、お金が必要だから」。中国南部・広州の映画館で「君の名は。」を見た女性(31)は感想を語った。