ボンで開かれている国連気候変動枠組み条約第二十三回締約国会議(COP23)で、環境NGOのグループは十六日、「パリ協定」から離脱宣言した米政府に、温暖化対策に極めて後ろ向きだとして「特大化石賞」を贈った。一方、トランプ大統領の方針に反対する米国の州や企業は、会場内に独自パビリオンを設置、温暖化対策に引き続き取り組む決意を示している。「米政府はパリ協定離脱を表明し、COPに化石燃料企業を送り込み、促進イベントを行った。気候変動防止会議で石炭は売らせない」。世界の環境保護団体で組織する「気候行動ネットワーク」は、授賞理由をそう説明。トランプ氏の仮面に星条旗のジャケット姿の男性が「化石第一」と叫びながら、トロフィーを受け取った。