功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

「そして、灰猫とわたし」(2023/12/02)

2023-12-03 09:35:58 | On the Road
▼18年4か月かけて書いているうちに、わたしは思いがけず、国会議員にならざるを得なくなりました。
 すると書店も、わたしがこゝろに秘かに敬愛している書店員さんたちも、「政治家の書いた本」としてか、わたしの著作を見なくなりました。
 全書店じゃないし、全書店員じゃない ?
 その通りですね。
 しかし、「政治家の書いた本なんて。まして小説なんて、あり得ない」という色眼鏡を外して、読んでくれるのは、やはり超少数派です。
 そして、読者も少数派です。

「わたしは灰猫」は、6刷で終わりました。
 本がほんとうに売れない、読まれない時代です。
 6刷なら、良い方かも知れません。
 しかし6刷どまりでは、文庫本になったりしないと思っていました。

▼そこへ、意外な、「文庫本にしたい」という知らせです。
 自分の書いた単行本を突き放して読み返し、さらに、扶桑社にあらためて単行本をゲラの形にして刷り出してもらい、一字一句を見直していきました。
 すると、困ってしまったのです。

 隅から隅まで、完成している。
 手を入れる隙が無い。

 そこで、発想を転換しました。
『登場人物のその後を、書き起こそう』と。

マサカ・・・「咲音はその後どうしたのか」、「灰猫さんはどうなった」、「少年運転士は ? 」の問いに答える時が来るとは思いませんでした

マサカ・・・「咲音はその後どうしたのか」、「灰猫さんはどうなった」、「少年運転士は ? 」の問いに答える時が来るとは思いませんでした

青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road

青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road

▼みなさん、できれば、読んでください。
「わたしは灰猫」を読んで、登場人物のその後にやきもきしてくださった方々も、それから、初めて読む方も。
 作者としては、みずから納得できる、登場人物と一緒に、その先の人生を生き抜く、新たな作品の誕生となりました。

▼読者にとって、僭越な物言いながら、良いことがもうひとつ、あります。
 文庫本ですから、サイズが小さくなった代わりに、値段が安くなりました。

 定価¥968 ( 本体価格:¥880+税10% ) です。
 実はとっくに予約が始まっています。
 たとえば、ここにあります。
 12月22日の発刊です。初版の部数がとても、とても少ないので、宣伝で申すのではなく、お読みになりたい方は予約なさった方が実際に安全かと思います。
 ちなみに、元の単行本は、たとえばここです。

▼久しぶりに、文学の話をできて、愉しかったです。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の発信は倦まず、弛まず続いています。
 今回、ご紹介する最新放送は、これです。
 ずばり、中国の独裁者、習近平国家主席の力の衰えを具体的に述べています。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする