功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

「6月13日の独立講演会@神戸を、緊急事態宣言の延長に伴い延期します」(2021-05-29 10:00:38)

2021-05-29 16:49:00 | 独立総合研究所
▼独立講演会を主宰する、独立総合研究所 ( 独研 ) 、三代目社長のもとで新しい時代を迎えたばかりの独研から「6月13日の独立講演会@神戸を、緊急事態宣言の延長に伴い延期します」という連絡がありました。
 ご承知の通り、ぼくは5年前に独研を退社しており、独立講演会は、独研から委託されて講演しています。運営には関与しません。したがって、そのまま連絡を受け容れました。

▼独立講演会は、延期に次ぐ延期です。
 今回のまえの緊急事態宣言のもとでも、そうでした。

 ワクチンの接種が他の先進国と同じか、せめてそれに多少なりとも近いレベルで進捗 ( しんちょく ) していれば、緊急事態宣言を出したり引っ込めたりで、多くの国民を苦しめることは全くなかったでしょう。
 ぼくは国家危機管理の職務から感染症にも関わって24年目です。5月26日水曜に、議員会館の青山繁晴事務所にて、ワクチンの第一級の専門家である医師と議論し、「今回のmRNAワクチンは諸国で武漢熱を抑え込む実効性を発揮している」という認識で一致しました。
 先進諸国で日本だけが、その人類の成果をまだ、活かせていません。仮にこれからワクチン接種が進むにしても、すでに命を喪ったひとびとは、この世に戻れないのです。 ( 血栓症の問題があるアストラゼネカ製のワクチンは、mRNAではなくウイルスベクターのワクチンです )



▼それにしても、独研が、独立講演会を中止ではなく延期とすることを、客観的に評価します。
 中止なら補助金もあり得るのでしょうが、延期なら一切、入りません。また会場の非常に高額なキャンセル料も、延期なら、ただそのまま取られるだけです。交渉の余地はゼロです。
 もちろん、延期して独立講演会を行うときの会場料金は新しく払うのですから、損害は大きいです。
 5年前は、独研の創業者にして代表取締役社長でしたから、その苦境は、よおく分かります。

 それでも独研は、中止はしない。
 ほんとうのことを志をもって知ろうとする主権者のためにこそ、独立講演会を開いているのだから。

▼「中止しない限りは、武漢熱に負けることはない」という信念で、延期に次ぐ延期を続けているのだろうと考えています。
 ただ、武漢熱をめぐる失政に次ぐ失政が、非常に多くの、広範囲の国民を苦しめ、そしてカウンターだけの ( ぼくも好きなタイプの ) 居酒屋から、零細企業、中小企業の経営をなさるみなさんを窮地に追いやり、大企業にも大打撃を受けているところが少なくありません。
 終わらないパンデミックはないので、ワクチン接種の進展によって、いつかは恢復する経済苦境ではあります。しかしそのときまで個人も企業も生きていられるかどうかが問題です。みなさんが実際に直面しておられるとおりです。

 自由民主党の国会議員として、ほかの積み重なった課題と同時進行で、政府に提言を重ねていますが、とにかく何もかも遅いです。
 海外の同胞 ( はらから ) への支援が、安倍政権のときから、ごく部分的にしか進展しない、亡き和田さん、当時の和田幸浩・外務省総務課長という秘かな同志を得てもなお、遅い、遅い、決断できない、実行できない行政府であるのと何も変わっていません。

 きょうは土曜日、朝に仕事をしながら、テレビでは「チコちゃん」をつけていて、雅楽をめぐる意外な、興味深いお話しをやっていました。
 雅楽は、その名の如くまさしく典雅な、日本文化の根っこのひとつです。
 同時に、あの限りなくゆったりしたリズムが、今日 ( こんにち ) の何もかも遅い、まつりごと ( 政 ) に繋がってしまっている側面もあるのかと、思わず、考えてしまったぐらいです。 ( もちろんこれは違う、邪推だろうとは思いますが・・・)

▼ぼくは発信をとても大切にしています。
 ぼくの責任からして当然です。
 しかし機密情報の発信は、極めて、絞っています。当然ですね。ごくごく限られた、厳しいうえにも厳しい条件下で発信するのが絶対条件です。機密情報に関わるうえでの鉄則です。

 その機密情報の発信は、ふたつだけです。
 ひとつが、この延期に次ぐ延期の独立講演会
 もうひとつが、会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) です。

 実は、このTCRも、武漢熱の直撃を受けた法人会員の離脱が、恐ろしいまでに相次ぎ、存続の危機の縁に立っています。

▼第1号の配信が2000年の3月30日。実に、21年2か月近く続き、レポートは1183本に達しています。それがこんな理由で危機を迎えるとは・・・。
 TCRも、ぼくは独研から委託されて書いています。
 ただ書くだけではなく、レポートの1本1本の企画から、水面下情報の徹底的な収集、そして執筆、仕上げ、要はレポートの中身は、どんなに忙しくても絶対に余人に任せず、ぼくひとりでおこなっています。
 同時に、独立講演会と同じく、運営には一切、関与しません。
 だからギリギリの存続を信じて、これまで通り、完成度の極めて高いレポートを作成して、独研に渡し、独研を通じて志ある全会員へ届けるだけです。

▼東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) は、21年前に、ぼくが共同通信社を辞めたのを知った、ある地方のエネルギー企業の中堅幹部 ( 当時 ) から「青山さん、これで自由になるでしょう。東京から、コンフィデンシャルな ( つまり機密性の高い ) レポートを送ってくれませんか。情報こそがこれからの命です」と依頼されたのが、始まりです。
 つまりレポートの名称は、その要請のまんまです。
 そしてその幹部は「1か月にこれぐらい、年にするとこれぐらいの会費なら、会社の稟議 ( りんぎ ) にかけずに、私の一存で出せます。あまりに安いですが、まずはこれでスタートして、毎年、上げていけばいい」と仰り、ぼくは会費もその通りに決めました。
 当時はまだ、独立総合研究所も創建されていません。ぼくは、共同通信の記者から、三菱総研 ( 三菱総合研究所 ) の研究員に転身して間がない頃です。

 あれから、21年の月日が経ち、この中堅幹部は役員になることなく、とっくにリタイアされました。
 しかし1円も会費は上げていません。今後も上げるつもりはありません。

 まったく宣伝をしたことがありませんが、口コミで法人会員が拡がり、さらに口コミで個人のかたからも「レポートの配信を望む」という声が多く寄せられるようになり、法人会員にある 【 契約した法人内に厳しく限定しての複数者による閲読の権利 】、【 質問する権利 】 を外して、その代わり会費を変えて、特別個人会員の制度をつくりました。
 特別個人会員の「特別」というのは、『ほんらいは法人会員向けですが、強い志を持つかたには、特例としてレポートを配信します』という意味です。
 この制度は、現在では、独立総合研究所のホームページに明記されています。ここです。

▼法人会員も、個人会員も合わさって、強く支えていてくださるのが、東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) の21年の歩みです。
 中国発の武漢熱のもたらしているTCRの歴史初めての危機が、これからどこまで深まるのか、ゾッとしています。

 しかし、ぼくが創業時に掲げた灯火 ( このページの真ん中あたりを見てください ) を三代目社長の時代となっても守り続ける独研、そして、ひとりで樹 ( た ) つぼく自身、ともに、負けたらおしまいです。
 ちなみに、このエントリーは、書き、アップするにあたって、まったく独研とは相談していません。
 アップしたあとに、お伝えしました。

( TCRは、中身は機密でも、タイトルは全て無条件に公開しています。このボタンをクリックしてみてください
最新レポートはこちら )





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