功山寺決起

第157回 独立講演会@神戸に当選しました。㊗️

決意の「政調全体会議」出席( 2020-04-09 21:02:22)

2020-04-12 18:11:03 | On the Road

▼今週の月曜に自由民主党の本部にて開かれた「政調全体会議」の報告、細切れ報告の続きをお届けします。
 先のエントリーで記したとおり、もの凄い数の議員が集まっていました。緊急事態宣言の発出前に開かれた、当面、きっと最後になる大人数会議だと思います。

 当たらなくても、当たらなくても、手を挙げ続け、そのあいだ考えていたのは「自由民主党の全議員に嫌われるような発言をあえてするほかない」ということでした。
 今のぼくには、任意の議員グループとはいえ「護る会」、ひとりひとりの議員の背後に膨大な主権者がいらっしゃる護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) の代表という責任があります。
 発言は、その責任も背負っての発言です。
 一方で、ひとりの議員として申せば、何も気にするものが無い立場です。政務官だろうが(当選1回ではあり得ませんが)副大臣だろうが大臣だろうが、政府には入りません。党内での地位にもまったく関心がありません。国会議員の職務は、やむなく立候補を決意した瞬間から現在に至るまで、任務として遂行しています。おのれの願望はありません。
 喪うものが無いので、この立場としては、発言は自由自在です。

 常にこのふたつのバランスを考えていますが、この日の「政調全体会議」においては、後者の立場を主に、前者の立場を副にすると、挙手を続けつつ、まず決意を固めていきました。
 この会議においては、現状の自由民主党が国民を裏切っていることを出席の全議員に明示することが、いちばん大切だと考えたからです。



▼そして会議が朝8時に始まってから、2時間以上は経っていたと思います。
 ついに当たりました。
 というか、遠くに居る首脳陣に眼を合わせて、そのおひとりが頷いたのを確認すると、まもなく当たりました。
 指名を受けて立ち、「ありがとうございます」と述べ、「不肖わたしは3年9か月前に、異業種から、この世界に来ました。その立場から、言うべきをありのままに申します」と述べました。
 すると後ろから「短く話してよ」「短く」という怒声のような男女議員の声が飛びました。
 こうした声に反応していては、それこそ発言が長くなりますから、ふだんは一切、反応しません。

 しかし、この日はあえて後ろを振り向き、「ほかの議員の発言時間を確保するために当然、短く話します。長く発言された議員もいらっしゃいますが、言うべきは言いつつ、それよりは短くします」と述べました。
 実際、長く話された議員も少なくないですから、まだ当たっていない議員にとっては、残り時間がどんどん少なくなっているという焦燥感があるのは自然なことです。
 それは理解します。
 しかし、時間がなくなるという問題だけではなく「異業種からここに来た」という発言が気に入らない様子も、怒号の中にはっきりと感じました。
 それはまさしく、予想していた反応です。
 だからこそ、このように切り出したのです。

 国会議員とは本来、生活するための職業であるより、身を捧げるだけの職務です。
 自分たちが政策を分かっていて、有権者に政策を分かっていただくかのような姿勢は間違いです。プロであるより先に、ふつうの国民としての意識を喪わずに持っていなければなりません。
 怒声はやみ、部屋は静まりかえりましたから、発言を続けました。



「まず、消費税をここまでにするのに、どれだけ血を流したかという党幹部の発言が非公式にはあります。間違いです。前にいらっしゃる首脳陣のなかには党税調の方々もいらっしゃいますが、間違いですと申しあげます。国民もみな、血を流すようにして働いていらっしゃるのです。消費税を、どのような意味でも絶対視するのは違います。国民生活と経済の実情に応じて、税率が柔軟であることこそ当たり前です。消費税の問題だけが絶対的な課題であるかのように受け止める国民がいらっしゃるのも、自由民主党と政権の硬直した姿勢こそが原因です。みなが冷静に考えられる環境をつくるのは、国会議員の側の責任です」



「この『緊急経済対策案』見てください。38ページもある中で、消費税に触れているのは、書類提出に特例を認めるという一か所だけです。この緊急経済対策は、これだけ大部でありながら、消費減税と国民一律への給付という国民的関心の二大柱を避けています」

「その理由は、あくまでもこれは当面の対策であり、次の対策があると言うなら分かります。その際に二大柱が議論されることを確保するよう求めます」

「わたしたちは5%への消費減税を主張し、別のグループは0%を主張されています。減税を求める勢力として連携しています。これに対し、『実際には、法改正が必要でもあり、実行するとしても早くて6月になるから間に合わない』という説明も政権内部から聞きました。しかし、すでにある軽減税率を、全品目にまずは適用するだけで、実際には減税効果があるではないですか」


静まりかえっていた大会議室から、次第に「そうだ」「その通り」という声も拍手もどんどん増えていきます。
 しかし逆に、そうした声や拍手にも、動かされることは微塵 ( みじん ) もありませぬ。
 話をできるだけコンパクトにしようということは忘れていません。
 ただし、まだ、発言者のうち長く話された議員の方々よりは短いので、最後の言葉を述べました。


▼「国民への給付は、まずは対象を限って30万円という給付があっても、そのあとに一律に10万円以上の給付を行い、富裕層に対してはあとで調整を行うべきです。
 こうしたことをやらずして、いつから自由民主党は、国民のまっとうな声を軽視しても選挙に勝てる、政権を維持できると思い込む、傲慢な政党になったのですか。衆議院議員は来年秋に任期が切れます。参議院議員の半数も再来年夏に任期切れです。いずれも選挙は遠くありません。政権を任せられないという実態が分かっている政党に、国民が票を入れざるを得ない情況を今、わたし自身を含めた自由民主党と政権がつくっているということに、わたしたちは目覚めるべきです」
 このように述べて大きな拍手のなかで着席しました。
 しかし、黙しつつ反発していた議員も多いだろうと考えます。




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