青山)直接の担当ではないですが、私も水面下では、それなりの努力をしています。国際社会と付き合いが長いので、間違えると、日本が誤解されるきっかけになりかねません。そこをいちばん考えています。私なりにふさわしいと思う人は、名前を言えませんがいます。いままで1人いるということはブログなどで明らかにしていました。さらにもう1人います。どうなるかわかりませんが人材はいらっしゃいます。
新型コロナで世界が苦しむいまだからこそ、スポーツを通じて「人間は甦ることができる」ということを示さなければならない
飯田)オリンピック・パラリンピックまで残り160日余りですが、このままの予定で行くことになりますか?
青山)私の意見ははっきりしていて、7月23日に開会式をやるべきです。そのために、どうするかです。オリンピック・パラリンピックの本来の精神は、アメリカでのロス五輪以来、商業化して来て、日本もそれに押し流される形で来ました。前回の、1964年の東京オリンピックを極めて清潔な形で、国威発揚や国同士の人種のぶつかり合いにならない、清潔なだけでなく、「オリンピックとはこういうものだ」ということを示すことができた日本です。世界が武漢熱で苦しんでいるいまだからこそ、スポーツを通じて、「人間は甦ることができる」ということを示すべきです。それにふさわしい組織委員会の会長でなければいけません。人材は日本にいらっしゃいます。観客をどうするか、選手へのワクチン投与をどうするかは必ずクリアしなければいけませんが、オリンピック・パラリンピックそのものは開催できるので、その関心を失わないでいただきたいです。国民の支えがなければできません。