功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

「この一任は認められない」(2023/05/13)

2023-05-13 14:00:00 | On the Road
▼政府内に入っている、つまり政務三役を務めている護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) メンバーとも、連絡を取り合っています。
 正確に言うと、先方から複数、「今は政府側の立場だから表では動けないが、密かに連帯する」という連絡が来ています。
 ただし、政務三役のなかで、閣僚からは何も連絡がありません。
 一方で、わたしは総理に直接、電話をしています。予想通り、留守番電話ですが、諦めません。

 今、わたしたちが戦場から脱落したら終わりです。
 この騒ぎの大元になっている総理官邸は、日程も巧妙に考えています。
 たとえば、自由民主党の最終関門である総務会は、来週火曜が定例日です。
 ところが、今国会は後半戦に入っています。国会が後半になると、どうなるか。先に法案を審議することの多い衆議院はかなりの法案をすでに通していて、ある程度は仮に余裕ができているかもしれません。
 一方、参議院では、その衆議院から送られてきた法案を審議するために委員会がたくさん立っています。

 護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) 代表であり参議院議員であるわたしも、来週火曜は朝から午後まで、理事を務めている経済産業委員会の審議です。
 護る会の山田宏・幹事長は、参議院の厚生労働委員会の委員長です。やはり火曜は、終日、厚労委の審議です。
 国会議員の本分のこうした公務を休むことはできません。
 しかし、だからこそ、衆議院も含めた連帯に意味があるのです。

不毛の一夜が明けても、朝から、戦いは休みなく続いています

不毛の一夜が明けても、朝から、戦いは休みなく続いています

青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road

青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road

▼この不毛の戦いになっていることに、主権者のみなさんは直接、何も責任がありません。
 主権者が選んだ議員がおかしなことをやっているとしても、その議員は前の選挙で「LGBTQ+の関連法案を、反対が多くて賛成が少なくても強行で通します」などと、公約していないでしょう。
 したがって、主権者に責任はありませぬ。
 主権者を裏切る国会議員に責任があります。

 ただ、主権者のみなさんが戦線から離脱されたら終わりです。

 政党を選ぶのも、主権者の自律した判断がもっとも大切です。
 国を愛するために、万やむを得ず自由民主党に投票して、自由民主党を変えることを願っておられた主権者、まさしくわたしと志が一致している主権者が、ここで維新、参政党などに投票を変えられ、あるいはもはや選挙に行かないと決心されれば、喜ぶのは、自由民主党を「変えたくない」人々、「変えるなら左寄りに変えたい」人々です。
 政権そのものは、「自由民主党」ではなく、もはや国家観を最終的に喪った「自民党」が握り続けるでしょう。他党はそれを上手に補完することになると、国会の現場にいて、考えています。いや、単なる考えではなく、深く実感しています。

▼わたしは焦って分党行動などに出たりはしません。
 そもそも、全国比例という選挙区を選んで出ています。自由民主党の全国比例です。党を出るのなら、議員を辞めます。
 わたしはルールを最後まで守るからです。
 もしも議員を辞めたら、二度と、まつりごと ( 政 ) には近づきません。
 文筆を軸にした芸術に、専念します。
 そして、広い世界に出て行きます。世界の広さは良く知っています。

▼みなさん、わたしは何を言っているのか。
 それは、おたがいに、ここで戦線を離脱したら、日本はほんとうにオシマイになるということです。
 この法案が通れば、日本社会でいちばん深刻な事態は、子供たちに起きます。

 祖国の戦場にとどまりましょう。
 そして国会議員の戦線とは、主権者の支えなくして、決して存在しません。

▼冒頭の写真は、昨夕の写真と同じ場面で、すこし動きの違う写真です。
 席を立って、「反対が多いのに強行で、一任取り付けなんて、おかしいよ」と迫る反対派の自由民主党議員に、この会議の幹部は「席に座ってくれ」と言うばかりです。
 まるで、席を立って詰め寄ることが悪くて、反対派がすでに過半数を制した会議で、「一任を取り付けた」とすることは悪くないかのような大声です。

 こうなることが分かっていますから、わたしは席を立たずに、しかしあらかじめ誰よりも早く来て、ひな壇に近い席に座っていましたので、そこから「この一任は認められない」と宣しました。
 この距離で、この音量で、ひな壇の自由民主党議員に聞こえないはずもありません。

 席を立って反対した議員も、わたしは尊敬します。
 同時に、「席を立ったりするな」と言われれば、同じ党内、座るしかなくなり、その座ったことを持って、もはや諦めるかのように巧妙に扱われて、ひな壇は「一任を取り付けた」と主張したのでした。

 人の世には、いくらでも奇怪なことは起きます。
 その奇っ怪なことどもに負けていては、人間は尊厳を保てません。
 わたしは、負けません。
 一緒にやろう、やり続けよう、みんな。




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