自民党の和田政宗参院議員ら有志議員は派閥の全廃を求める議員連盟を近く立ち上げる。党が1989年にまとめた「政治改革大綱」の実現を主張する。党内に監査機関を設けて政治資金の流れを透明化することなどを訴える。22日にも初会合を開く。
名称は「政治変革議員連盟」(仮称)で、和田氏のほか大岡敏孝、青山繁晴両氏ら10人ほどが発起人に名を連ねる。
設立趣意書の原案で派閥の政治資金パーティー問題について「国民の信頼を失い、結党以来最大の危機を迎えている」と明記した。強力かつ実効性のある改革の必要性を唱える。
自民党は来週に岸田文雄首相(総裁)が本部長を務める政治刷新本部で、改革案の中間とりまとめを策定する。議連は改革案や党運営の指針「ガバナンスコード」への主張の反映をめざす。
すでに解散を決めた派閥からも入会者が出る見込みで、方針を決めていない麻生派や茂木派などの所属議員にも参加をよびかける方針だ。