New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

ブラジル公演記、出発「サンパウロ」へ

2009-10-07 20:15:00 | 2009年10月ブラジル
 夕方発のフライトは結局その日一日中何も出来ない。朝から忘れ物はないかな、と荷物を開け閉めする位が関の山だ。

 ラッシュだからと午後5時に家を出たら6時にはJFK空港に着いてしまった。出発は9時なのに・・・。私、もうちょっと落ち着いた人間になりたいものである。

 機内は空いていて横になれたし、飛行時間は9時間で時差も1時間だけなので身体は楽だった。日本からだと時差は12時間、ちょうど地球を挟んで裏側だから、調整が大変だろう。

 窓から湧き上がるような白い雲が見え、熱帯を感じる・・・・・・はずがサンパウロは雨で17℃、これから秋に向かうNYを出るときに着てきた上着が必要なほど涼しかった。

 飛行場内を税関まで延々と歩く。どこの飛行場もこの歩く距離が長過ぎる。スーツケースを乗せるカートは無料、NYでは5ドル取られた。滞在目的も期間も何も質問しない移民官、税関には申告書を受け取るために一人いるだけ、と米国の入管に比べて何と簡単な事。

 さて今回の主催団体、国際交流基金からのお迎えの車で市内へ、これが首都高なみの大混雑、ホテルまで2時間かかってしまった。狭い車線の間を宅急便のオートバイが何台もすり抜けるし、そのすぐ横を車輪が12個もついている大型ダンプがすれすれに走る。この町じゃ、私では運転できないな。

 NYではお目にかかれないフォルクスワーゲンの荷物車やプジョーの小型車がたくさん走っているのが異国情緒だ。ampmのコンビニがある、この店は日本の資本経営じゃなかったのだろうか?

 10時半にチェックイン、早速、午後からは交流基金のジョー高橋氏と「サンパウロ州立ジャズオーケストラ」のリハを視察。弦楽器の入った70人編成の交響楽団である、美しい音色が旅の疲れを癒してくれた。
 
 次には明日の会場Cachueraを見学、ヤマハのグランドピアノの調整の素晴らしい事、録音スタジオとしても機能している会場なので音響も抜群である。

 雨のせいもあってかまだ、車の混雑は続いている。

夕食には日本領事館の首席領事を始め、関係者の方々が集まり、それぞれが駐在されていた各国のお話を伺い、見聞を広める食事会となった。


Cachueraにて。交流基金のジョー高橋氏(左)と明日の共演者シェン・リベイロ氏


ホテルのエレベーターは右上の箱にカードキーを差し込まないと動かない。壊れない限り安全である。


夕食に出た「アマゾン川に住む魚、タンバッキーのかば焼き」
ピラニアもスープにすると美味しいとの事


サンパウロの皆さん。左から松代領事、小林首席領事、
坂尾さん、私、シェン、ジョー、前方は交流基金所長、内山氏