New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

ブラジル公演記13日目「べレン」

2009-10-20 08:52:00 | 2009年10月ブラジル
       

 日本から「出版されました」のメール。過去に私のジャズピアノ教本を数冊だしている全音楽譜出版社から今回は読み物が出版された。タイトルは『ニューヨーク・ジャズマンのおもしろジャズ語噺』NYに住む私の体験を交えて色々と書いた。皆様、ぜひ御一読を。
 http://www.zen-on.co.jp/disp/CSfLastGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=22521

 日本人とブラジル人の架け橋となっている「汎アマゾニア日伯協会」を訪問する。日本人移民入植80周年を迎えた今年は各種の行事が盛大に行われた、とお会いした堤剛太事務局長の話。私の演奏もその記念行事の一環である。

 立派な建物は図書室や婦人会の部屋など部屋数も多く、二階にはとても大きな講堂がある。

 未知の土地を開墾し、スイカなどの野菜をこの地に移植した勤勉な日本人への尊敬の念は大きいという。マラリヤや黄熱病、知らない食べ物、自然との戦いなど当時の移民の方々の苦労は想像を絶する。

 中でも成功しているのは、周辺に30件以上の店舗を持つスーパーマーケット「YAMADA」である。幼い時に移民した山田ご夫妻が作った事業である。日本のイトーヨーカ堂を思わせる広い店内には、電化製品、衣類、食品が並んでいる。会長婦人と記念撮影。

 ランチは昨日と同じ量り売りの食堂。今回は左下から「ソーセージ」「小麦のクレープで巻いたハムとチーズ」「豚のベーコン巻き」「アヒル肉のキャサバ・スープ煮込み」「甘めのピラフ」。


 写真には無いが「水牛のチーズ」「なまずのスープ煮」ときくと驚くが、「コッテリしたチーズ」「フワフワの白身魚」という感触で実に美味である。椰子の実の汁は薄い甘さの透明な液体、とても身体に良いというので飲んでみる。椰子の実1個100円!と安い。温かく甘い「タピオカ」も上等。

 今夜の演奏は大きなアレシャンドレ教会、内部には金箔のキリスト像がある。演奏はベースのパトリッキ・フロレンシア氏と私。アンプを極力おさえてアコースティックに近い状態で弾くと、室内にとても良い音で響いた。

 200名の聴衆の中には新聞で見たのであろうか、明日から開かれている国際犯罪学会議に出席のためにベレンに来ているパナマやフィンランドの方々もいた。

 終了後に収録していた地元TV局のインタビューを受ける。



空港のヤマダの看板


ミセスヤマダと


ブラジル製しょう油・サクラ


日伯協会・堤事務局長


パトリッキ・フロレンシア氏とデュオで演奏中


記念撮影


インタビューを受ける