「どこ照らしとんねん!」という衝撃のタイトルの本を手にしてからしばらく経ちました。
最近、あの本に書いてあることが果たして正しいのか?!迷い始めています。
照明空間の作り方には、色々な見解があります。
先日も、私が予め作ったプランを持って、お客様にショールームに出掛けて頂きましたが、ここでもすでに、ショールームのスタッフと私との間に見解の違いがあり、お客様を惑わせることに・・・。ホント難しいですね。
そんな最中、コイズミ照明の新商品展示会へ行ってきました。
もちろん!今年の目玉も「LED」でございます。どのメーカーもきっと同じですね。そしてぐんぐん進化している。参考商品として、製品化されていないものの発表もありましたが、いやぁ~。とっても魅力的なラインナップでしたよ。
そこで、前回取り上げた「電球型LEDランプ」について、担当の営業の方の見解を聞いてみました。まだまだ照明メーカー全体に浸透していないそのランプには、きっと簡単に飛び付くことのできない、メーカーなりの見解がおありなのでしょう。まだまだ発展途上、未知の世界だけに判断の基準が難しいですね。
さて、話を戻して、「どこ照らしとんねん!」についてです。
この中で語られているのは、特にダウンライトの使い方。
一言で言うなら、照明計画をする際に「平面図」でするな!「天井伏図」で考えろ!ということです。
ダウンライトは、天井に付けるものなのに、平面計画ばかりに目を捉われ、計画するものだから、ひっそりとしておきたい収納を煌々と照らしたり、エアコンをキラ~ん♪と浮かび上がらせてしまったり。ここも。ここも。という内に天井が星空になってしまったり・・・。
おいおい。せっかくの建築空間が美しくないんだよ(怒)!!!
という考え方です。大げさに言うと。そして私の勝手な解釈によると。
う~ん。言葉で説明してもわかり辛いと思いますので、DAIKOさんのカタログをちょっと拝借☆
↑これが平面図で計画した照明空間、
↑そしてこれが天井伏図をもとに計画した照明空間。
お~。たしかに天井がスッキリしてとってもキレイ(喜)☆
・・・と思ったわけです。私も。
でもでも、次第に「?」で頭の中がいっぱいになってきました。そして、昨日の展示会で久しぶりに照明空間を体感して、ますます「?」になったわけです。
たしかに、天井伏図をもとに計画した照明プランは「建築空間」としてとても美しい。
エアコンが無意味に目立つこともない。収納を照らして(なんだ?)と思うこともない。
でも、本当にこれが心地良い空間演出としてベストなのかどうかには疑問が残ります。
だってね、必要なところに必要なあかりが取れていないことになり兼ねないから。
この考え方だけに頼ってしまうとダウンライトの役割そのものから考え直さなければならないように思うのです。
照明空間の設計は、時代とともに移り変わっています。
まずは、「一室一灯」時代。
1つの空間に1つのシーリングライト、またはペンダントが設置されている手法です。
現在も、これがごく標準的な生活空間だと思います。
そして、「4隅ダウンライト」時代。
これは、シーリングライトが部屋の中央に設置された場合、どうしても部屋の4隅にまで光が回らず、そのあたりがどんよりと暗くなってしまいます。コレを、小さなダウンライトを配して補おう!としたものです。一時期、流行りましたよね。とっても。
お宅のリビングも4隅にダウンライト、付いていませんか?
現在の考え方の主流は「適所適光」。必要なところに必要なあかりを落してやろう。という考え方。この考え方と上記の「天井伏図で考える」考え方を照らし合わせると、(矛盾してるんじゃないか?!)と思ってしまうわけです。
ダウンライトを固めて使うのは、空間を美しく演出することができます。「分散しすぎると間が抜ける」という考え方です。ハイ。おっしゃる通り。
でも、ならば、シーリングで良いんじゃないか?!と気付いてしまったわけです。
例に挙げた写真を見ると、ちょっと違和感を感じませんか?
たしかに、キレイなんだけれど、ダイニングテーブルから光がズレてしまっている。
果たしてコレが食事をとる空間として気持ち良い照明設計なのでしょうか?
そんなこんなを一人考察した結果、私は平面図からもしっかり計画していこう!というところに落ち着きました。もちろん!美しい配灯の手法も頭に入れながらですよ。
だって、コレも間違っていないと思うし。
でも、私はあくまで「設計士」ではなく「コーディネーター」でありたいと思います。「コーディネーター」とは生活空間でものごとをとらえ、計画するもの。・・・だと私は思います。そのためには、決してかっこいいダケじゃダメなんだ!
心地良い空間を提供すること。それが私に与えられた役割だと思います。
様々な考え方があるけれど、デザインと機能性、そのどちらかに偏り過ぎることなく、それぞれの家庭のライフスタイルに合った照明設計をしていきたいものです。
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最近、あの本に書いてあることが果たして正しいのか?!迷い始めています。
照明空間の作り方には、色々な見解があります。
先日も、私が予め作ったプランを持って、お客様にショールームに出掛けて頂きましたが、ここでもすでに、ショールームのスタッフと私との間に見解の違いがあり、お客様を惑わせることに・・・。ホント難しいですね。
そんな最中、コイズミ照明の新商品展示会へ行ってきました。
もちろん!今年の目玉も「LED」でございます。どのメーカーもきっと同じですね。そしてぐんぐん進化している。参考商品として、製品化されていないものの発表もありましたが、いやぁ~。とっても魅力的なラインナップでしたよ。
そこで、前回取り上げた「電球型LEDランプ」について、担当の営業の方の見解を聞いてみました。まだまだ照明メーカー全体に浸透していないそのランプには、きっと簡単に飛び付くことのできない、メーカーなりの見解がおありなのでしょう。まだまだ発展途上、未知の世界だけに判断の基準が難しいですね。
さて、話を戻して、「どこ照らしとんねん!」についてです。
この中で語られているのは、特にダウンライトの使い方。
一言で言うなら、照明計画をする際に「平面図」でするな!「天井伏図」で考えろ!ということです。
ダウンライトは、天井に付けるものなのに、平面計画ばかりに目を捉われ、計画するものだから、ひっそりとしておきたい収納を煌々と照らしたり、エアコンをキラ~ん♪と浮かび上がらせてしまったり。ここも。ここも。という内に天井が星空になってしまったり・・・。
おいおい。せっかくの建築空間が美しくないんだよ(怒)!!!
という考え方です。大げさに言うと。そして私の勝手な解釈によると。
う~ん。言葉で説明してもわかり辛いと思いますので、DAIKOさんのカタログをちょっと拝借☆
↑これが平面図で計画した照明空間、
↑そしてこれが天井伏図をもとに計画した照明空間。
お~。たしかに天井がスッキリしてとってもキレイ(喜)☆
・・・と思ったわけです。私も。
でもでも、次第に「?」で頭の中がいっぱいになってきました。そして、昨日の展示会で久しぶりに照明空間を体感して、ますます「?」になったわけです。
たしかに、天井伏図をもとに計画した照明プランは「建築空間」としてとても美しい。
エアコンが無意味に目立つこともない。収納を照らして(なんだ?)と思うこともない。
でも、本当にこれが心地良い空間演出としてベストなのかどうかには疑問が残ります。
だってね、必要なところに必要なあかりが取れていないことになり兼ねないから。
この考え方だけに頼ってしまうとダウンライトの役割そのものから考え直さなければならないように思うのです。
照明空間の設計は、時代とともに移り変わっています。
まずは、「一室一灯」時代。
1つの空間に1つのシーリングライト、またはペンダントが設置されている手法です。
現在も、これがごく標準的な生活空間だと思います。
そして、「4隅ダウンライト」時代。
これは、シーリングライトが部屋の中央に設置された場合、どうしても部屋の4隅にまで光が回らず、そのあたりがどんよりと暗くなってしまいます。コレを、小さなダウンライトを配して補おう!としたものです。一時期、流行りましたよね。とっても。
お宅のリビングも4隅にダウンライト、付いていませんか?
現在の考え方の主流は「適所適光」。必要なところに必要なあかりを落してやろう。という考え方。この考え方と上記の「天井伏図で考える」考え方を照らし合わせると、(矛盾してるんじゃないか?!)と思ってしまうわけです。
ダウンライトを固めて使うのは、空間を美しく演出することができます。「分散しすぎると間が抜ける」という考え方です。ハイ。おっしゃる通り。
でも、ならば、シーリングで良いんじゃないか?!と気付いてしまったわけです。
例に挙げた写真を見ると、ちょっと違和感を感じませんか?
たしかに、キレイなんだけれど、ダイニングテーブルから光がズレてしまっている。
果たしてコレが食事をとる空間として気持ち良い照明設計なのでしょうか?
そんなこんなを一人考察した結果、私は平面図からもしっかり計画していこう!というところに落ち着きました。もちろん!美しい配灯の手法も頭に入れながらですよ。
だって、コレも間違っていないと思うし。
でも、私はあくまで「設計士」ではなく「コーディネーター」でありたいと思います。「コーディネーター」とは生活空間でものごとをとらえ、計画するもの。・・・だと私は思います。そのためには、決してかっこいいダケじゃダメなんだ!
心地良い空間を提供すること。それが私に与えられた役割だと思います。
様々な考え方があるけれど、デザインと機能性、そのどちらかに偏り過ぎることなく、それぞれの家庭のライフスタイルに合った照明設計をしていきたいものです。
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見た目だけのかっこよさに頼りすぎると
結局、使った後に満足度が得られない
ということもありますね。
使った後の心地よさとか使いやすさが
一番大切ですね。
私自身、「美しい」と思うもの、感じるものが、その時々で変化しているようにも思います。
(本来、本当に美しいものは、何年経っても色褪せないハズなんですけどねぇ(苦笑)。)
私が出来ることは、いまできる最高のものを提案することだと思っています。
機能美を優先するのか見た目を優先するのか
これには答えはありませんね。
あるとすればお使いになられるお客様の納得
これしかありませんね。
十人十色とはよく申しますが何事にもこれと言った答えはなくだからこそ斬新なアイデアも出るのでは無いでしょうか?
と、真面目に答えてみました(笑)
そういった意味でも、照明プラン等、ライフスタイルに直接関わるものは、住まわれる方と良く相談して決めたいですね。
建売形式のコーディネートは、本当に難しいです。施主の居る物件に比べ、プランニングにかかる時間が多くなってしまっていることに、気付きました。
私の場合、考え過ぎるとやり過ぎる節があるので、適度に力を抜かないとダメだなぁ。と思っています。