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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

1月26日 一棟貸し宿 京宿家 豊園くれない庵 その2

2010-01-26 | インテリア/建築
最近、毎日のようにここを訪れています。
まぁ、ハチセからてくてく歩いて5分。
ほんとに便利なトコロ。
苦にならないから、何度も足を運んでしまいます。

昨日は、共聴アンテナの接続工事に行ってきました。
と言っても、私が接続するわけではありません。
私はただ、接続工事の間、まだかな?まだかな?と、待ちぼうけ。

ここ京都は、きゅっと詰まった様な街並みが多く、マンションが建ったり、ビルが建ったりの影響で、テレビの電波が受像できない。というトラブルが起こります。
豊園くれない庵も、昨年に完成したマンションの影響で、通常のアンテナでは電波障害が起こってしまう地域のようです。
お隣さんに連絡先をうかがって問い合わせたところ、早速接続に来てくださいました。

そんなわけで、接続工事の間の数分間に、内部のチェック。
くるくると家の中を歩き回っても、必ず足を止めてしまいたくなる場所があるのです。
それが、ココ。

廊下です。
和室に入る襖がとっても印象的☆
コレを眺めていると、時間を忘れてしまうのですよ。
ついつい立ち止まってしまいます。
真っ黒の絹目の襖紙に雲母(=キラ)で、からかみ文様を柄付けしたもの。
通常より幅の広い建具に合わせて、継ぎ足した紙の間を紅の和紙でアクセント。

発注した際は、ちょっと派手過ぎるのではなかったか。と、心配していたのですが、この空間と、照明の雰囲気に、バシっとおさまりました。
大満足な建具なのです。

裏面は、和室です。
和室は、白木の空間で、大工さんがアレコレ造作を施してくれましたから、控えめなものを選びたいと思っていました。
和紙来歩さんと相談しながら、やっと決まったのが、こちら。

実はコレ、
初めて和紙来歩さんを訪れた時に一目惚れしたもの。
「小川さん、気に入ってくれたはったしぃ~。」
と、いう和紙来歩さんのご好意で叶ったものです。
こちらは伊勢型紙を使って刷られました。
伊勢型紙とは、伊勢の職人によって、数百、数千、数万と小さな穴をあけてようやく作られます。
四季という名が付けられたこの襖は、4色と胡粉による5版。シンプルな中にも、とっても手間ひま掛けられた作品だけあって、独特の存在感を放っています。

ここを訪れた方には、まずは、注目して頂きたい一品です。

和紙来歩ホームページ http://washilife.com/


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1月25日 バルコニーから

2010-01-25 | ひとりごと
階段の突き当たりにある我が家のバルコニーから見た景色。
いつもコレに癒されています。

どんなに忙しくても、イライラしていても、
階段をのぼりきると必ず目前に拡がる景色だから、
見落とすことはありません。

同じ時間でも、
空は違った表情をすることがわかります。
とても澄んでいて美しい日。
どんよりとぼやけていて寂しい日。
雨で景色が揺らぐ日。。。

昨日の夕暮れは、青空に夕焼けが重なる様が美しい日でした。

キレイに撮影できるかな?
と、階段を駆け下りて、カメラを手にし、また、のぼってきた頃には、
空の表情も変わってしまいます。

シャッターを押す度に、ますます変化します。
記録に残すことのできない、儚い記憶だから、
より美しく感じられるのかも知れませんね。

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1月22日 京宿家 豊園くれない庵

2010-01-22 | インテリア/建築
稼動中の「京宿家 城巽あかね庵」に続き、「京宿家 豊園くれない庵」がいよいよ完成します。前回のあかね庵はインテリアだけ関わらせて頂きましたが、今回は設計から担当しました。旅館業法は、消防法、それからバリアフリー条例等、普段の住宅では縁の無い様々な法律に振り回されながら、なんとか完成が見えて来ました。
そこで、そのくれない庵ができるまでの道のりをご紹介したいと思います。

この物件の担当になったのは、平成20年の夏。
今から1年半も遡ります。
住居として改装するのか?収益用(=賃貸物件仕様)とするのか?会社内での思考錯誤がなされている内に冬がやってきました。
ようやく、賃貸用として改修することに決まり、年が明けた21年の1月、改装に向けた安全祈願と井戸のお祓いをしました。
 

それから、お客様の要望などで、またまた計画変更。
30年以上誰に住まわれることもなくそこに存在した町家は、京宿家として生まれ変わることになりました。
工事が始まったのは、お祓いから半年以上も経った9月15日のことでした。


改装前の様子です。畳の右側が黒くなっているのは、雨漏りを防ぐ(?)ためのゴミ袋たちです。屋根は抜け落ち、サッシははまらない、そんなヒドイ状態でした。

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1月8日 七草

2010-01-08 | ひとりごと
明けましておめでとうございます。
新年は昨日、1月7日より平常営業致しております。
昨年は、年末のご挨拶もしないままに新年を迎えてしまいました。また、昨年後半から、更新もままならず、停滞気味になってしまいました。(ページランクも7から6に落ちたし・・・涙)
そんな中、開いても開いても目新しさの無いブログに、お付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。
今年はまた、新たな気持ちで。
昨年よりもたくさんの新しい記事をお届けできるよう、頑張りたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。


さて、年始に年間のテーマを掲げることが恒例になってきましたので、今年初めてのブログは、それから始めようと思います。
2010年は
「柔軟性と変化対応力」
なんだか長くなってしまいました。
2009年が「磨」、2008年が「気宇」でしたので、それに見合う言葉を探したのですが、しっくりくるものが見つからず・・・仕方ないから何の含みも、ひねりもなく、そのまま。

世の中の変化を肌で感じる昨今。
常に変化しているもの。常に変化していくものだけれど、そのスピードはますます速くなっているように感じます。
その変化についていける柔軟性と対応力。
今、特に身に付けたいなぁ。身に付けなくちゃいけないなぁ。と思う「力」ですね。


ところで、仕事初めの昨日は7日。七草粥を食べる日でした。
みなさんも、食べられましたか?
本来、七草粥は、7日の朝に食べるものだそうですが、朝からそんな優雅な時間は無いので、私は毎年、夕食に食べます。
スーパーには七草がセットになって売られているので、(七草ってなんだっけ?)とか考えなくても揃うので便利ですよね。
七草粥は、春の七草を使って作ります。
「♪セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ♪」
ですね。
幼い頃、母から「おせち料理でいっぱいになった胃を休める」ためだと教えられましたが、現在ではコレが一般的になっているそうです。
調べてみると、七草粥の歴史は古く平安時代から続くそうで、その昔「6日年取り」といって、七日を折り日として新しい年が始まると考えたため、この日に、「1年間、外敵が来ないように」と祈り、魔除けを願う気持ちの方が強かったそうです。
包丁で七草を刻むときに、まな板を7回たたいたり、「七草なずな、唐土の鳥が日本の土地にわたらぬ先に、七草なずな」という言葉を7回唱えたりといった儀式もあったそうですよ。

一年の無病息災を願う七草粥。
その七草には、それぞれ効能があります。

芹(せり) は、冷え性や風邪に効果。
薺(なずな=別名ペンペン草。幼い頃、良く遊びました。)は、 江戸時代にはポピュラーな食材。貧血に効果的。血圧を下げる効果も。
御形(ごぎょう=別名母子草(ははこぐさ)。草もちの元祖です。)は、扁桃炎や胃炎をしずめ、去痰作用アリ。
繫縷(はこべら) は整腸作用。また、口臭予防にすぐれ、歯磨き粉として利用されていたことも。
仏の座(ほとけのざ=別名タビラコ。タンポポに似ている。)食物繊維が豊富なので、健胃・整腸の効果。
菘(すずな=蕪(かぶ)のこと)カラダの抵抗力をつけて病気にかかりにくくする。
蘿蔔(すずしろ=大根(だいこん)のこと) 消化を助け、風邪の予防にも。

魅力的な効能がたくさん詰まった七草粥。
永く受け継がれれる文化には、必ず、意味がありますね。


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