ハチセの新しい商品シリーズ「リ・ストック住宅LOHAS」の第一号物件着手に向けて、工務部では、ハチセ独自の「LOHAS」について、検討が繰り返されています。
各自、それぞれの方面から、「LOHAS」な住宅をつくるための検証が行われていますが、そんな中、私が注目したのは、照明計画においての、「省エネ」、つまりランニングコストの軽減に焦点をあてた照明計画です。
そこで、ほとんど丸一日かけて、電卓片手にあらゆる角度からランプの比較をしてみました。そのほんの一部だけ、ここで紹介したいと思います。
例えば、リビングに5灯のダウンライトを使用したときについて検証してみます。
比較したのは、最近特にお気に入りのランプ口径の小さく、低価格なタイプ(A)
と、同じ口径の蛍光ランプを用いた器具(B)
です。以降、前者を(A)、後者を(B)として、比較することとします。
(A)は、クリプトンレフ球50W
が使用されています。
このランプについて、詳しく見ていきます。
器具品番:ADE 550 514 3,000(3,150)
ランプ品番:AE-95194 580(609)
ランプ電力:50w
全高束:450ℓm
ランプ寿命:2,000h(=1日6hの点灯で11ヶ月)
対して、(B)は、電球形蛍光ランプEFD 15W
器具品番:AND 550 596 7,400(7,770)
ランプ品番:AEE 592 202 1,800(1,890)
ランプ電力:15w
全高束:810ℓm
ランプ寿命:8,000h(=1日6hの点灯で44ヶ月=3.7年)
これをもとに、蛍光灯タイプの照明器具のランプ交換時期、つまり、44ヶ月後を基準にコストの比較をしてみます。
ところで、50wの(A)という器具と15wの(B)という器具、その明るさは「全高束」をもとに判断します。(A)は450ℓm、(B)は810ℓmですから、(B)の方がかなり明るいということがわかります。一般的には明るさの基準とされやすいワット数は、電力量をしめすものですから、この数値が小さい程、省エネだ。ということになります。
それでは、具体的に(A)を44ヶ月間使用した時のコストを計算します。
まず、本体価格は3,000円でした。ここには、最初のランプ代も含まれています。
このランプは、11ヶ月ごとに取替え時期が訪れるわけですから、44ヵ月後までに、3回のランプ交換が必要です。
(580円)×3回=1,740円
電気代は、W数をもとに、計算します。
44ヶ月で8,712円(この計算方法については、所定の計算式を用いていますが、今回は割愛いたしました。)
これらを合計すると、1台あたり13,452円。5台使用で、67,260円になります。
次に、(B)を見ていきます。
本体価格は、(A)に比べると高価な7,400円。こちらも、ランプ代も含まれた価格です。
このランプは、44ヵ月後、初めて交換を迎えるわけですから、ここでは0円ということになります。同様に電気代を計算します。
2,613円/44ヶ月
これらを合計すると、1台あたり10,013円。5台使用で、50,065円になります。
単純に、それぞれの合計を比べると、44ヶ月後のコストの差額は、17,195円。1年間で約4,690円の差が生まれます。これは、器具代も含めて計算していますので、単純に電気代だけで比較しますと、その差は明らかです。
(A)10,452円/台 × 5台 =52,260円
(B)2,613円/台 × 5台 =13,065円
単純計算で、39,195円。1年で約10,700円の差が生まれます。
これは、単純にランプが持つデータをもとに計算していますが、実際には、電球の場合、蛍光灯と違い熱負荷がかかります。これによって、夏の冷房能力にかかる負担など、単純計算では導き出せないコストが計上されます。
電球を利用するか?それとも蛍光灯にするのか?
やはり、利用用途と目的、使用する場所など、照明を本気で計画するにはとても奥が深いと思います。選ばれる際には、デザインや空間のイメージ、演出方法だけではなく、ランニングコストやイニシャルコスト、メンテナンスの回数も含めた手間の部分も十分に理解しておく必要がありそうです。
各自、それぞれの方面から、「LOHAS」な住宅をつくるための検証が行われていますが、そんな中、私が注目したのは、照明計画においての、「省エネ」、つまりランニングコストの軽減に焦点をあてた照明計画です。
そこで、ほとんど丸一日かけて、電卓片手にあらゆる角度からランプの比較をしてみました。そのほんの一部だけ、ここで紹介したいと思います。
例えば、リビングに5灯のダウンライトを使用したときについて検証してみます。
比較したのは、最近特にお気に入りのランプ口径の小さく、低価格なタイプ(A)
と、同じ口径の蛍光ランプを用いた器具(B)
です。以降、前者を(A)、後者を(B)として、比較することとします。
(A)は、クリプトンレフ球50W
が使用されています。
このランプについて、詳しく見ていきます。
器具品番:ADE 550 514 3,000(3,150)
ランプ品番:AE-95194 580(609)
ランプ電力:50w
全高束:450ℓm
ランプ寿命:2,000h(=1日6hの点灯で11ヶ月)
対して、(B)は、電球形蛍光ランプEFD 15W
器具品番:AND 550 596 7,400(7,770)
ランプ品番:AEE 592 202 1,800(1,890)
ランプ電力:15w
全高束:810ℓm
ランプ寿命:8,000h(=1日6hの点灯で44ヶ月=3.7年)
これをもとに、蛍光灯タイプの照明器具のランプ交換時期、つまり、44ヶ月後を基準にコストの比較をしてみます。
ところで、50wの(A)という器具と15wの(B)という器具、その明るさは「全高束」をもとに判断します。(A)は450ℓm、(B)は810ℓmですから、(B)の方がかなり明るいということがわかります。一般的には明るさの基準とされやすいワット数は、電力量をしめすものですから、この数値が小さい程、省エネだ。ということになります。
それでは、具体的に(A)を44ヶ月間使用した時のコストを計算します。
まず、本体価格は3,000円でした。ここには、最初のランプ代も含まれています。
このランプは、11ヶ月ごとに取替え時期が訪れるわけですから、44ヵ月後までに、3回のランプ交換が必要です。
(580円)×3回=1,740円
電気代は、W数をもとに、計算します。
44ヶ月で8,712円(この計算方法については、所定の計算式を用いていますが、今回は割愛いたしました。)
これらを合計すると、1台あたり13,452円。5台使用で、67,260円になります。
次に、(B)を見ていきます。
本体価格は、(A)に比べると高価な7,400円。こちらも、ランプ代も含まれた価格です。
このランプは、44ヵ月後、初めて交換を迎えるわけですから、ここでは0円ということになります。同様に電気代を計算します。
2,613円/44ヶ月
これらを合計すると、1台あたり10,013円。5台使用で、50,065円になります。
単純に、それぞれの合計を比べると、44ヶ月後のコストの差額は、17,195円。1年間で約4,690円の差が生まれます。これは、器具代も含めて計算していますので、単純に電気代だけで比較しますと、その差は明らかです。
(A)10,452円/台 × 5台 =52,260円
(B)2,613円/台 × 5台 =13,065円
単純計算で、39,195円。1年で約10,700円の差が生まれます。
これは、単純にランプが持つデータをもとに計算していますが、実際には、電球の場合、蛍光灯と違い熱負荷がかかります。これによって、夏の冷房能力にかかる負担など、単純計算では導き出せないコストが計上されます。
電球を利用するか?それとも蛍光灯にするのか?
やはり、利用用途と目的、使用する場所など、照明を本気で計画するにはとても奥が深いと思います。選ばれる際には、デザインや空間のイメージ、演出方法だけではなく、ランニングコストやイニシャルコスト、メンテナンスの回数も含めた手間の部分も十分に理解しておく必要がありそうです。