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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

4月30日 LEDの現状

2009-04-30 | インテリア/建築
LEDといえば「超寿命」。
すでに有名な話ですよね。
照明業界では光の量(光束)が初期値の70%に低下するまでの時間を寿命と定義しており、40,000hと公表されています。白熱灯の寿命が1,000~2,000h、蛍光灯が6,000~16,000hですから、その寿命の長さは別格です。
そもそも、LED自体には白熱灯のようにフィラメントがありません。ですから、衝撃に強いばかりでなく、故障の発生する頻度も低く、寿命という概念がありません。蛍光体の劣化や、樹脂の劣化、または絶縁体(LEDは12Vで点灯するため、100Vの電流を下げるトランスが必要となります)の劣化を寿命としています。つまり電球そのものの寿命ではなく、器具(=製品)寿命というわけです。

まずは、LEDの開発の歴史を振り返ってみましょう。
1980年代中頃までに、赤・黄緑・橙色等のLEDは実用化されていました。1993年高輝度の青色LEDが実用化されるようになります。後に発明対価をめぐって裁判で争われたアレです。
1995年、青色LEDと同じ材料を用いて高輝度の緑色LEDが実用化されるようになり、これで光の3原色(R・G・B)が出揃い、全ての色が作れるようになり、LEDの用途が拡大しました。
翌年の1996年、光源として必要な高輝度の白色LEDが実用化。これが現在の照明業界に大きな影響を及ぼしています。

ところで、この白色LED。これはどのようにして作られているのでしょうか。
白色光は、光の3原色である「R=赤」「G=緑」「B=青」の混合で作られます。ところが、それぞれの色により点灯電圧が異なるLEDは、その制御が複雑化するため、現在のところ一般的には用いられておりません。そこで、擬似的な白色をつくり出す方法が主流です。人間の目の『補色関係にある2色の混合でも白色に見える』という特性を利用し、「青色LED」に青と補色関係にある「黄色の蛍光体」を塗布するという方法です。このようにして作られている白色光ですから、演色性に不満が残ってしまうのも無理はありません。なるほどねぇ~。

さて、照明用途から見たLEDのメリットは次の通り。
①省エネ
これは今更説明するまでもありませんね。6.5WのLED(KOIZUMI ADE 650 298)でクリプトン球60W相当の照度が得られます。
②長寿命
前述の通り
③小型・コンパクト
④熱線・紫外線をほとんど含まない
白熱球は波長の長い「赤外線域」を含んでいるため、熱くなります。蛍光灯は波長の短い「紫外線域」を含んでいるため照射物を劣化してしまいます。
ところが、LEDは可視光線の領域である「380nm~780nm」しか出ないため、設置位置や、照射物の劣化の考慮を必要とせず、大変使いやすい光源だと言えます。
⑤低温で発光効率が低下しない
蛍光灯が周囲温度の影響を受けて極端に光束が低下するのに対し、LEDはほとんどその影響を受けることがなく、たとえば札幌のかまくらビアガーデンなどにも利用されています。
この他、蛍光灯の課題である調光が自在で即時点灯(100%点灯まで約0.00000001秒)というのも嬉しい特徴です。

第4世代のあかり=LED。
まだまだ一般的な照明に取って変わることはできない未来の光源。
しかし、急速に進化するLEDが私たちの住空間に取り入れられるのは、それほど遠い未来ではないのかも知れません。ますます注目していきたいあかりですよね。

そして・・・第5世代のあかり=【有機EL】もいよいよ私たちの耳に入る存在となりました。ところで有機EL(Electroluminescence)とは、ガラスやプラスティックなどの上に有機物(=ホタルやホタルイカが光る原理)を塗布し、そこに電気(Electro)を通すと有機物が発光する(Luminescence)もので、薄型・面発光で水銀などの有害物質を含まないなどの特徴を持ち、次世代の光源として期待されている新しい発光体です。

【有機EL】といえば2007年4月にソニーが発表した薄さ3mm(11V型)のテレビを想像される方も多いと思います。
私たちの住まいで使われる照明器具として、製品化される日はまだまだ時間がかかるそうですが、LEDが点光源として今後白熱灯に変わる役割を担っていくのに対し、有機ELは面光源として蛍光灯に変わる役割を担うのかも知れません。

壁掛けテレビが夢だった時代から十数年、今では誰も驚かない時代になりました。
まだまだ疑問の残る光源たちも、それほど遠くない未来、私たちのスタンダードとなっているのかも知れませんね。

※ 22日、23日、30日の光源に関するレポートは、パナソニック電工株式会社 インテリア照明事業部が主催するセミナーをもとにしております。

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4月23日 LED・・・の前に蛍光灯の話

2009-04-23 | インテリア/建築
LEDのお話しの前に、まずは蛍光灯についてまとめておこうと思います。
白熱灯に比べ、超寿命かつ省電力の蛍光灯ですが、大きな弱点があります。それは、①立ち上がりに時間がかかること。(=スイッチを入れたあと、すぐに明るくならない。)②こまめな入/切(=点滅)にめっぽう弱い。
と、いうこと。
その理由は、蛍光灯の点灯の仕組みにあります。

『点灯の際、電極(陰極)に電流を流すと、加熱され、高温になったエミッター(電子放射性物質)から大量の電子が放出される。放出された電子は、もう片方の電極(陽極)に対して移動し、放電が始まる(通常は交流を流すため、陰極と陽極は同じ形状である)。放電により流れる電子は、ガラス管の中に封入されている、水銀原子と衝突する。衝突により水銀原子は、電子のエネルギーを受け、紫外線を発生させる。発生した紫外線は、ガラス管内に塗布されている蛍光物質に照射され、可視光線が発生する。(Wikipediaより)』

どうしても専門的で難解な説明になってしまいますが、つまり、スイッチを入れる際に放出されるエミッターの消耗がその寿命を縮め、また、エミッターが放出されるには、過熱され、高温になることが必要なため、温度の影響を受ける。ということが理解できます。だから、冬場は余計に点灯速度が遅い(=なかなか明るくならない)と感じますよね。

さて、この原理を応用すると、蛍光灯は、ランプの長さに比例してより明るく、超寿命化することができるということがわかります。消耗するエミッターの塗布量を増やすことで、保持力がアップできますよね。
それでは、このような蛍光灯の問題点を克服し、日々進化を遂げている電球型蛍光灯をご紹介します。

まずは、パルックボールスパイラル。初代ソフトクリーム型の電球です。

従来品

に比べると一目瞭然!なるほど!ソフトクリーム形状にする意味はそういうことだったんですね。これにより、一般的な白熱電球に比べ、更に省エネ・しかも長寿命になりました。もっとうれしいのはその大きさ。今お使いの照明器具にピッタリはまるサイズで登場しました。
点灯速度も点滅耐力も従来品に比べて、大きく改良されました。

・・・ところが、京都の冬は極寒でございます。
パルックボールスパイラル搭載器具を採用した現場から、耳の痛い電話がかかってきます。
「暗いねんけど・・・」

次に発売されたのが、パルックボールプレミア。

パルックボールスパイラル(左)/パルックボールプレミア(右)
 → 
発光管を細く長くすることで、更に省エネ・長寿命。
従来の3重コイルを新4重コイルとすることで定格寿命が4000hアップした10,000h。
点滅耐力も20,000回から30,000回にUP。点灯1秒後の光束(明るさ)も4倍になりました。
私もこのプレミアはお気に入りの電球です。光の色も従来品に比べるとなんだかキレイに感じます。気のせいでしょうか?長時間点灯する場所に配当するダウンライトは、プレミア搭載品が断然おすすめです。

そして、エコブームが高まる中、これまではタブーとされていました、階段・廊下・トイレ・洗面など、こまめに入/切を繰り返す場所にも蛍光ランプを搭載した器具が選ばれるようになってきました。お客様自身が選ばれることも増えましたし、ショールームで提案される機会も増えました。
でも・・・
私はまだ積極的におすすめはしていません。
お客様の強い要望が無い限り、プランニングすることはありません。なぜなら、やはりまだまだ立ち上がりの瞬時光束が十分ではないと考えるからです。
ちなみにメーカーが発表している数値は室温25℃の1秒後の瞬時光束が40%です。
例えば階段なら、上りきるころにやっと明るくなります。25℃(夏場)で40%ということは、冬場はもっと暗くなってしまいます。

そこで登場したのがパルックボールプレミアQ(=クイック)

これは、立ち上がりの遅さを克服するハイブリッド点灯方式にその特徴があります。つまり、蛍光ランプの中に白熱灯を入れちゃった。・・・というわけです。

まずは内蔵されているクイックランプ(白熱灯 20W 200lm)が、点灯直後の明るさをアシスト。点灯1秒で約60%の明るさ(室温25℃時)を実現。その後蛍光管が発光し、約1分後、クイックランプが消灯する時には、蛍光管のみで100%の明るさを確保できるというのです。
おお~。そうきたか!という感じですよね。ついでにエミッター塗布量もアップし、13,000hの寿命と40,000回の点滅性能も実現したそうです。
これで、前述の廊下や階段などにも利用域が拡大することが想定されています。
私はというと・・・
もう少しだけ様子をみたいところですが。

さて、そこでLEDです。
LEDは省エネ・長寿命・そして即時点灯。
演色性の問題、パワーの問題、コストの問題などなどが解決されれば、住空間にとって、これ以上に無い照明器具になってくれると思います。
しかし、まだまだ改良が必要です。そこで次回はいよいよLEDの現状について考えます。

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4月22日 またまたLED

2009-04-22 | インテリア/建築
LEDについて勉強してきました。
聞けば聞くほどわからなくなる・・・第4世代のあかり=LEDはかなりのクセモノです。まだまだ発展途上。まだまだ手探り状態での開発。毎年発表される新機種の数々・・・。
もう少し、腰を据えて待ってみましょうか?
40Wの白熱灯に比べ、光束1lmあたりの開発コストが約50倍もかかるLED。器具価格が高価になるのも無理はありません。
それでも年々、良い商品が発表されます。ハイパワーのLED器具が出たことに喜んだ2007年秋から1年半。その進化はめまぐるしいものです。

さて、問題のLED。みなさんも良くご存知ですよね。
ちなみにLEDは私たちの身のまわりの至るところに使用されていますが、その全使用の内、もっとも大きな割合である52%を占めるのが携帯電話のバックライトです。
そう、皆さんが今手にしているその携帯ですよ。ほんと身近に存在していますよね。
LEDに変更が進められていることで有名な信号機は約6%、今日話題にしたい照明器具は11%、その他、屋外用大型ディスプレイや車、道路交通表示板などに利用されています。

ところで、LEDが照明業界の中でこんなにも優遇され、開発が進められているのには訳があります。それは、地球温暖化を受けて、世界が真剣に取り組みを始めた「脱白熱電球」の動きです。
世界の動向は次の通り。

カナダ=2012年までに白熱電球の販売を禁止する法案提出
EU=2010年までに白熱電球の使用を禁止
中国=今後10年間で白熱電球の生産中止の方針
アメリカ合衆国=2014年までに白熱電球を廃止する方向で検討
オーストラリア=2010年までに段階的に白熱電球の使用を禁止

そして日本はというと・・・
2008年4月、当時の経済産業大臣であるA氏が「2012年までに白熱電球の製造・販売禁止の方針」を明らかにしました。
これを受けて某大手メーカーは、「今後白熱電球の生産はしない」という発表をします。

え~!!!うちの照明、白熱電球がたくさん使われているんだけど。
ランプが切れたら、もう、交換できなくなるの?
器具ごと交換しなきゃいけないの?

・・・と、不安になられた方もたくさんいらっしゃると思います。

このブログの中でも何度もお話しているかも知れませんが、白熱電球には白熱電球なりの良さがあります。現在のところ白熱電球でなければ出来ないこと。白熱電球ならではの魅力があります。つまり、もちろん、エコに取り組むことはとても大切で重要なことではありますが、そう簡単に廃止することはできない、私たちにとって必要な灯りなのです。

白熱電球といっても、その種類はたくさんあります。
一般電球
 に代表されるE26型(口金φ26mm)、
クリプトン球
 (現在、一般住宅では主流の白熱電球です。)、
クリプトンレフ球
 などのE17型、
ダイクロイックハロゲン球、

ハロゲン球
 などのE11型などなど・・・。

このうち、E26型のものは廃止の方向に向かっています。
でも大丈夫。
こちらは、電球形蛍光灯で対応できますから、ご安心を。「とっくに変えてるよぉ~。」って声も聞こえて来そうですね。

さて、問題はその他の白熱電球たちです。このコたちは、まだ現在の照明空間には必要不可欠な存在です。例えば、E17のクリプトン電球。
現在は、E17タイプの電球形蛍光灯も出現しているのですから、対応できると思われがちですが、そう簡単ではありません。口金の規格は確かに同じ。E(エジソンベース)の17mm。しかし、口金にピッタリはまったとしても、ランプカバーがおさまりません。
クリプトン電球はとても小さな電球。この大きさに対応できる蛍光ランプは現在のところ製作不可能のようです。
この他、ハロゲンのようにキラっとしたきらめきや輝きが必要な場合(例えば、アクセサリー売場など)、調光してシーンに応じた照明空間を楽しみたい場合、パチパチと入・切を繰り返し、即時100%の明るさが求められる玄関や階段、サニタリー空間の灯りなど、白熱電球は、たくさんの役割を担っています。
ここに挙げた以外にも、本当にたくさんの演出をしてくれている白熱電球は、1879年の出現以来、愛され続けて130年!

さて、次に電球形蛍光ランプのめざましい進化のお話に移ろうと思いますが、すっかり長くなってしまいました。
このお話しは、また次回に。

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4月17日 INAX:GINZA

2009-04-17 | インテリア/建築
全国に64箇所あるINAXのショールームの中で異彩を放つ「INAX:GINZA」。
定休日だって、その他のショールームのように水曜日ではなく、日曜日なのです。
だって、「INAX:GINZA」だから。
ちょっと別格?!
決して、銀座ショールームではなく、あくまで「INAX:GINZA」なのです。
INAXのホームページから、ショールーム一覧を見たって、扱いが違います。ハチに例えるなら、「INAX:GINZA」が「女王蜂」でその他が「働き蜂」ってとこでしょうか。
なぜ、蜂に例えるのか?って?!・・・さぁ、なぜでしょう?なんとなく思いついたから。ハチセだけに・・・ね(笑)。

INAX:GINZAは、上質で独創的な建築や住まいづくりのための素材・技術・情報の集積スポットです。
INAX随一のタイル建材商品、集合住宅向け・パブリック向け水まわり商品、高感度な住宅用水まわり商品などを多数展示しております。(INAX:GINZA ホームページより)

と、あるように、やはり数ある「ショールーム」と一緒にしてしまうのは忍びない空間です。8F建のビル1棟が全てINAX。京橋駅を出て、四方をぐるりと見渡せば・・・「見~っけ☆」“どど~ん!”とそびえたっておりますよ。お馴染みのロゴとともに。

INAX:GINZAから銀座駅に向けて南へ下がると、GUCCHにCHANELにLOUIS VUITTONに・・・錚々たるブランドショップが軒を連ねているわけです。

さて、自動ドアが開くと、白と赤のコントラストが印象的な空間が現れました。
(おぉ~☆ホームページで見た通り!)

なんと、1F部分は、受付フロアなのです。受付のお姉さんが2人いらっしゃいました。
あまりの空間に圧倒された私は、「勝手に見ても良いですか?」なんて質問をしてしまいました。だって、これほど立派な受付を素通りするだなんて、恐れ多くて(笑)。
「写真を撮ってもいいですか?」
「お仕事に使われるのでなければ、大丈夫ですよ。」と。
確かに、どこからどうみても、東京には住んでいそうもないただの観光客の私。ダメだなんて、言えないし、言う必要もありませんよね。
でも、ブログに掲載したいんだけど・・・コレって「お仕事」なのだろうか???問題無いですよね?INAXさん!もしも、もしもコレをご覧になって、問題があるようなら、即刻削除しますので、ご連絡ください!

さて、受付から階段を上って2Fにやってきました。
建築・デザインとその周辺の企画展ギャラリー1と、現代美術のギャラリー2、新鋭作家によるやきもの表現のガレリアセラミカの3空間で構成するギャラリーフロアです。
期間ごとにその内容が変わりますが、いつも興味深い展示がされています。これをタダで見ることができるんだから、家の建築・リフォームに関係なく、足を運びたくなる空間ですよね。
ちなみに、現在は、「建築デザインとその周辺を巡る巡回企画展」として「チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク-」、現代美術個展は、「日野田崇 展 -アレゴリーの暴発-」、やきもの個展は「藤井実佳 展 -陶 記憶の生物-」でした。いやぁ、とってもアートで独特な世界観のある空間でしたね。

それからエレベーターを利用してショールームフロア最上階の6階へ。
(7F・8Fは、ゲストルームとしての扱いで、講演会・講習会、展示会・発表会などのコミュニティフロアとしての役割を担っているそうです。)

エレベーターの扉が開いた空間の印象は“広っ!”
すぐに、スタッフの方が出て来てくださいました。京都から来た旨を伝えると、ショールームの概要について実に楽しそうに説明してくださいました。自分の仕事を楽しそうに話せる人、大好きなんですよねぇ。
さて、INAX:GINZAは、6F・5Fの2フロアもタイルスペースをとった何とも贅沢な空間です。6Fは外装タイル、5Fが内装タイルです。私が生涯取り扱うことは無いであろう、ビルなど公共施設に用いられる大型タイルや受注生産品の展示の他、施工事例のパネル展示がありました。また、カタログに掲載されている全てのタイルがずらっと並んでいます。、直接手に触れることも、そのままサンプルとして持ち帰ることもできます。とてもデザインされた空間であるとともに、実利にも富んだ空間構成が魅力です。

4F・3Fは水まわり商品の空間。
特に4Fは、機能性・意匠性に優れた、マンションやビル向け水まわりシステム商品を中心にラインナップ。ユニバーサルデザインを体感できる検証スペースも充実していました。ユニバーサルデザインは、TOTOの方が積極的に取り組んでいるイメージがありましたが、このような空間展示、体感・検証スペースを設けることは、ショールームとしてとても重要なことだと思います。
3Fは新しい水まわりを提案するSUITEROOMをはじめ、こだわりの空間を実現できる上質な住宅用水まわり商品を展示。

これまた、デザイン性の高い展示方法が特徴ですが、洗面器には全ての水栓金具を実際に取り付け、その意匠や使い勝手を確認することができます。
このショールームを利用される方が、ホテルやビルなどの大きな施設の取り扱いが多いことを考慮した商品展開になっているので、住宅を主とする私には、日ごろ扱わないものもたくさん目にすることができました。特にあんなにもたくさんの水栓金具を見たのは初めてです。

全体を通して、ただデザインが素晴らしいだけではなく、ただ空間構成が美しいだけでもなく、きちんとショールームの果たすべき役割を兼ね備えている点に、好感を持てました。また、東京を訪れる機会があれば、再び訪れてみたい場所の一つです。

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4月16日 東京 TOKYO

2009-04-16 | インテリア/建築
東京へ行ってきました。
4月12日(日)・13日(月)の1泊2日。
私にとって3度目の東京です。(ディズニーランドを東京の部類に入れてしまえば、4回だけど・・・)
といっても、1度目は当時東京の大学に通っていた親友の卒業の舞台を見るために。
2度目は、スペースデザインカレッジ京都校の入学式のため。(京都校の1期生として入学した私は、入学特典?として東京で東京校と合同の入学式が行われました。)

つまり・・・ちゃんと東京観光をするのは初めてでした。

デザインも建築も流行は東京からやってくる。
東京の動きを知ることが、今後の展開に役立つ・・・
とか、思ってみたものの、「行きたい☆」といい続けて早○○年。
「忙しい」だの、「試験がある」だの「お金が無い」だの・・・行けない理由を挙げることは簡単で、今日まで至った次第です。ハイ。

そして、たった1泊2日で、欲張りにもあらゆるスポットを見てしまおう♪と強行スケジュールに向けて、普段はあまり履くことのないペッタンコなスニーカーを履いて出かけました。ところが、普段ヒールに慣れている私は、日頃ではつかない部分が地面につくことに疲労を感じ、その内足が痛み出し・・・足をかばって、身体のアチコチが痛くなり、昨日、一昨日は寝返りを打つ度に激しい痛みに襲われました(涙)。
そして、今日も・・・、足の付け根の筋が(何かなっているのじゃないか?)と疑うくらい痛いです。
靴の大切さを改めて実感。

さて、そんな2日間の一部始終は次の通りです。

4月12日(日)
京都駅(6:42発) ~ 東京駅(9:40着)
◆東京駅
 ↓1駅(東京メトロ丸ノ内線・新宿行)
◆銀座駅
 ↓4駅(東京メトロ日比谷線・中目黒行)
◆六本木駅
「六本木ヒルズ / ミッドタウン東京 / 新国立美術館」
   
☆COLD STONE CREAMERY コールドストーンクリーマリー

◆六本木駅
 ↓2駅(東京メトロ日比谷線・北越谷行)
◆霞ケ関駅
 ↓5駅(東京メトロ千代田線多摩急行・唐木田行)
◆明治神宮前駅
「表参道ヒルズ / 原宿」
 
◆明治神宮前駅
 ↓1駅(東京メトロ副都心線)
◆渋谷駅
「渋谷」
 
◆渋谷駅
 ↓4駅(東京メトロ銀座線・浅草行)
◆赤坂見附駅
 ↓2駅(東京メトロ丸ノ内線・池袋行)
◆霞ヶ関駅
 ↓1駅(東京メトロ日比谷線・中目黒行)
◆神谷町駅
 ↓徒歩7分
「東京タワー」
 
 ↓徒歩7分
◆神谷町駅
 ↓3駅(東京メトロ日比谷線・東武動物公園行)
◆銀座駅
 ↓1駅(東京メトロ丸ノ内線・池袋行)
◆東京駅
↓1駅(東京メトロ丸ノ内線・池袋行)
◆大手町駅
 ↓3駅(東京メトロ東西線・中野行)
◆飯田橋駅
 ↓徒歩5分
「ホテルメトロポリタンエドモント」泊

4月13日(月)
◆飯田橋駅
 ↓2駅(JR総武線・千葉行)
◆御茶ノ水駅下車
 ↓2駅(JR中央線快速)
◆東京駅
 ↓11駅(JR中央線快速)
◆三鷹駅
↓徒歩15分
「三鷹の森ジブリ美術館」
 
 ↓徒歩15分
◆三鷹駅
 ↓7駅(JR中央線快速・東京行)
◆新宿駅
「新宿伊勢丹 / ルミネ」
◆新宿駅
 ↓5駅(東京メトロ丸ノ内線・池袋行)
◆赤坂見附駅
 ↓5駅(東京メトロ銀座線・浅草行)
◆京橋駅
「INAX:GINZA」
 ↓中央通り
◆銀座駅
 ↓1駅(東京メトロ丸ノ内線・池袋行)
◆東京駅
東京駅(18:03発) ~ 京都駅(20:48着)

■観光客にやさしい街
とにかくわかりやすい。駅構内の案内表示も、見やすく、必要な場所に的確にあるので、迷わない。更に、電車に乗ると、社内で流れるモニターがとっても親切。現在どこを走っていて、もうすぐどの駅に着くのか?あと何駅で目的地につくのか?次はどちらの扉が開くのか?などが明確。
初めてでも、安心して移動できる、さすが日本の首都!人が集まるのに適した場所だと思いました。

■建物・街並み・景観
六本木ヒルズ、ミッドタウン、新国立美術館、表参道ヒルズ、どちらもとても近代的でシャープな建物でした。曲線と直線の使われ方はとても斬新で繊細で、それをあの大きな建築物で表現されていることに驚きます。そして、その施工の完成度に、そこに関わった多くの職人さん達の技術力の高さを感じました。
ただ、京町家という私が生まれるよりもずっとずっと前から存在する建物、それとともに幾つもの時代を生きてきた木や石、土壁・・・そういったものに触れる機会に恵まれている私には、果たしてこの立派な建物たちが、この先歴史を超えて、新しい時代を生きる人々の心に響く強さを持つ建物かどうか?日本を、日本らしさを表現する建物なのかどうか?少し考えてしまいました。
そういった意味でも、表参道ヒルズに同潤会アパートを復元してその一部に残されたことは、建築に携わる者として、嬉しく思いました。やはり建築という総合デザインは「歴史」を重ねて味わいを増すものだと思います。
また、近代的な建物と緑のコラボレーションは見逃せません。想像に反して確かに存在した豊かな自然に癒されるとともに、そこにたくさんの人が集う姿を見ることができました。自然は人にとって、必要不可欠な存在なのだと実感しました。

■県民性
一緒に出掛けた板野とともに、ミッドタウンで写真を撮ろうとしていると、「撮ってやろうか?」と一言。「ありがとうございます!」と満面の笑顔でカメラを渡す私たちとは対象的に顔色ひとつ変えずにサラリと立去って行った、通りすがりのビジネスマン(?)らしき男性、
電車に乗っていた時のこと。おもむろに前に座っていた女性が立ち上がりました。突然何だろう?とその女性の行方を目で追うと、戸際に立ち、自分の立ち上がった席を指差す。
(なんだ?なんだ?)と注目していると、そこにおばあさんが着席。
???優しいのか???冷たいのか???いや・・・優しいのだろう。
またまた、電車に乗っていた時のこと。突然の急ブレーキで、人がバタバタと進行方向に倒れかけました。つり革を持っていなかった私も、2歩3歩と流されます・・・。
「わぁ~!!!」
たくさんの人たちがコケかけたというのに、冷静に考えると私たち以外の誰も声を出していないのです。何事もなかったように元の位置へ。
これらはどれも私にとって不思議な光景でした。

まずは、一人目の男性。
これが関西なら、撮ってあげようとする側も、これまた満面の笑顔でもって、「撮ってあげようか?」となったります。ついでに「どこから来たの?」とかちょっとした会話が始まったり、とにかく、誰もが疑わない親切さ、優しさパワー全開で表現してくれる。
二人目の女性の場合もそう。
関西でなら、無言だなんてあり得ない。「おばあちゃん、良かったらココ座って~!」とかいう風になるわけである。私が(どうしたんやろう?)と思うまでもなく、立ち上がる瞬間から(あっ☆おばあさんが、乗って来はったんや!席を譲ってあげはるんや。優しい人だなぁ。気がつく人だなぁ。)と、わかるわけです。
そう。いうなればわかりやすい。
東京の人は、優しい行動さえもクールだなぁ(笑)。と、思いました。

そして、最後の電車急ブレーキ事件。
時々、私が出勤する際もこんなことが起こるのですが、「きゃ~!」とか「わぁ~!」とか各々に自然と声が出て、それからざわざわざわざわ・・・。その余韻は数分間続くのであります。いやぁ、東京は、危険な時でさえも、クールで冷静でした。

以上、東京ほぼ初体験の私が感じた東京デシタ。
次回は、なかなか一般的にはこのスケジュールの中に組み込まれないであろう、私ならでは?かもしれない、オープン当初から訪れたかった場所
「INAX:GINZA」
イナックス 銀座ショールームをレポートします。

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目次を作りました

2009-04-07 | その他
本ブログに目次ページができました。
理由は・・・私自身が情報を整理したいからです(笑)
あれ?どうだったっけ???と思った時に、そういえば、以前にブログの中で取り上げたネタだったなぁ~。って思うことがあります。
検索をかけるにも、うまくヒットしない時もあり。
カテゴリー分けしているものの、その分け方が曖昧だったりで(苦笑)。

そんなわけで、ずらっと並べてみました。

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

投稿日時を遡ってUPしております。
たしか、このブログで取り上げられていたネタだったなぁ~。と思うことがあれば、カテゴリーの「目次」より、ご確認くださいね。

ちなみに、工務部のホームページにもサイトマップができました。
http://www.koumu-hachise.jp/sitemap.html
時代は、「ユーザビリティ(※1)」ですよねぇ。
今更・・・というかだいぶ対応が遅いのですが、地味に改良してゆきます!

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※1 ユーザビリティとは
ISO9241-11によると、「特定の利用状況において、特定のユーザーによって、ある製品が指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ・効率・ユーザーの満足度の度合い」を言う。